英語ができないのに海外出張|出発までの準備5ステップと現地で使う英語

英語ができないまま海外出張が決まっても、準備は5ステップで進められます。目的・英作文・単語・専門用語・英会話の体験の順に進める準備と、現地の会話で気をつける3つの点を解説します。
英語ができなくても、海外出張の準備は、出張の目的を決めるところから始めれば間に合います。
まず、出張で英語を使う場面を決めます。次に、その場面で言う英文を用意して、声に出して練習します。現地では、わかったふりをせず、聞き取れなければ聞き返します。
この記事では、出張までの準備の5ステップと、現地で使える短い英語を、音声つきで紹介します。出張までの日数ごとにやることは、海外出張までに英語力を高めるポイントの章で紹介します。
本題の前に、3問
出張先の打ち合わせで、こんなときは何と言うでしょうか。
言うと思う英文を押すと、答えと音声が出ます。
相手の話が速くて、聞き取れなかった。
強く読むのは、別の音節でした
My English is really bad.・Could you speak a bit slower, please?・Yes, yes.(2つ目を強く読む)
説明に難しい言葉が多く、意味が分からなかった。
強く読むのは、別の音節でした
I see.・No problem.・Could you explain that in simpler terms?(3つ目を強く読む)
言いたい単語が出てこない。少し待ってほしい。
強く読むのは、別の音節でした
Sorry, give me a second.・I don’t know.・Goodbye.(1つ目を強く読む)
解説
3問とも、難しい英語ではありません。英語ができなくても、使う場面と言う英文を決めておけば、現地で困る場面は減らせます。このあと、準備の進め方を5つのステップで紹介します。

出張で使う英語を、場面に合わせて練習する
シャベリッシュでは、仕事の場面に合わせた教材で練習します。出張まで1〜2か月あれば、短期のコースも選べます。
英語ができない人でも海外出張の準備は入念にできる
まず前提として、本記事では、理想的な英語学習方法は解説しません。海外出張の成功を目的とした「限られた時間での準備と対策」に焦点をあてています。
本来、急な海外出張でも通用する英語力を養うには、単語・文法・発音という基盤を固めるのが先です。そのうえで、読み書きをはじめ、リスニングやスピーキングの実用技能をバランスよく鍛えていくのが正攻法です。
もちろん海外出張にアサインされた本人からしても英語力を十分に高めて挑みたいところだと思います。ただ、もう日程が決まってしまっている以上は、今から当日までできる限りの準備をしておくしかありません。
英語力ゼロから、短期間で言いたいことを英語で話せるようになるのは難しいことです。それでも、あらかじめ伝えることを英訳しておいたり、使い勝手の良い翻訳アプリを見つけておいたり、よく使うフレーズ帳を作っておいたりはできます。こうした、海外出張のトラブルを回避しながら成功の可能性を高める準備であれば現状の英語力に寄らずいくらでもできます。
【英語できない人向け】海外出張の準備を5ステップで進める|目的・英作文・単語・専門用語・英会話の体験
英語力は一朝一夕で向上しないことがわかっているのであれば、海外出張までに何ができるかを冷静に整理してコツコツと準備をすすめていくのみです。
ここでは、「英語ができない(と思っている)人」「英語に自信がない人」が、海外出張に向けてやるべきことを優先順位の高い順に解説します。
- 海外出張の目的とミッションの明確化
- 英語を使う場面を想定し、あらかじめ英作文して練習する
- 相手の英語を理解するリスニング力の改善は単語から
- 職種特有の専門用語や言い回しは押さえておく
- 英会話を一度は体験しておく(余裕があれば)

1. 海外出張の目的とミッションの明確化
最初に明確にしておくべきことは、「今回の出張で自分に課せられたミッションは何か?」という「海外出張の目的」です。目的に基づいて必要な準備をリストアップし、それに沿った計画を立てます。
他の誰でもなくあなたが今回の出張にアサインされたのは、あなたに期待される何らかの成果があるということでしょう。
たとえば、欧州の展示会で人脈発掘をするのか、顧客を訪問して製品の使用状況や満足度を調査するのか。あるいは、現地の技術者では解決できない不具合の原因解明をしにいくのかといったことです。
英会話の勉強をしに海外出張に行くのでなく、任務完遂のために英会話が必要となる場面があると考えましょう。
2. 英語を使う場面を想定し、英作文して話す練習をする
次に、海外出張の目的やスケジュールに沿って、どういった場面で英語を使うことになるのかを想定します。そして、実際に使う可能性のあるフレーズや会話のシナリオを書き出して、声に出して話す練習をしておきます。
その場で英作文はできないものとして、伝えるべきことが決まっているものは確実に準備します。プレゼンテーションをするのであれば、想定される質問と回答まで英文を揃えておくのが理想です。(下記例)
- “What makes your product different from existing solutions on the market?”
