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英語の短期集中|向き不向きは「なぜ短期にするか」で決まる

英語学習

もう何年も「いつか英語を」と言っている。単語帳は3冊目、アプリは2つ目。どれも1ヶ月は続いて、気づくと開かなくなっている。一方で、半年後に英語の会議が決まった同僚は、2ヶ月で明らかに変わった。何が違ったのか。——そんな経験はないでしょうか。

「英語 短期集中」と検索すると、コースの比較と、「1ヶ月でペラペラ」という見出しが並びます。ただ、知りたいのはどのコースが安いかではなく、自分は短期集中に向いているのか、向いているなら何を短期でやればいいのか、のほうではないでしょうか。

英語コーチングスクール・ミライズが発音を専門に教えているシャベリッシュには、2ヶ月という期間を自分で区切って受講した方がいます。アメリカで看護師として働く吉田さんは、こう書いています。

ゴールを決めずにダラダラと続けるのはしんどいと思ったので、2か月間だけは頑張ろうと腹をくくって何よりも優先的に取り組みましたね。

イギリス駐在を控えていたN.Fさんは、「2か月という短期間でしっかり結果を出したい!と強い意志で挑んだ」と書いています。映画制作業界で海外クルーとやり取りをする佐野さんは、「この2か月で発音を克服しようと思い受講しました。」と、対象を1つに絞っています。

3人とも、英語コーチングスクール・ミライズの発音プログラムを2ヶ月で受講した方です。私たちのもとには、同じように期限を決めて英語に取り組んだ社会人の体験談が200件以上集まっています。この記事では、その体験談と無料カウンセリングでの実際のやり取りから、短期集中の向き不向きと、絞り方をお伝えします。

短期集中が効くのは「集中」ではなく「終わりを決める」から

短期集中という言葉から、多くの方は1日の学習時間を増やすことを思い浮かべます。毎日3時間、週末は6時間。集中とは密度のことだ、と。

吉田さんの言葉を読み直してみてください。「2か月間だけは頑張ろうと腹をくくって」のあとに続くのは、時間を増やしたという話ではなく、何よりも優先的に取り組んだ、という一文です。密度の話ではなく、優先順位の話です。

終わりが決まっていないものは、優先順位が上がりません。「いつか」は、今日やらなくてもいい理由になります。終わりを決めた瞬間に、他の予定と並べて順番をつけられるようになります。 短期集中が効く理由は、ここにあります。

期限が外から来ると、優先順位は勝手に上がる

無料カウンセリングに来る方の多くは、期限を自分で決めていません。外から来ています。

外資系企業で働く方が、こう話していました。会社から求められているのは、半年後にまた英語の会議があるので、そこでリードできるくらいになること。半年間頑張ってこい、と言われて、焦っていろいろ探していた——。TOEICは550点で、これはまずいと思っていた、とも。

この方にとって、短期集中は選択ではありません。期限が先にあって、そこから逆算した結果が短期です。優先順位を上げる作業は、もう会社がやっています。

あなたは、なぜ短期を考えているか

短期集中に向くかどうかは、なぜ短期にしようと思ったかで決まります。理由は3つに分かれます。

理由1. 期限が外から来た

赴任、英語での会議、海外出張が決まっている。日付があって、その日に英語を使う場面がある。

この場合、短期は向いています。 期限が優先順位を上げてくれるので、続けるための仕組みを自分で作る必要がありません。決めるべきは期間ではなく、その場面で何を使うかです。

理由2. 期限は無いが、だらだら続けたくない

差し迫った場面はない。けれど、何年も「いつか」で来てしまった。このまま続けても終わらない気がする。

こちらも短期は向いています。 ただし条件があります。期限を自分で切ること。 外から来ないので、吉田さんのように「2か月間だけは」と自分で区切る必要があります。区切らないと、短期集中のつもりで始めても、また「いつか」に戻ります。

理由3. 長期でやって、続かなかった

英会話を1年通った。アプリを半年続けた。どちらも、途中から開かなくなった。

この場合、長期が続かなかった人ほど、短期が向いています。 続かなかった原因は意志の弱さではなく、終わりが見えなかったことにあります。半年先のゴールは、今日休んでも影響がないように見えます。2ヶ月なら、1週間休むと8分の1が消えます。

短期に絞るなら、終わりのある対象を選ぶ

ここからが、この記事の中心です。

期間を2ヶ月に区切っても、中身が終わらないものだと、2ヶ月後に途中で止まります。 語彙は、増やしても増やしても終わりません。表現も同じです。2ヶ月で語彙を伸ばそうとすると、2ヶ月後に「まだ足りない」が残ります。

無料カウンセリングでは、ここが繰り返し説明されています。音の学習には終わりがあります。 英語の母音は16種類、子音は24個。それに音のつながりの規則と、語尾の上げ下げの型を足しても、覚える対象は数えられる数で止まります。新しい単語が出てきても、その単語の音は、この40の音の組み合わせでしかありません。だから一度覚えれば、同じことを学び直す必要がありません。語彙はそうなりません。業界が変われば新しい語が入り、「これで全部」という状態が来ません。音を変えたいということであれば、3ヶ月くらいで変わる、という目安も、この終わりのある性質から来ています。

だから、短期集中の対象は終わりのあるものを選びます。2ヶ月で完結する単位を選べば、2ヶ月後に「終わった」が残ります。

2ヶ月で完結する、という仕組み

シャベリッシュのプログラムが2ヶ月なのは、この理由です。最初に、出せていない音を講師が聞き取って特定する発音診断テストを受け、そこで見つかった音を、講師の口の形をなぞって作り直します。音はルールなので、2ヶ月で一巡します。 一巡とは、16の母音・24の子音・つながり・語尾の型を、一度ずつ通ることです。全部を完璧にするのではなく、自分が出せていなかった音を、自分で気づいて出し直せる状態が2ヶ月の終点です。音が終わったあとは、頭に浮かんだ文をその場で口に出す練習と、会議や商談の場面を想定した練習に移ります。

