TOEICは「意味がない」のではなく測定範囲が限定的|高スコアなのに話せない理由
TOEICでは一定のスコアを取れたのに、会議で英語を振られると言葉が出てこない。メールなら書けても、その場で返答するのは難しい。相手の話は理解できるのに、返す言葉を組み立てられない。この記事は、そんな悩みを持つ人に向けたものです。
「TOEIC 意味ない」と検索すると、TOEICはリスニングとリーディングのテストなので、スピーキングの練習も必要だという説明が出てきます。それ自体は間違いではありません。しかし、本当に知りたいのは、「スコアのために積んだ努力は無駄だったのか」という答えと、「この先、何に取り組めば現場で通用するのか」のはずです。
実際の体験談を見てみましょう。公務員のN.Fさんは、大学時代のイギリス留学で、イギリス人から面と向かって次のように指摘されました。
LとRの発音がわからない。
N.Fさんは続けて、当時をこう振り返っています。
発音できていない自分にショックを受けましたし、自分では話せているつもりでも他の人が聞いたらチンプンカンプンな英語になっていた
英単語や文法を知っていても、発音が相手に通じるとは限りません。これまで学んだ知識と、実際に伝わる英語を話す力には違いがありました。
N.Fさんは、英語コーチングスクール・ミライズの受講者です。公式サイトには200件以上の体験談が本人の言葉のまま公開されており、この記事では、TOEICで測れる力と、会話や仕事で別に練習する必要がある力を整理します。実際に仕事で困った人の体験談をもとに、TOEIC学習のあとに何へ取り組めばよいのかも紹介します。
TOEICで測れる力と、測れない力
TOEICが無意味なのではありません。まず、受験したテストがどの力を測っているのかを確認しましょう。
IIBC公式が示す「TOEIC L&R」が測る範囲
IIBC(国際ビジネスコミュニケーション協会)のTOEIC Listening & Reading Test 公式ページによると、TOEIC L&R(Listening & Reading)では、Listening(聞く)と Reading(読む)の2技能を測定します。
Speaking(話す)と Writing(書く)は、別試験の TOEIC Speaking & Writing Tests で測定されます。4技能をひとまとめに見るなら、L&R と S&W の両方が必要です。
一方、採用や社内評価では、L&Rのスコアだけが使われることもあります。そのため、高いスコアを取れば会話もできるはずだと考えやすくなります。
つまり、TOEIC L&Rが無意味なのではなく、話す力や書く力は別に確認し、練習する必要があるのです。 測る技能を理解すれば、スコアと会話力に差を感じる理由が分かります。
「発音できているつもり」が、実は通じていない理由
冒頭で紹介したN.Fさんは、自分では話せているつもりでも、発音が相手に通じていませんでした。大学4年生のとき2か月のイギリス留学に行った際、本人はこう振り返っています。
大学4年生のときに2か月イギリス留学に行ったのですが、当時は発音も勉強したことがなかったので雰囲気で英語を話していました。
面と向かって「LとRの発音がわからない」と指摘されるまでは、自分の音が相手にどう届いているかを確かめる場がありませんでした。文法や単語を知っていても、自分の発音が相手にどう聞こえるかは、実際に話して確認しなければ分かりません。N.Fさんも、指摘を受けるまで発音の問題に気づけませんでした。
TOEIC L&Rで高得点を取った人にも、同じことが起こり得ます。リーディング問題は文字を読むだけです。リスニング問題も、決められた速度の音声を聞いて理解する形式です。つまり、正確な発音を自分で「出す」必要がありません。一方、実際の会話では、自分の口から発する音が相手に正確に伝わる必要があります。TOEIC L&Rでは、自分の口から英語を発音し、相手に伝える力は測りません。
発音を学んだあと、リスニングが伸びた人もいる
観光関連会社で働く林さんは、発音を学んだあと、リスニングにも変化を感じました。