(市場の既存製品と比べた際、この製品の特徴は何になりますか?) - “Our product stands out due to its unique combination of efficiency and eco-friendliness. Unlike other products, it uses advanced technology to reduce energy consumption while maximizing performance.”
(当社製品が抜きん出ているところは、効率性と環境に優しいという独自の組み合わせです。他の製品と異なり、パフォーマンスを最大化しつつ、エネルギー消費を減らす先進技術を使用しています。)
押すと英文の音声が流れます。聞いたら、まねして声に出してみましょう。
- 質問の例What makes …
- 答えの例Our product …
空港やホテル・レストラン、雑談で使うフレーズは覚えておくと便利ですが、ここでは、業務で必要になるものから優先的に準備していきます。
業務で使う英文は、場面ごとに短く用意しておくと、現地で思い出しやすくなります。たとえば、工場や取引先を訪ねる出張なら、次のような英文です。英文を押すと、音声が流れます。
場面 | 英文と日本語の意味 |
|---|---|
初対面のあいさつ | Nice to meet you. Thank you for your time today.はじめまして。今日はお時間をいただき、ありがとうございます。 |
自己紹介 | I’m in charge of quality control at our Tokyo factory.東京工場で品質管理を担当しています。 |
訪問の目的 | The purpose of this visit is to check the production line.今回の訪問の目的は、生産ラインの確認です。 |
予定の確認 | Let me confirm today’s schedule.今日の予定を確認させてください。 |
次の進め方 | Could we go over the next steps?次の進め方を確認できますか? |
お礼 | Thank you for having us today.今日はお招きいただき、ありがとうございます。 |
表の単語は、次のボタンで聞けます。
- Nice to meet you. Thank you for your time today.
- I’m in charge of quality control at our Tokyo factory.
- The purpose of this visit is to check the production line.
- Let me confirm today’s schedule.
- Could we go over the next steps?
- Thank you for having us today.
自分の名前・会社・担当の部分を入れ替えれば、自己紹介の英文になります。書き出した英文は、音声に続けて声に出し、口が覚えるまで繰り返します。
3. 相手の英語を理解するリスニング力の改善は単語から
自分が話したいと考えていることは出張前に準備していくことができます。ただ、実際には一方的に話すだけでなく、相手の話を聞いて理解しなければコミュニケーションとして成り立ちません。
となると、海外出張ではリスニング力も求められます。海外出張までの短時間で可能な限り聞き取りを強化するのであれば、まずは単語を押さえておくことをおすすめします。
もちろん文法や音声変化の理解なども重要です。それでも、相手の発する単語さえキャッチできれば、その時の話題や状況から何とか相手の言っていることについていけるかもしれません。自分が話すときも英単語が出てこないことには、ひとまず羅列することさえもできないのです。
⇒英語が聞き取れない5つの原因と対策!リスニングを伸ばす勉強法も解説
4. 職種特有の専門用語や言い回しは押さえておく
また、一般的な基本単語だけでなく、自身の職種まわりの専門用語や自社固有の名称や重要ワードは、事前に英訳を調べておきましょう。
たとえば、生産工場の視察に行くのであれば、下記のような動作は日常的に使われています。
押すと英文の音声が流れます。聞いたら、まねして声に出してみましょう。
- Unscrewネジを外す
