Jami (元ミライズ講師)のCareer break story

出会いと挑戦(HUMBLE BEGINNINGS)

初めまして、Jami Munozと申します。私はミライズの講師として、セブ島での語学学校開設当時から2022年まで働いていました。現在は退職をし、コンサルティング業界に転職をしています。

私はフィリピンのダバオ市という場所で生まれ育ちました。19歳で飛び級で大学を卒業し、その後、地元のダバオ市にある小さな日系企業で1年半働きました。この経験は、日本文化について学ぶ良い機会でしたが、全体としてあまり挑戦的ではありませんでした。日々の業務は単調で、心のどこかで「もっと自分を試したい」と感じるようになっていました。

ある日、ふと目に留まったのが、セブ島にあるミライズ(当時はUnited Re-Growthという社名でした)の求人情報でした。創業間もないスタートアップで、語学学校も設立したばかり。これから何が起こるかも分からないという環境ですが、挑戦を求めていた私にとってはむしろ求めていた環境だと思いました。これはまさに、自分自身を挑戦し、新たな環境で成長できるチャンスだと感じました。

決心は固まりました。自分のコンフォートゾーンを抜け、未知の世界へ飛び込む勇気を振り絞り、セブへと移ることを決意しました。2013年、ミライズに応募し運よく採用されたこと、これが私の人生を大きく変える長い旅の始まりでした。

新しい都市、新しい環境、新しい挑戦に胸を躍らせながらも、不安がないわけではありませんでした。しかし、その不安はすぐに期待へと変わりました。ミライズは、夢と情熱にあふれた人々ばかりで、すぐにそのエネルギーに引き込まれました。

最初の一歩を踏み出すとき、私は感じました。この場所でなら、自分が望む挑戦ができると。確立された道ではなく、自分の力で道を切り拓いていく、そんな気持ちでいっぱいでした。ミライズとの出会いは、私にとって新しい人生の幕開けを意味しました。そして、この選択が正しかったことを証明するかのように、私の人生はここから大きく変わっていったのです。

Jami_1

成長、実現、発見(A WHOLE NEW WORLD)

こうして、私の新しい挑戦が始まりました。新しい都市、新しい環境、新しい挑戦に満ちた毎日でしたが、周囲のサポートのおかげで、大きなストレスなくこの環境に慣れていくことができました。特に、ベンさんとエドさんというメンターの存在が大きな支えとなりました。彼らの指導と助言のおかげで、私は迅速に環境に適応し、成長することができました。

ミライズの留学は社会人専門であり、大半の生徒がビジネス英語を習得しキャリアアップを目指す日本のビジネスパーソンの方々でした。特に、私の担当する生徒は主にマネージャーや役員といったエグゼクティブの方々が多く、当時21歳の私は、そういった方々に指導をするということへの不安があったことは否めません。ですが、その不安を乗り越え、次のステップを目指す生徒に対して自分が提供できることを最大化し、プロフェッショナルの英語講師として生徒と向き合い指導を重ねていきました。その経験を通じ、生徒の成長を間近で見ていくことで、更に教育に情熱を注ぐことができました。
生徒それぞれ独自の学習に対する悩みや英語を学習する背景を持っていました。それを理解し、最適な指導法を見つけることは、私にとって挑戦であり喜びでもありました。

毎日が学びの連続であり、私の成長を実感する瞬間ばかりでした。日本のビジネスパーソンが英語を学び、グローバルな視点を身につける手助けをすることが、私の使命であると感じました。彼らが成長する姿を見て、私もまた成長していると実感できたのです。ミライズでの経験は、私にとって単なる仕事以上のものであり、自分自身の成長を促進する素晴らしい機会でした。

jami_2

最大の挑戦を振り返って(STEPPING UP THE GAME)

こうして、ミライズの講師として少しずつ成長を重ねていった私に、次なる転機が訪れます。

セブ島での語学学校設立から3年目の2015年まで、毎年ミライズへの留学者は増えていき、学校は徐々に拡大していきました。学校としての次の課題は、生徒の英語力を帰国後もどうやって高めていくか、ということでした。
前述の通り、ミライズは社会人向けの留学を提供しており、大半の生徒は長期的な留学は不可能でした。短期間で最大限の成果を上げられるように、と試行錯誤を重ね、授業のクオリティを上げていましたが、英語は一朝一夕でマスターできるようなものでは当然なく、また生徒も留学中は熱心に学習していたものの、帰国後は仕事に忙殺され、継続学習ができないという方が大勢いました。

