英語を話すのが恥ずかしい|英語力の不足ではなく「知っている人の目」にある
外国人と1対1なら、身振り手振りまじりでも案外話せるのに、隣に日本人の同僚がいる会議だと口が開かなくなります。英語の歌を歌うのも、発音の練習も、家族がいる部屋ではできません。このように、英語を話す恥ずかしさは、相手や場所によって強くなることがあります。
検索すると「日本人は完璧主義だから」「間違いを気にしないで」という一般論が並びます。でも「気にしないで」という言葉で気にならなくなるなら、誰もこの言葉を検索しないはずです。では、なぜ相手や場所によって恥ずかしさが変わるのでしょうか。
その理由を、自分の言葉で説明している人がいます。英語コーチングプランを2ヶ月受講した柳田さんです。
同じ日本人同士だと、英語力をジャッジされている感じがして恥ずかしかったんです。
柳田さんが恥ずかしいと感じていたのは、外国人ではなく、同じ日本人に英語を聞かれる場面でした。
柳田さんは、英語コーチングスクール・ミライズの受講者です。公式サイトには200件以上の体験談が本人の言葉のまま公開されており、その中には「恥ずかしくて話せなかった頃」を本人の言葉のまま語る声が数多く残っています。この記事では、受講者の体験談をもとに、英語を話すのが恥ずかしくなる理由と、その状態からどのように変わったのかを紹介します。
英語を話すのが恥ずかしいのは、あなただけではない
まず、仕事で英語を使うことに不安や緊張を感じる人がどのくらいいるのか、調査結果を見てみましょう。
英語の会議に不安や緊張を感じる人は6割を超える
外国人講師とのマンツーマンレッスンでは話せても、日本人の同僚がいる会議では声が小さくなる。英語の電話がかかってくると、周囲に会話を聞かれることが気になる。こうした経験がある人もいるでしょう。
このような不安や緊張を感じる人は、少なくありません。株式会社ECCが2026年3月に発表した「社会人の英語力に関する調査」(20〜39歳の一般社員300名と40〜65歳の管理職300名、計600名対象・2026年2月20日〜3月2日実施)では、英語での会議や商談に不安や緊張を感じる人は、一般社員が62.0%、管理職が66.0%でした。
一般社員、管理職ともに、6割以上が英語の会議や商談に不安や緊張を感じています。管理職でも66.0%にのぼることから、仕事の経験や役職だけで、英語への不安がなくなるとは限りません。
調査結果から分かるのは、英語を使う場面で不安を感じること自体は珍しくないということです。そのため、「気にしなければいい」と考えるだけではなく、どのような場面で、誰の前だと話しにくくなるのかを具体的に確認する必要があります。
「もともと恥ずかしさや怖さがあった」——当事者の言葉
英語を話すことへの恥ずかしさが変わった人もいます。銀行で個人のお客様向けの資産運用に約10年携わったのち会計事務所に移り、セブ島留学に来る前にいずれも退職していた40代の方の体験談を見てみましょう。
英語を話すことに対する恥ずかしさや怖さがもともとあったんですけど、セブ留学でそのような壁がなくなったように感じます。まだ英語を流暢には話せませんけど、英語を話そうという気持ちになりましたし、英語に対する壁がなくなったように感じます
この方は、まだ流暢には話せないとしながらも、英語を話そうと思えるようになったと振り返っています。英語力が十分につくのを待たなくても、環境が変わることで、英語を話すことへの抵抗感が軽くなる場合があります。
英語を話すことへの不安は、個人の弱さや努力不足だけが原因ではありません。また、体験談には、環境を変えたことで抵抗感が軽くなった人もいます。次に、誰の前で恥ずかしさを感じるのかを、受講者の声から確認します。
外国人より、知っている日本人の前で恥ずかしくなる理由
外国人と1対1なら話せても、日本人の同僚がいる会議では発言できないことがあります。英語力が同じでも反応が変わる背景には、周囲からどう思われるかという不安があります。
日本人同士だと「ジャッジされている感じ」がする
英語コーチングプランを2カ月受講した柳田さんは、外国人講師とのレッスンより、日本人トレーナーとのやり取りに恥ずかしさを感じていました。受講前は、日本人とのやり取りを避けたいとさえ思っていたそうです。本人の言葉は、後ほど紹介します。