- Start the engineエンジンを起動する
- Adjust the mode to level 2モードをレベル2に調整する
製品や部品の名称は、英語版の取扱説明書や海外カタログからも確認できますので、出張中も手元に置いておくといいでしょう。
5. 時間に余裕があれば、英会話を一度は体験しておく
もし今まで一度も英語でコミュニケーションを取ったことがない方もいるでしょう。その場合は、対面でもオンラインでもいいので、海外出張前に英会話を経験しておいた方がいいかもしれません。いくら英語を勉強して入念に準備をした方でも、初めてのコミュニケーションとなると足がすくんでしまうものです。
ビジネスの場に着く前に、空港やホテルでも英語を使う機会はあるのですが、できる限りの場数を踏んでおくに越したことはありません。英語を話す練習にもなりますし、オンライン英会話の無料体験レッスンを何社か活用してみるといいでしょう。
海外出張の会話を乗り切る3つの注意点|わかったふりをしない・内容に自信を持つ・苦手と言いすぎない
さて、いくら準備をしてもしきれない海外出張ですが、現地に降り立てば、とにかく持ち合わせの英語力で無事に乗り切るしかありません。ビジネスコミュニケーションにおける注意点としては下記の3点です。
- 英語のわかったふりは信頼を失う
- 英語に不安があっても内容には自信を持って話す
- 英語ができないことを相手にアピールしすぎない
繰り返しになりますが、海外出張の任務やゴールを見失わないようにしましょう。英語は帰国後に勉強しはじめることもできます。英語力よりもビジネスの目的を最優先に考える。
帰国後に英語の勉強を始めるなら、日本人コーチ×外国人講師のW体制で教える英語コーチング「シャベリッシュ」がおすすめです。赴任・登壇・商談など、期日があるなら、そこから逆算して学習を設計します。
コースの選び方について詳しく知りたい方は、こちらからプラン・料金のページをご覧ください。「いつまでに、何ができるようになりたいか」の2つを軸にした、コース選びの目安を紹介しています。
1. 英語のわかったふりは信頼を失う
世界で話される英語は、リスニング教材のような雑音のないナレーションとはかけ離れたものです。相手が英語のネイティブスピーカーとも限らないので、聞きなれないアクセントの英語を話す方もいるでしょう。
英語のリスニングが得意な人でも、現地の英語に慣れるまでは聞き取りに集中しなければならないことがあります。また、ネイティブ同士でも出生地が違えば(たとえばカナダとオーストラリアなど)、お互いに聞き返したりすることもあるようです。
もし理解できない部分があった場合は、遠慮せずに何度も聞き返しましょう。聞き返すこと自体は失礼に当たりません。
押すと英文の音声が流れます。聞いたら、まねして声に出してみましょう。
- Could you repeat that, please?もう一度言っていただけますか?
- What was that?何て言いましたか?(カジュアル)
- Could you explain that in simpler terms?もっと簡単な言葉で説明していただけますか?
どうしても理解したいからこそ、わかるまで徹底的に聞き返すのです。そこでわかったふりで聞き流してしまうと、真意がわからないまま相手からの信頼をも失うことになります。
2. 英語に不安があっても内容には自信を持って話す
英語に自信がないとボソボソと小さな声で話してしまいがちですが、話す内容には自信を持って伝えることを意識しましょう。相手はあなたの英語力よりもビジネストークの内容に興味があります。
あなたの話す内容を理解したいから、不格好な英語でも聞こうとしてくれるのです。自信なさげに話していると、(そもそも声が小さいと聞こえないのもありますが、)あなた自身への興味も失われてしまいかねません。
3. 英語ができないことを相手にアピールしすぎない
英語力に関する過度な自己卑下は、プロフェッショナルな印象を損なう可能性があります。聞き取れなかった場合の頼み方は、1つで十分です。“Could you speak a bit slower, please?”(もう少しゆっくり話してください)のみです。
これに以下のような枕詞を付けて、「英語が苦手なので、ゆっくり話してください」と強調して言わないようにしましょう。
- “My English is really bad.”
- “I’m not good at English.”