彼女は最初、「文法や単語を知らないからリスニングで聞き取れない」と思い込んでいました。ところが、学習を進めるうちに予想外のことが起きました。ネイティブに近い発音ができるようになったことで、体験談ではこう語っています。
TOEICのリスニングがとても伸びた
林さんは、自分でもネイティブに近い発音ができるようになったことで、TOEICのリスニングが伸びたと話しています。自分で正しい音を発音できるようになると、聞いた音と知っている単語を結びつけやすくなります。文字で覚えていた単語の実際の音を知ることが、聞き取りの助けになります。
発音はTOEIC L&Rの測定対象ではありませんが、聞き取りにも関係する学習です。
TOEIC L&Rのあとに必要な学習を確認する
TOEIC L&Rで測る技能と、測らない技能を整理すると、次に必要な学習が分かります。
L&Rで測定される領域:
- 文字でのリーディング理解(いわゆる「読む力」)
- 決まった速度での音声リスニング(いわゆる「限定的な聞く力」)
L&Rでは測定されない領域(S&W または別の訓練が必要):
- 瞬発的なスピーキング(その場で考えて話す力)
- 正確な発音(自分の音を出す力)
- ネイティブレベルの実速度への対応(実際の会話速度に反応する力)
- 状況に応じた表現選択(文脈を読んで言葉を組み立てる力)
これらはTOEIC L&Rでは直接測らない技能です。必要に応じて、会話や発音などを別に練習します。
あなたのスコアと現場実感のズレを診断する
次の5つの質問で、現在の状態を確認してみましょう。
- TOEICスコアは一定水準あるが、会話では「ぱっと言葉が出ない」と感じる
- メールは書けるが、その場でのスピーキングに自信がない
- リスニング試験では点数高いのに、実速度の会話は聞き取りが難しい
- 文法・単語は知っているが「瞬間に組み立てて話す」ことができない
- TOEIC L&Rでは話す力を測らないと知り、スコアとのギャップに納得した
判定:3つ以上当てはまるなら、TOEIC L&Rで身につけた力と、会話や仕事で必要な力に差を感じている状態です。
次に、企業がTOEICを活用する理由と、スコアがあっても仕事で困る理由を見ていきます。
TOEICスコアと、仕事で使う英語力は同じではない
企業がTOEICを活用する理由と、スコアがあっても仕事で困る理由は別に考える必要があります。
なぜ企業は今でもTOEIC基準を使い続けるのか
採用・昇進の場面でTOEICがどれほど重視されているか、数字で見てみましょう。IIBCが公表している「英語活用実態調査」(2022)では、TOEIC Programを活用する企業・団体を対象に、採用時にTOEIC Programスコアを「要件・参考にしている」、もしくは「今後そうする可能性がある」と回答した割合は73.6%です(日本の全企業を対象にした数値ではありません)。
企業がTOEICを活用する理由の一つは、同じ試験のスコアで多くの人を比較しやすいことです。ただし、TOEICのスコアが高いことと、会話や仕事ですぐに対応できることは同じではありません。
スピーキング試験で「点数低い」という現実
外資系コンサルティング企業に勤めるY.Nさんは、英検2級のスピーキングセクションを受験しました。
スピーキングとリスニングの点数は、本人が予想していたより低い結果でした。
小さい頃から英才教育を受けていないと綺麗な発音は手に入らないと思っていました。
当初は、きれいな発音を身につけるには、幼い頃から学ぶ必要があると思っていましたが、スピーキングとリスニングの結果から、知識だけでなく、話す・聞く練習も必要だと気づきました。スピーキング試験では、筆記中心の学習だけでは確認できない課題が表れました。
「スコアが取れている」と「実務で通じる」は別
男性の英語トレーナー井上さんも、同じ矛盾を抱えていました。
当時は、次のように考えていました。
TOEICの点数も取れているし、英語でのコミュニケーションはできる
一方で、発音には課題を感じていました。
発音だけは自分の中でまだマスターできていない感覚