外資系IT企業で働く中津さんは、受講を決めた理由に、この完結を挙げています。

プログラムは2か月で完結するので買い切りであることと、これは英語学習全般に通じることだと思いますが、多少お金がかかっても自分への投資だと思ったので、思い切って受講を決めました。

完結することが、決め手のひとつでした。終わりが見えているものには、優先順位もお金も付けやすくなります。

このプログラムの教材は、ミライズが社会人向けの留学サービス「ミライズ留学」で延べ1万人に行ってきた発音レッスンをもとに作られています。

期限の種類ごとに、2ヶ月をどう使ったか

3つの理由それぞれに、実際に2ヶ月で完結した方がいます。

期限が外から来た人. 場面から逆算して発音に絞った

N.Fさんは、イギリスへの数年間の駐在が決まったことをきっかけに始めています。英単語も文法もそこそこ知っていて、まったく話せないわけではなかった。それでも発音に絞ったのは、大学時代の留学でLとRの区別を面と向かって指摘された経験があったからです。

佐野さんは、海外クルーとの撮影で意思疎通ができないことが出発点でした。「この2か月で発音を克服しようと思い」と、対象を発音1つに決めています。期限と場面が先にあって、絞る対象はそこから決まっています。

自分で期限を切った人. 「2ヶ月間だけは」と腹をくくった

吉田さんには、外から来た期限がありませんでした。だから自分で切っています。2か月間だけは頑張ろうと腹をくくり、何よりも優先的に取り組んだ、と書いています。

「だけは」がこの方の決め方です。 2ヶ月を超えて続ける約束は、最初からしていません。終わりを先に決めたから、その間は他の予定より上に置けました。

投資として期限を切った人. 完結するから払えた

中津さんは、金額にためらいがあったと書いています。それでも決めたのは、2ヶ月で完結するからでした。終わりが見えないものに払い続けるのと、終わりのあるものに一度払うのは、別の判断です。

3人とも、期限の切り方は違います。 共通しているのは、対象を発音に絞ったこと、つまり終わりのあるものを選んだことです。

期限が外から来た人がやること

理由1の方は、期限も場面も決まっています。決めるのはその場面で使うものだけです。

手順1. 期限の場面を、誰に何を言うかまで書き下ろす

「英語の会議」では広すぎます。誰に、何を、どの順で言うかまで書きます。「月初の定例で、進捗を3分報告し、質問を2つ受ける」のように。

達成したい場面に対して必要な領域だけに焦点を当てると、短期間で伸ばせる範囲が決まります。 場面が決まれば、要らないものが見えます。

手順2. その場面で実際に口にする文を、10文以内で書く

報告の冒頭、数字の言い方、質問への返し。本番で口にする文だけを書き出します。10文を超えたら、場面が広すぎます。

手順3. 10文に出てくる音だけを直す

10文の中で、自分が出せていない音、つながる音、語尾の型を確認します。全部の音を直す必要はありません。 その場面に出てくる音だけです。半年後の会議なら、この10文が半年後に通じればよい、と割り切ります。

自分で期限を切る人・長期で続かなかった人がやること

理由2と理由3の方は、期限を自分で作るところから始めます。

手順1. 終わりの日付を、今日決める

「2ヶ月後」ではなく、日付で書きます。カレンダーに入れます。吉田さんの「2か月間だけは」は、この日付があって初めて機能します。

手順2. 2ヶ月で完結する対象を選ぶ

語彙や表現は選びません。終わりがないからです。音、つまり母音・子音・音のつながり・語尾の型のどれか1つを選びます。2ヶ月で一巡できて、終わったら終わったと言えるものです。

長期で続かなかった方ほど、ここが効きます。終わりが見えるものは、途中で「まだ足りない」が生まれません。

手順3. 終わったら、次の2ヶ月を決めるか決めないかを判断する

2ヶ月が終わった時点で、続けるかどうかを改めて決めます。最初から続けることを前提にしないのが、だらだら続けないための決め方です。続けるなら、また終わりのある対象を1つ選びます。

なお、3ヶ月でどこまで届くのか、途中で挫折する型は何か、といった到達点の話は英語は3ヶ月でどこまで話せるか|8割が挫折する理由と学習設計3つでお伝えしています。この記事は、その手前のなぜ短期にするか・何を絞るかを扱っています。

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今日、終わりの日付を決める

3つ全部をやる必要はありません。自分の理由に当たる1つだけで構いません。

  1. 理由1の方 … 期限の場面を1つの状況に書き下ろし、口にする文を3つ書く
  2. 理由2の方 … 終わりの日付をカレンダーに入れ、その間に絞る対象を1つ決める
  3. 理由3の方 … 前に続かなかったものが「終わりのないもの」だったかを確かめる。そうなら、終わりのあるものに替える

どれも10分で終わります。日付が決まると、優先順位が決まります。

まとめ|短期集中は、時間の密度ではなく終わりの決め方

英語の短期集中が効くのは、1日の学習時間を増やすからではありません。終わりを決めるからです。終わりがあると優先順位が上がり、他の予定より上に置けます。

短期を考える理由は、期限が外から来た、だらだら続けたくない、長期で続かなかった、の3つです。3つとも短期は向いています。 違うのは、期限を誰が切るかと、何に絞るかです。

絞る対象は、終わりのあるものを選びます。音はルールなので、2ヶ月で一巡します。2ヶ月後に「終わった」が残るものを選ぶことが、短期集中を短期で終わらせるやり方です。

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