英語がどのくらいできるかは、少し話せばすぐに判断できます。そこで「英語が苦手なので…」とわざわざ言ってしまうと、うまくコミュニケーションが取れない言い訳のように感じられるのです。
相手が早口で話し始めても、自分は慌てずにゆっくりと話します。相手に聞こえない声量でボソボソ話すのはやめましょう。「こちらが大事な話を第二言語で話しているのだから、そちらも理解しようと努力してください」くらいの心持ちで自信を持って話しましょう。
ゆっくり話してほしいときは、「英語が苦手なので」と言わずに頼む
「英語が苦手なのでゆっくり話してください」を英語に直訳すると、次の英文になります。
I’m not good at English, so please speak slowly.
ただ、この章のとおり、苦手だと強調すると、言い訳のように聞こえることがあります。
ゆっくり話してほしいときは、次のように頼みます。英文を押すと、音声が流れます。
頼み方 | 英文と、相手に伝わること |
|---|---|
いちばん短く頼む | Could you speak a bit slower, please?ゆっくり話してほしいことだけが伝わる |
理由を添えて頼む | English isn’t my first language. Could you speak a little more slowly?苦手とは言わずに、英語が母国語ではないことだけが伝わる |
直訳(使わない) | I’m not good at English, so please speak slowly.英語が苦手なことを強く伝える言い方になる |
表の単語は、次のボタンで聞けます。
- Could you speak a bit slower, please?
- English isn’t my first language. Could you speak a little more slowly?
- I’m not good at English, so please speak slowly.

聞き取れなかったときは、ゆっくり話してもらうほかに、もう一度言ってもらう、簡単な言葉で言ってもらう、という頼み方もあります。どれも、この章の「英語のわかったふりは信頼を失う」で紹介した英文です。
海外出張までに英語力を高めるポイント|リスニングを優先する・ビジネス英語は後回し・短期集中で学ぶ
海外出張を機に英語を頑張って勉強してみよう、まだ時間があるので可能な限り英語力を高めておきたいという方もいるでしょう。その場合は、以下のポイントも参考に学習を進めてみてください。
- スピーキングよりもリスニングに重きを置く
- ビジネス英語やメールは一旦諦める
- 短期集中型の英語スクールやコーチングを利用する
最善の取捨選択は、現状の英語レベルだけでなく、海外出張までの日数や1日あたりに確保できる学習時間によっても変わってきます。今回は1週間~2ヶ月弱の短期で何ができるかを重視しています。
出張までの日数によって、どこまで準備できるかは変わります。前の章の5ステップと、この章のポイントを、日数ごとにまとめると次のとおりです。
出張までの日数 | 優先してやること |
|---|---|
1週間 | 出張の目的を決め(ステップ1)、使う場面の英文を書き出して声に出す(ステップ2)。聞き返しの英文を言えるようにする |
2週間〜1ヶ月 | 1週間の準備に加えて、単語と職種の専門用語を押さえる(ステップ3・4)。リスニングに時間を割き、英会話を一度は体験する(ステップ5) |
1〜2ヶ月 | ここまでの準備に加えて、短期集中型の英語スクールやコーチングを使う |

スピーキングよりもリスニングに時間を割く
言いたいことがあるのに口から英語が出てこないというのは、初心者だけでなく中級者以上になっても起こります。そういった状況では「うわー単語をド忘れしました。ちょっと待っていただけますか…」と話を繋ぎつつ一部の単語を調べたり、別の言葉で言い換えたりして相手に伝え、また会話が続いていくのです。
一方で、相手が話す英語を聞き取って理解できなければ、何の反応もできず会話がそこで終わってしまいます。同じ「英語が話せない」という状況でも、そもそも言いたいことがあるのと無いのとでは異なります。
ですので、海外出張の準備期間においては、スピーキングよりもリスニングを優先することをおすすめします。リスニングの勉強方法については、下記の記事もご参照ください。
⇒英語が聞き取れない5つの原因と対策!リスニングを伸ばす勉強法も解説
スピーキングは、話そうと決めている文章を何度も声に出して練習しましょう。英語のフレーズを自分の口に馴染ませるとともに、余裕があれば発音学習も意識して改善していきたいところです。正しい発音を身につけることで、これまで聞き取れなかった英語の音が認識できるようになり、リスニング力も大幅に向上します。
発音の練習で聞き取りが変わった例として、海外出張の多い受講生の話を紹介します。
ベンチャーキャピタルの代表を務める受講生は、海外出張で、現地のベンチャーキャピタリストと話す機会が多くありました。それでも、相手の話の半分くらいしか理解できず、毎回、雰囲気とジェスチャーで切り抜けていたそうです。発音の練習を続けたあとは、課題だったリスニングが大幅に改善したことが、一番嬉しかったと話しています。
林さん(シャベリッシュの前身サービス「ハツオン」の受講生)の体験談より 体験談を読む
試してみる:出張で聞き間違えやすい英語を、音声で当ててください
金額・数量・曜日のように、聞き間違えると仕事に響く英語を5問用意しました。音声を聞いて、聞こえた英文を選びます。答えると、2つの英文を聞き比べられます。
聞き取りクイズ
正解 0 / 5
第1問 / 5問
聞こえたのはどちらでしょうか。
不正解でした
聞こえたのは「It’s fifteen dollars.」でした
It’s fifteen dollars.