彼は職業上、英語教育に携わっています。つまり、日常的に英語で他者とやり取りしています。なのに「発音」だけが、自分の中でコンプレックスとして残っていました。
TOEIC L&R対策では、自分の発音を練習したり、相手に伝わるか確認したりする必要がないためです。リーディング問題を解く、リスニング問題を聞く——これらは可能ですが、「自分の口から正確な音を出す訓練」は、L&R 対策では不要です。
スコアを取れていても、発音には別の練習が必要な場合があります。
「発音が通じない」が生む実務上の危機
看護師の吉田さんも、会社の業務改革で海外対応を求められるようになりました。
ある日、同僚に言われました。「君の発音、伝わらないよ。」
看護師の仕事では、診断結果や薬の名称を英語で正確に伝える必要があり、発音の間違いが重大な行き違いにつながることがあります。
日々英語を使って患者さんとコミュニケーションをとっているにもかかわらず、英語が通じないと言われたことはかなりショックでした。
仕事で英語を使っていたにもかかわらず、伝わらないと言われたことにショックを受けました。吉田さんは、こう続けます。
看護師である以上、診断結果や薬の名称など、発音を間違えてミスコミュニケーションに繋がってはいけないシーンは多々あります。
吉田さんにとって、正確な発音は仕事を安全に進めるために優先して改善したい課題でした。
企業基準と現場実感のズレ
企業がTOEICを活用する理由と、実務で別の力が必要になる理由を整理してみましょう。
TOEICは、多くの人を共通の基準で比較するために活用できます。一方、発音やその場での返答などは、L&Rのスコアだけでは確認できません。そのため、スコアと仕事での対応力に差が生まれる場合があります。
あなたのスコアと現場実感のズレを診断する
次の5つの質問で、TOEICのスコアと仕事での実感に差があるか確認してみましょう。
- TOEICスコア600点以上だが、会議では「ぱっと言葉が出ない」と感じる
- メールは書けるが、その場でのスピーキングに自信がない
- ネイティブの実速度での会話は、試験の音声より聞き取りが難しい
- 文法・単語は知っているが「瞬間に組み立てて話す」ことができない
- 会議で「この発言をしたい」という意図があっても、英語にする時間がかかり、結局沈黙してしまう
判定:3つ以上当てはまるなら、TOEICのスコアでは確認できない技能に課題を感じている状態です。
次に、仕事で発音や会話に困った受講者の体験談を紹介します。
TOEICでは測れない力が、仕事で必要になった事例
ここからは、発音や会話への対応が仕事に影響した事例を見ていきます。
「文字起こしで違う単語として認識される」という危機
外資系e-commerce企業に勤める中津さんは、ウェブ会議が苦手でした。
自分の英語が伝わっているか不安になり、発音が気になって会議へ集中できないことに悩んでいました。さらに、次の問題も起きていました。
発音を間違えていたせいで自分の発した英語が違う単語として文字起こしされてしまうことも度々ありました。
多くのウェブ会議では、自動字幕(文字起こし)機能が使われます。中津さんの体験談のとおり、発音が不正確だとシステムが意図と異なる単語として解釈し、記録されることがあります。
本人が意図した単語とは異なる内容が文字起こしされると、会議の記録にも誤りが残る可能性があります。
TOEIC L&Rでは自分の発音を確認しないため、この問題はスコアに表れません。一方、ウェブ会議では、人だけでなく文字起こしシステムにも伝わる発音が必要になる場合があります。
「通訳に頼らず自分で説明できる」という成長
映画制作の佐野さんも、発音が原因で英語が伝わらない経験をしていました。「日常英会話は問題なくできる」という自信がありました。つまり、簡単な会話は支障がなかったのです。
しかし、発音が原因で相手に伝わらないことがありました。
日常会話では、前後の文脈や身振り、聞き直しによって、発音が不正確でも意味を補えることがあります。繰り返し話す相手なら、その人の発音にも慣れていきます。
一方、海外ロケで初対面のクルーと話す場合は、相手が佐野さんの発音に慣れていません。そのため、発音の問題がそのまま伝わりにくさにつながりました。