柳田さんが気にしていたのは、英語そのものより、聞いている日本人から英語力を評価されることでした。発音や言い回し、言葉に詰まる様子まで見られているように感じると、話し始めにくくなります。会議で最初の一言が出なかったり、英語の電話対応を同僚に代わってもらったりする背景にも、こうした評価への不安があります。
身内の前が、いちばん照れくさい
評価への不安とは別に、家族など親しい人の前だからこそ感じる照れもあります。
宮川さんは、この照れを正直に語っています。鉄道会社で受付・秘書として働いていた宮川さんは、フィリピン人の母を持ち、幼少期から家庭の中で英語に触れて育ちました。母は英語で話しかけ、本人は日本語で返事をする——そんな毎日を送っていたのに、です。
照れ臭くて母の前で英語を話すのが気恥ずかしかったというのはあります。でも母も日本語がわかるので、それで会話は成り立っていましたね。
英語が通じる家族がいても、その人の前で英語を話すことに照れを感じる場合があります。子どもにも同じような反応が見られます。保護者の方も、子どもについてこう語っています。
きっと親の前では恥ずかしがってわかんないふりとかするんですよ(笑)。
ここで感じているのは、英語力を評価される不安ではありません。普段の自分をよく知る家族の前で、不慣れな英語を話すことへの照れです。大人でも子どもでも、親しい相手の前では英語を話しにくいことがあります。
恥ずかしさは英語力に比例しない
ここまで登場した人たちは、いずれも英語に触れた経験がありました。
上海への留学経験を持つ柳田さんでも、幼少期から英語に慣れて育った宮川さんでも、親子留学に参加した保護者たちでも、それぞれ英語への基礎がある人たちです。それでも、相手や場所によっては声を出せないことがありました。英語を学んだ経験があっても、恥ずかしさは残ることがあります。
一方、初対面のタクシー運転手や空港の店員には、つたない英語でも話せることがあります。知り合いではないため、英語力を評価されている感覚が生まれにくいからです。英語力が変わっていなくても、相手が変わるだけで話しやすくなる場合があります。
日本人の同僚の前では黙ってしまう一方で、初対面の外国人には身振り手振りを交えて話せる。会議では発言できなくても、機内では説明を聞き返せる。同じ人でも、相手や場面によって話しやすさは変わります。
英語を話す恥ずかしさは、英語力だけで決まるものではありません。誰に聞かれているか、どのように評価されると感じているかによっても変わります。
では、英語力を評価される心配の少ない環境で練習すると、どのような変化が起きるのでしょうか。
実録——英語がトラウマだった柳田さんが、話せるようになるまで
英語コーチングプランを2ヶ月受講した柳田さんの記録を、時系列で追ってみます。
出発点——伝わらなかった経験が、トラウマになった
柳田さんが英語を学ぼうと思ったのは、8年前の中国留学がきっかけでした。上海でできた外国人の友人たちと、日常的に会話する必要がありました。留学当初は中国語でやり取りしていましたが、次第に英語を使う機会が増えていきました。友人たちと「もっとスムーズに話せるようになりたい」という思いから、本格的に英語を学ぶ必要性を感じたのです。
しかし、外国人の友人に言いたいことがうまく伝わらず、何度も意思疎通につまずきました。その結果、柳田さんはこう語ります。
一時期英語で話すことがトラウマになってしまった
英語を話すこと自体に強い抵抗を感じるようになったのです。それでも「もっと英語力を上げていかないとな」と考えていましたが、一人では学習を続けられず、帰国後も数年が過ぎました。
転換——「ジャッジする日本人」が「サポートする日本人」に変わった
ミライズのコーチングプランへ申し込む際、柳田さんは日本人トレーナーのサポートを受けることに不安を感じていました。日本人に自分の英語を聞かれるのが恥ずかしかったからです。
正直最初は、日本人の方とのやりとりは嫌だなって思っていたんです笑 同じ日本人同士だと、英語力をジャッジされている感じがして恥ずかしかったんです。でも、実際にサポートを受けてみると、ネイティブとのレッスン内容でわからなかったところを質問できて、しっかりレッスン内容をキャッチアップできたので良かったです。
柳田さんは、日本人トレーナーに英語力を評価されるのではないかと心配していました。しかし、実際には、分からないことを質問できるサポート役でした。
外国人講師とのレッスンで分からなかった点を質問できるようになり、内容への理解も深まりました。日本人トレーナーに対する印象も変わっていきました。