teen の所を、強く長く読む
It’s fifty dollars.
前の fif を強く読み、ty は短い
第2問 / 5問
聞こえたのはどちらでしょうか。
不正解でした
聞こえたのは「We need thirty units.」でした
We need thirty units.
前の thir を強く読み、ty は短い
We need thirteen units.
teen の所を、強く長く読む
第3問 / 5問
聞こえたのはどちらでしょうか。
不正解でした
聞こえたのは「We can’t finish it by Friday.」でした
We can’t finish it by Friday.
can’t は強めに読み、最後の t はほとんど聞こえない
We can finish it by Friday.
can は弱く短く読まれる
第4問 / 5問
聞こえたのはどちらでしょうか。
不正解でした
聞こえたのは「It arrives on Thursday.」でした
It arrives on Thursday.
最初の th は、舌先を歯に当てて出す音
It arrives on Tuesday.
最初は「チュー」や「トゥー」に近い音
第5問 / 5問
聞こえたのはどちらでしょうか。
不正解でした
聞こえたのは「It costs eighteen dollars.」でした
It costs eighteen dollars.
teen の所を、強く長く読む
It costs eighty dollars.
前の eigh を強く読み、ty は短い
5問中 0問 正解でした
聞き分けにくかった組は、自分でも言い分けられていないかもしれません。シャベリッシュでは「発せない音は、聞き取れない」という考え方で、まず音を作るところから練習します。進め方はシャベリッシュの特長で紹介しています。
ビジネス英語やメールは一旦諦める
海外出張までの短期間で英語学習を行う場合、ビジネス英語が使えているかどうかの考えは一旦捨てましょう。
もちろんビジネス上で好ましい言い方というものはあります。ただ、おそらくこの記事に辿りついた方は、英語を話すこと自体が大きなハードルであるはずです。まずはそれをクリアすることを優先しましょう。
よほど意図的に態度で示したりしない限り、固い丁寧な言い方ができていなくても失礼に捉えられたりすることはありません。もし日本語にトライしてくれている海外からの出張者がいたとします。それに対していちいちビジネスの話を遮ってまで敬語や文法的な指摘をしたりはしませんよね。
また、メールや報告書などのビジネス文書の作成はAIに任せることが可能です。たとえば日本語で要件をまとめてChatGPTに渡せば、ビジネスライクな文書を英語で出力してくれます。自分で考えるよりも早く正確ですし、それよりも現地で使える英語力を向上させるために時間を使いましょう。
短期集中型の英語スクールやコーチングを利用する
最近は、直前に迫った海外出張から海外赴任の準備まで、ニーズが増えています。そのため、英会話スクールやコーチングサービスで短期集中コースを導入しているところが増えてきているようです。
最短1週間から受講できるものも多く、達成したい目的に対して必要なスキルや領域に焦点を当て、短期間で効率的に英語力を伸ばすことができます。
受講者に専属のトレーナーが付く英語コーチングは特におすすめです。目標設定からカリキュラム作成、弱点分析とトレーニングの指導、さらには日々のタスク管理までサポートを行ってくれます。そのため、受講者は毎日指示通りのメニューを実行するだけで目標を達成できるようになっています。
短期集中で英語を学べるサービス|1週間からのセブ島留学と、最短2ヶ月からの英語コーチング
海外出張に役立つ短期集中プログラムの一部をご紹介します。さらに、自分に適したスクールの選び方や短期集中学習への取り組み方については、下記記事もご参照ください。
1. ミライズ留学|セブ島の校舎で、1週間から受講できるマンツーマンの留学