そんな状況の中、会社から大きな発表がされました。それは、帰国後も生徒が英語学習を続けていくサポートができるよう、日本でのスクール展開を始めること、そしてその講師は当時ミライズで働いていた講師たちから公募で選出するというものでした。
生徒への指導を通じて、日本への憧れを膨らませていた私にとっては、夢のような話でした。セブ島に来た時のように未知のへ飛び込むこと、ましてや生まれ育ったフィリピンを離れての生活。不安は数え切れませんでしたが、私に迷いはありませんでした。この話を聞いてすぐに公募に参加し、選考を受け、たった3枠しかなかった日本行きの切符を手に入れました。
ミライズで働くことを決めた時から、私にとって2回目の人生の転機となりました。

そして迎えた2016年、渡航の為の準備を終え、遂に私を含む3人の日本事業のパイオニアメンバーの1人として、日本へ降り立ちました。初日のことは今でも鮮明に覚えています。希望に溢れた気持ちで、出来上がったばかりの渋谷オフィスに足を踏み入れました。同時にこの競争の激しい東京で何が待ち受けているのかという不安もありました。文字通り、ゼロからのスタートでした。

フィリピンの語学学校としては知名度を少しずつ広げていたとしても、日本国内では全くの無名のスクール。プロモーションやマーケティング、セールス、新しい学生の獲得、カリキュラムの開発まで、全てを手探りで進める日々が続きました。初めてのことばかりで、右も左も分からない状況でしたが、小さなチームは一丸となり、嵐を乗り越えていきました。市場の需要を捉え、お客様に高品質なサービスを提供するために一生懸命働きました。何もなかった私たちにとって、信頼できるメンバーとのチームワークだけが私たちの強みでした。

しかし、良い結果はなかなか得られませんでした。何度も試行錯誤を繰り返し、多くの失敗と学びを経験しました。深夜までオフィスに残り、アイデアを練り、実行し、また修正するという繰り返しでした。それでも、全員が持てる力を最大限に発揮し、最終的には急速にビジネスを拡大することに成功しました。

振り返ってみると、この時期が最も大変でありながら、最も多くのものを得た時期でした。スタートアップを成功させるための忍耐力と創造力を学び、チームとして協力し合うことの重要性を実感しました。ゼロから成功を掴む過程で得た経験と知識は、私のキャリアにおいて非常に貴重なものであり、今後の挑戦にも大いに役立つものだと今も確信しています。

jami_3
jami_4

輝かしい現在と未来の可能性(THE PLEASANT PRESENT AND FUTURE AHEAD)

ミライズでの日々はまるでローラーコースターのような旅でした。
色々な事を経て、多くのことを教わり、現在の生活にも活きる貴重な教訓を得ることができました。自分の情熱に従い、それを追求し、自分でも納得のいく成果が上げられたという経験は、何よりも変え難いものだと実感しています。

そして迎えた30歳という節目の年。私はまた大きな決断をしました。
会社のVALUEであった「GO BEYOND」に倣い、ミライズを離れ新たなステージに挑むことを決意し、約10年という長い年月を共にしたミライズを去り、今に至ります。

振り返ると、ミライズでの経験は私にとって計り知れない価値がありました。ビジネススキルを身に付け、プロフェッショナルネットワークを広げ、自分の可能性を広げ、解き放つことができました。この経験があったからこそ、私は今Big4の一つでコンサルタントとして働いています。

ここまでの道のりを振り返ると、ミライズに入社する前からどれだけ遠くに来たのかを実感し、感謝の気持ちでいっぱいです。まだ道半ばですが、確実に成長していることを感じています。ミライズでの仕事を通じて学んだことは、私のキャリアにおいて強力な基盤となっています。これからも新たな挑戦を続け、さらなる成長を目指していきたいと思います。

ミライズで過ごした日々は、私にとって忘れられない宝物です。この経験を糧に、これからも情熱を持って仕事に取り組み、世界に貢献していくつもりです。私の旅はまだ終わりません。これからも成長し続け、ミライズ入社前に抱いていた「挑戦する」という気持ちを忘れず、輝かしい未来を切り拓いていきます。

jami_6