変化——『R』と『L』を、口に出して練習できた
日本人トレーナーへの不安が軽くなる一方で、発音を声に出して練習することには、別の照れがありました。
柳田さんが学習を進める中で、新たな課題が見えてきました。それは、上海留学のときから悩み続けていた「『R』や『L』の発音を克服すること」でした。「R」と「L」は日本語にない音なので、舌の位置や口の動きを意識して練習する必要があります。講師は柳田さんに、YouTubeの参考動画を見せながら「舌の動かし方」を具体的に教えました。そして、その練習を実際のレッスンの会話の中で何度も繰り返すという学習方法を提示したのです。
日本語では使わない口や舌の動きを、人前で何度も練習することに照れを感じる人もいます。とくに「R」と「L」は口元の動きを意識する必要があり、周囲からどう見えるかが気になりやすい練習です。
それでも、マンツーマンのレッスン環境では、それが成立しました。柳田さんは振り返っています。
レッスンでは、苦手としていた『R』や『L』の発音を克服するために、講師の方から参考となるYouTubeの動画を見せてもらいながら、舌の動かし方を実際の会話でやってみながら受講をしていました。
マンツーマンレッスンでは、周囲の目を気にせず、講師の説明を受けながら繰り返し練習できました。
2カ月後、柳田さんは、まだ大きな変化を実感できていないと話しています。一方で、発音への意識は高まり、自分の口の動きや相手の音を以前より注意して確認するようになりました。
英語が伝わらなかった経験から話すことを避けていましたが、レッスンでは再び声に出して練習できるようになりました。これが、2カ月間で見られた変化です。
評価される不安の少ない場所で練習した例は、ほかの受講者の体験談にもあります。
「恥ずかしいまま話した」記録——誰に見られるかは自分で選べる
英語を話す恥ずかしさが完全に消えるのを待つ必要はありません。この章では、恥ずかしさを感じながらも英語を話し始めた4人の体験談を紹介します。そのうえで、自分が誰の目を気にしているのかを確認し、話しやすい相手や場所を選ぶ方法を整理します。
「最初は抵抗があった」人たちの、その後
英語を話すことに恥ずかしさや抵抗を感じていた受講者は、ほかにもいます。その後、どのように変わったのでしょうか。
フリーランスでイベント・撮影のコーディネーターをしている清水さんは、当初、英語を話すこと自体への抵抗感が強かったと語ります。
自分の変化はレッスンを受けている中で感じました。最初は英語を話すことに恥ずかしいと抵抗がありましたが、先生達が常に明るく、笑顔で何でも受け入れてくれたおかげで、全く英語への抵抗がなくなりました。これまでは会話をしようと思っても、頭の中で英文が出てこなかったのですが今は伝えたいことを表現出来るようになりました。
先生たちが明るく受け入れてくれたことで、英語を話すことへの抵抗感がなくなり、伝えたいことを表現できるようになったと話しています。
た、元CM制作会社で働いていた元CM制作の方は、セブ島留学で約50人を前に、英語でプレゼンテーションをしました。
ミライズ留学の一大イベントであるプレゼンテーション授業も、50人ほどの人前で英語を使って論理立てて話をする貴重な体験でした。
マンツーマンレッスンで学んだあと、大勢の前で英語を話す機会も経験しています。
前職で同僚の英語についていけなかった広報担当の方は、言葉に詰まったときの行動について、次のように振り返ります。
英語で何か言おうとして、言葉に詰まり、恥ずかしくなって諦めるのか、それとも辞書を引いて時間をかけてでも伝えようとするのでは、言語習得のスピードに違いが出るのかなと。
恥ずかしくなった時点で諦めるのか、辞書を使いながらでも伝えようとするのか。その違いが、英語学習の進み方にも影響すると感じていました。
車部品の設計を支援する部門で働く車部品設計の方は、オンラインでのマンツーマンレッスンを繰り返すうちに、緊張が和らいだと話しています。
最初は先生と画面越しに喋るというのがプレッシャーでしたが、何回もやっているうちに慣れてきました。最初はプレッシャーを感じていても、同じ経験を繰り返すうちに慣れてきたと話しています。
セルフ診断——あなたの恥ずかしさは誰の視線か
ここまでの体験談から、恥ずかしさを感じる相手や理由は人によって異なることが分かります。次の6つの質問から、自分がどのような場面で話しにくくなるのかを確認してみましょう。