ミライズ留学は、MeRISEが提供するセブ島留学のサービスです。卒業生は10,000人以上で、受講者の9割以上が社会人です。一人ひとりにあった完全オーダーメイドカリキュラムと、経験豊富な講師陣によるマンツーマンレッスンで短期集中で英語力の向上を実現します。
日常英会話もビジネス英語も1週間からの受講が可能です。1週間なら英語に時間を割けるという方におすすめします。
1週間のプログラムは、月曜に入学して金曜に卒業する5日間です。1日7コマの授業を受け、マンツーマンだけで合計25時間以上、英語を話す時間を確保できます。
日曜にセブ島に到着し、月曜に入学します。火曜から木曜は1日7コマの授業を重ね、金曜に卒業して、土曜に帰国する日程です。日程の詳しい流れは、ミライズ留学の1週間留学のページで紹介しています。
ミライズ留学の費用・料金プラン
1週間の費用は、プログラムと宿泊(スタンダード)が110,000円、入学金が30,000円で、合計140,000円です。
通学のみの場合は、1週間80,000円からです。SSP(特別修学許可)、往復航空券、海外旅行保険、現地の生活費は別にかかります。期間ごとの費用は、ミライズ留学の料金・コースのページで確かめられます。
2. シャベリッシュ|最短2ヶ月から、商談や会議で話す力を音から作る英語コーチング

シャベリッシュは、ビジネスのための英語コーチングです。商談・交渉・プレゼンなどで、自然な会話ができることを目指します。公式サイトの言葉では「最短2ヶ月からの完全トークトレーニング」です。
「発せない音は、聞き取れない」という考え方から、練習を、音を作る、反射に変える、実戦で仕上げる、の3つのステップで進めます。
最初の音を作る段階では、母音15・子音24の音と、リンキング(音のつながり)やリダクション(音の脱落)などの音の変化を練習します。この記事の「スピーキングよりもリスニングに時間を割く」の章で、正しい発音を身につけると聞き取れる音が増えると書きました。その音から練習する段階です。
教材は、特許を取得したAIと専属トレーナーが、業界・役職・交渉の場面に合わせて作ります。台本のない会話として、想定外の質問・雑談・話の脱線まで練習します。日本人コーチと外国人講師の2人が、毎週の練習に伴走します。
学習の目安は、土台を作る段階が1.5〜2ヶ月、場面に対応する力を強める段階が2〜3ヶ月です。出張まで日がない場合も、帰国後の商談や次の出張に向けて続ける形で使えます。
料金はプラン・料金のページで、音の練習の進め方はシャベリッシュの特長で紹介しています。受講した方の体験は、受講生の声で読めます。
出張に向けて英語を学び直したい方へ。無料カウンセリングでは、英文の例題を1つ聞き、聞き取れない理由を担当者が説明します。そのうえで今の英語のレベルを確かめ、自分に合う学習の方法を相談できます。予約は30秒で完了します。

出張の準備を助ける3つの練習|英語で考える時間を作る・録音してお手本と比べる・コーチングは目標の決め方で選ぶ
ここまでで、出張までの準備と、現地での注意点、英語力を高めるポイントを見てきました。ここでは、準備の練習を助ける方法を3つ紹介します。どれも、発音メディアのほかの記事で紹介している方法です。

言いたいことが英語で出てこないなら、英語で考える時間を作る。通勤中に今日やることを英語で考える
出張の準備を進めても、話す場面で英語が出てこないことがあります。たとえば、打ち合わせで言いたいことは頭にあるのに、英語にするまでに時間がかかる場合です。日本語で文を組み立ててから英語に直しているうちに、話が先に進んでしまうこともあります。
そんなときに「英語で考える時間」を作ると、日本語から英語に直す手間を減らせます。会話で言葉が出てこないとき、頭の中では「日本語で考える→英語に直す→口に出す」の3つの工程が動いています。時間がかかるのは、真ん中の英語に直す工程です。
留学のように英語に囲まれる場所へ行くのと違って、考える時間は、今日から英語にできます。海外出張を前に学んだ野口さんも、考える言語そのものが変わる体験を語っています。手順は3つです。
- 通勤中に「今日やること」を英語で考える:口に出す必要はありません。単語の羅列でも構いません。
- 言えなかったことを夜にメモして、英語にしてから寝る:昼間の「あれ、英語でなんて言うんだろう」を放置しないことが、語彙になります。
- 1日5分でいいから、毎日続ける:週1時間より毎日5分の方が、考える言語は切り替わります。
出張の準備なら、ステップ2で書き出した場面を、通勤中に英語で考えてみます。考える段階から英語にしておけば、現地で英語に直す時間が短くなります。英語で考える時間の作り方は、英語がペラペラになるにはの記事で紹介しています。
出張のあとも英語に直す時間を縮めていくなら、英語コーチング「シャベリッシュ」がおすすめです。仕事から生成した頻出表現を反復し、考えるより先に口から出る状態を鍛えます。
練習の3つのステップについて詳しく知りたい方は、こちらからシャベリッシュのトップページをご覧ください。音・反射・実戦の3ステップで、「話せる」までを設計する進め方を紹介しています。
用意した英文が通じるか不安なら、録音してお手本と比べる。違う箇所を1つずつ特定する
ステップ2で用意した英文は、何度も声に出すうちに言えるようになります。たとえば、自己紹介や訪問の目的を、つかえずに言えるようになった場合です。ただ、相手に通じる音になっているかは、自分ではなかなか分かりません。現地で初めて言って、聞き返されることもあります。
そんなときに「録音してセルフチェック」をすると、自分の音を外から聞けます。使うのは、スマートフォンの音声メモで十分です。
声に出して読むだけの練習と違って、録音を使うと、自分の音と教材の音を並べて比べられます。手順は3つです。
- 自分の声だけを録音する:お手本の音声に続けて声に出したあと、スマートフォンの音声メモで録ります。
- 同じ箇所の教材音声と聴き比べる:この記事の英文なら、表の音声をお手本にします。
- 「ここが違う」という箇所を特定する:違う所に印を付け、そこを直してから録り直します。
ただ、並べて聴くと「何か違う」とは感じても、「どの音が」「なぜ」違うのかは、自分では判定しにくいものです。比べる基準を、自分の中に持っていないためです。フルタイムで働きながら独学を続けた古庄さんも、自分の声を録音していたものの、聴くのが苦痛だったと振り返っています。だからこそ、違う箇所を見つけたあとは、講師やコーチなど第三者の判定が必要になります。録音で確かめる練習の順番は、英語の発音トレーニングの記事で紹介しています。
短期集中のコーチングを選ぶなら、初回の面談で目標の決め方を確かめる。何を・いつまでに・どう測るか
出張まで1〜2ヶ月あれば、この記事で紹介した短期集中型の英語コーチングも選べます。たとえば、無料カウンセリングを申し込んだものの、何を確かめて決めればよいか迷う場合です。回数や料金だけを見て決めると、出張の目的に合わない練習になることもあります。
そんなときに「目標設定の仕組み」を確かめると、選ぶ基準がはっきりします。コーチングの初回面談で最も大切なのは、目標を一緒に設計してくれるかという点です。目標の決め方が、その後のモチベーションと集中力を左右します。
「英語が話せるようになりたい」という大まかな目標のまま始めるのと違って、測れる形に決めた目標は、レッスンの組み立てにそのまま使えます。初回のカウンセリングで確かめることは3つです。
- 「何を」達成するのか:「英語が話せる」ではなく、測れる状態を決めているか。たとえば、「会議で発言できる」「プレゼンテーションを最後まで説明できる」のような状態です。
- 「いつまでに」達成するのか:3ヶ月なのか、1年なのか。期間が決まると、カリキュラムの細かさが変わります。
- 「どう測るのか」:スコアテスト、実務での使用感、他者評価など、いくつかの角度から判定の基準を決めているか。