「はい」の数ではなく、どの項目に当てはまるかを確認してください。
【日本人の目】外国人と1対1なら話せるのに、日本人の同僚がいると声が小さくなる
この項目に当てはまる場合は、外国人と話すことよりも、知っている日本人に自分の英語を聞かれることが気になっています。会議や職場で声が出なくなる背景には、英語力を評価されているように感じる不安があります。
【日本人の目】英語で発言した後、内容より「発音どう聞こえたか」が気になる
この項目に当てはまる場合は、伝えた内容より、自分の発音がどう評価されたかを気にしています。知っている相手からの評価に注意が向き、恥ずかしさが強くなっている状態です。
【身内の目】家族やパートナーがいる部屋では、英語の音読・シャドーイングができない
この項目に当てはまる場合は、家族や親しい人の前で英語らしい音を出すことに照れを感じています。宮川さんが、母親の前で英語を話しにくいと感じていた状態と似ています。
【声の照れ】英語らしい発音を作ること自体が、気取っているようで照れくさい
この項目に当てはまる場合は、相手からの評価よりも、英語らしい声を出す自分自身に照れを感じています。日本語では使わない音や口の動きを、不自然に感じている状態です。
【評価不安】間違えたら、英語ができない人だと思われる気がして話し出せない
この項目に当てはまる場合は、英語力を低く評価されることへの不安があります。外国人よりも、自分と同じように英語を学んできた日本人の前で、間違いを見せたくないと感じています。
【回避癖】恥ずかしくなった瞬間、言い切らずに笑ってごまかしたことがある
この項目に当てはまる場合は、恥ずかしさを感じたときに、最後まで話さず、その場を終わらせることがあります。言葉に詰まっても、辞書を使うなどして伝え続ける練習が必要です。
判定:【日本人の目】に当てはまる項目が多ければ、同僚・知人の評価不安パターンです。外国人より、知っている日本人に英語力を見られることが恥ずかしさの中心になっています。【身内の目】【声の照れ】が多ければ身内の前パターン。家族や親しい人の前で、英語らしい声を出すこと自体に照れを感じている状態です。【評価不安】【回避癖】が多ければ完璧主義・回避パターン。間違いを見せたくないあまり、話し始められない、または途中でごまかして終わらせてしまう状態です。
視線の決め方3つ——相手・場所・順序
自分が話しにくくなる場面を確認したら、相手・場所・順序の3つを決めます。
設計1【相手を選ぶ】ジャッジしない相手から始める
フリーランスのコーディネーターが「先生達が常に明るく、笑顔で何でも受け入れてくれた」ことで抵抗感が消えたように、最初は、英語の正確さだけで評価せず、話そうとすることを受け入れてくれる相手を選びます。専門の講師、英語が得意な友人、マンツーマンのレッスン——形は何でも構いません。大切なのは、間違いを責めず、話すのを助けてくれる相手であることです。
設計2【場所を選ぶ】身内・同僚の視線が届かない定位置を作る
宮川さんが「母の前では照れくさい」と感じたように、音読やシャドーイングなどの練習は、家族や同僚に聞かれにくい場所で行います。オフィスの休憩室、移動中の車の中、自宅の個室——場所はどこでも構いません。練習する場所をあらかじめ決めておけば、周囲の目を気にせず続けやすくなります。
設計3【順序を守る】1対1から始まって、視線を段階的に増やす
50人の人前でのプレゼンテーションに至った元CM制作会社の受講者は、いきなり人前に出たのではなく、マンツーマン→少人数→人前、という順序を踏んでいました。最初から大勢の前で話すのではなく、少ない人数から慣れていく方法です。1対1で声を慣らし、その次に少人数、最後に人前——1対1で話すことに慣れたら少人数へ進み、その後、人前で話す機会を持ちます。
それでも、「間違えたら笑われるのではないか」という不安は残ります。最後に、間違いへの不安が変わった人の体験談を見てみましょう。
「知っている英語」を、話せる英語に。シャベリッシュの無料カウンセリングでは、スピーキングの現在地診断と、期日から逆算した学習プランをお持ち帰りいただけます。無料カウンセリングを予約する「間違えたら笑われる」は起きない——間違いを恐れなくなった人たち
英語を話すとき、発音や文法を間違えたら、周囲に笑われるのではないかと不安になることがあります。実際の体験談では、受講者はどのように感じていたのでしょうか。