出張の準備なら、「何を」はステップ1で決めた出張の目的、「いつまでに」は出発の日です。これらを初回カウンセリングで詰めてくれるコーチングは、その後のレッスン設計も精密になります。コーチングを選ぶときの確認点は、英語コーチングで失敗したくない人への記事で紹介しています。
まとめ|出張の目的から準備すれば、英語ができなくても海外出張は乗り切れる
英語ができないまま海外出張が決まっても、準備は今からできます。出張の目的を決め、英語を使う場面の英文を用意して、声に出して練習します。現地では、わかったふりをせず、聞き取れなければ聞き返します。
まずは、この記事の音声に続けて、Could you speak a bit slower, please? を声に出してみてください。出張のあとも、商談や会議で話せる英語を身につけたいときは、無料カウンセリングで学び方を相談できます。予約は30秒で終わります。無料カウンセリングを予約する
海外出張の英語に関するよくある質問
Q海外出張に英語力はどのくらい必要ですか?
これは出張中における自身の立ち位置や業務内容、現地のコーディネーターの有無などによって変わります。英語が必要な場面や頻度、求められる語彙力も異なります。まず海外出張の目的や課せられた任務から、どういった場面で英語力が求められるのかを想定して準備を進めましょう。
Q一度きりの海外出張でも英語学習は必要でしょうか?
もともと英語が苦手で出張が迫っているのに勉強をつい後回しにしてしまうという方もいるでしょう。その場合は、スマホアプリの音声入力&翻訳機能を使うか、POKETALK(ポケトーク)などの翻訳アイテムを持参しておきましょう。意思疎通が全くできない状態に陥ることはないでしょう。ただし、コミュニケーションに時間差ができるため、相手によっては嫌がられるかもしれません。自分の言葉で伝えようとしているかどうかで印象も変わり、ビジネス上での信用にも影響します。そのため、あいさつや簡単なフレーズから全部を翻訳機に通すのはおすすめしません。
Q英語が苦手なときに「ゆっくり話してください」は、英語で何と言いますか?
直訳は I’m not good at English, so please speak slowly. です。ただ、苦手だと強調すると、言い訳のように聞こえることがあります。Could you speak a bit slower, please? だけで十分です。
Q海外出張の前に、短期間で英会話力を上げる方法はありますか?
出張で英語を使う場面を決め、その場面の英文を用意して声に出す方法が近道です。話す練習よりも、聞き取りの練習に時間を割くこともすすめています。1〜2ヶ月あれば、短期集中型の英語スクールやコーチングも選べます。
Q海外出張まで1週間しかありません。何から始めればいいですか?
まず、出張の目的と、英語を使う場面を決めます。次に、その場面で言う英文を書き出して、声に出して練習します。聞き返しの英文も、すぐに言えるようにしておきます。
Q相手の英語が聞き取れなかったときは、どうすればいいですか?
遠慮せずに聞き返します。もう一度言ってほしいときは、Could you repeat that, please? を使います。簡単な言葉で言ってほしいときは、Could you explain that in simpler terms? と頼みます。聞き返すこと自体は、失礼に当たりません。
Q翻訳アプリだけで、海外出張を乗り切れますか?
意思疎通が全くできない状態は避けられます。ただ、やり取りに時間差ができるため、相手によっては嫌がられることもあります。あいさつや簡単なフレーズは、自分の言葉で伝えるのがおすすめです。
Q出張のあとも英語を続けるには、どうすればいいですか?
出張で困った場面を書き出し、次の出張までの目標にします。シャベリッシュでは、最初の土台を作る段階の目安を、1.5〜2ヶ月としています。
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