200件以上の体験談に「笑われた」という記述は見当たらない
ミライズが公式サイトで公開している体験談は200件以上あります。もちろん体験談は好意的な声が中心なので、「笑われなかった=どこでも笑われない」とは言えません。ただ、これだけの記録の中に「講師に笑われた」「バカにされた」という趣旨の記述は見当たらず、出てくるのはむしろ逆の記録です。
先ほどの清水さんは、こう述べています。
最初は英語を話すことに恥ずかしいと抵抗がありましたが、先生達が常に明るく、笑顔で何でも受け入れてくれたおかげで、全く英語への抵抗がなくなりました
間違いを受け入れてくれる環境で話すうちに、英語への抵抗感がなくなったと話しています。
「間違いを恐れずに話す姿勢」が成果になる
大学の事務職員として9年勤務した小林さんの記録には、こう書かれています。
英語に対する苦手意識がなくなり、間違いを恐れずに話す姿勢を身につけられたことがMeRISE留学での何よりの成果です
小林さんは、スコアや語彙数ではなく、間違いを恐れずに話せるようになったことを最大の成果として挙げています。
実際に、上海に留学していた経験がある柳田さんを見ても、海外に滞在したことと、恥を越えて声を出すことは別問題なのだと分かります。留学中、友人とのやり取りが「スムーズに伝わらなかった」経験が積み重なり、「一時期英語で話すことがトラウマになってしまった」と本人は語っています。留学経験があっても、英語を話すことへの不安がなくなるとは限りません。間違いを恐れずに話すには、英語力とは別に、実際に声を出す経験が必要です。
正直な注記——照れが完全にゼロになるわけではない
ここまで、恥ずかしさの仕組みと、それをほどく方法を見てきました。けれど最後に、正直に書いておくべきことがあります。
英語を話す照れが、完全になくなるとは限りません。実録で見た柳田さんでさえ、2ヶ月の変化について「劇的に変化した!実感することはできていない」と、進行形で語っています。完全な克服ではなく、変化の途上なのです。
恥ずかしさが完全に消えてから話そうとすると、なかなか始められません。新しいことを人前でするときの照れや緊張は、多少残ることがあります。その感情があっても話せる状態を目指す方が、現実的です。
誰の前で、どのような場面で恥ずかしさを感じるのかが分かれば、対処しやすくなります。話しやすい相手を選び、周囲の目が気にならない場所で練習し、1対1から少しずつ人数を増やす。こうした方法で、恥ずかしさを感じながらでも英語を話す機会をつくれます。
最後に、この記事で紹介した内容と、明日からできることを整理します。
まとめ|英語を話しやすい相手と場所からはじめる
英語を話す恥ずかしさについて、この記事で分かったことは3つあります。
第一に、仕事で英語を使うことに不安を感じる人は少なくありません。統計では6割を超える社会人が英語の会議・商談に不安や緊張を感じています。英語を話すことへの照れや不安は、自分だけが感じているものではありません。
第二に、恥ずかしさは英語力だけで決まるものではありません。上海留学の経験がある柳田さんでも、フィリピン人の母を持つ宮川さんでも、同じ日本人の同僚や身内の前では声が出なくなります。知っている人に英語力を評価される不安や、家族の前で英語らしい声を出す照れが、話しにくさにつながることがあります。
第三に、恥ずかしさが完全に消えるのを待たなくてもよいということです。間違いを受け入れてくれる相手と練習を重ねることで、抵抗感が軽くなった人もいます。ミライズが公開している200件以上の体験談には、講師に笑われたり、ばかにされたりしたという趣旨の記述は見当たりません。受け入れてくれる相手がいたことで、英語への抵抗感がなくなったという声がありました。
また明日から実行するための順序は、以下のとおりです。
1つ目は、どのような場面で恥ずかしさを感じるのかを確認することです。日本人の同僚の前なのか、家族の前なのか、間違いを評価されることが不安なのかを整理します。
2つ目は、音読の定位置を1つ決めることです。移動中の車内や自宅の個室など、家族や同僚に聞かれにくい場所を選び、練習する時間を決めます。
3つ目は、受け入れてくれる相手との1対1です。講師や英語が得意な友人など、間違いを受け入れてくれる相手と話す機会を、今週中に1回つくります。
恥ずかしさが完全に消えるのを待つ必要はありません。まずは、話しやすい相手と場所を選び、実際に英語を声に出すことから始めてみましょう。