発音を学んだあとの変化について、次のように話しています。
以前は通訳の方に頼っていた部分も、長年コンプレックスだった発音を克服できたおかげで今では積極的に自ら海外クルーの方に説明できるようになりました。
発音を改善したことで、通訳に頼っていた場面でも、自分から海外クルーへ説明できるようになりました。
仕事で必要になる3つの力
中津さんと佐野さんの体験談から、仕事では次の3つの力が必要になることが分かります。外資系企業では、以下のスキルが現場の中核になっています。
発音(Sound):自分の口から出す音が、相手に正確に伝わること。テストでは測定されない。現場では、情報伝達の最初の関門。
瞬発力(Reaction):会議で「返答までの時間が短い」という経験。TOEIC L&Rでは測定されません。現場では、返答の速さがコミュニケーションの印象に影響しやすい領域です。
現場表現(Usage):教科書に載っていない言い回しや、その場の状況に応じた表現選択。テストでは測定されない。現場では「あなたが本当に対応できるか」を判定される。
発音・返答の速さ・場面に合った表現は、TOEIC L&Rでは直接測りませんが、実際の会話で必要になります。
仕事で困っている場面を確認する
次の5つの質問で、仕事のどの場面に課題を感じているか確認してみましょう。
- 発音について「自分の英語が通じているか不安」と感じる
- 瞬発力について「会議で返答までに時間がかかる」と感じる
- 現場表現について「教科書にない言い回しが分からない」と感じる
- 実務では「自信を持って発言する」ことが難しい
- ネイティブとのやり取りで「発音や速度」に意識が向いてしまう
判定:3つ以上当てはまるなら、発音・返答の速さ・場面に合った表現のいずれかが、仕事で英語を使う際の課題になっています。
最後に、TOEIC学習のあとに取り組むことを整理します。
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発音や会話など、自分に不足している力が分かれば、次に取り組む学習を選びやすくなります。
英語で率直に議論できるようになった
ミライズ留学をした小野田さんは、英語学習の本質を次のように述べています。
やっぱり一番良いのは外国人の人とも本音で言い合えるようになったこと。
小野田さんにとって英語を話せる状態とは、情報を伝えるだけでなく、自分の考えを相手へ伝え、率直に議論できることでした。また以下のように、続けています。
本音で言い合えるようになったからこそ、外国人とも本当に仲良くなれるし、仕事で言えば本気で議論が出来る
英語で率直に話し合えるようになることが、相手との関係や仕事での議論にもつながると感じています。
マンツーマンと「翌日復習」が、短期学習を加速させる理由
SEとして働くSEの方は、人生で初めてTOEICを受ける週末の直前に、仕事で取った1週間の休暇を使ってセブ島のTOEICコースに参加しました。会社から派遣されたのではなく、「せっかくの休暇を有意義に使いたい」と自分で決めた留学です。
彼女の振り返りは、こうです。
今までのグループレッスン中心の留学よりも短期間で多くのことを学んだという実感があり、そういう点で自信を持ってテストに臨めそうです。
短期間でも手応えを感じた背景には、授業の進め方がありました。1時間の授業で問題を解いて答え合わせするのではなく、宿題で事前に問題を解き、翌日は疑問点だけを先生と復習する——このスタイルで、効率的に多くの問題に取り組めたからです。過去のアメリカやカナダ留学はグループレッスン中心で、個人のレベルに合わせたカスタマイズはありませんでした。今回はマンツーマンで朝から夕方まで学び、TOEIC対策を徹底したいという要望に合わせて教材まで調整してもらえた——そこに差が出たのです。
紙やアプリだけのTOEIC対策では、自分がつまずいた箇所をその場で質問しにくい。一方、対面の復習では「ここがわからない」が翌日すぐ潰せます。疑問点をすぐに確認できたことが、短期間での手応えにつながりました。
彼女は同時に、別の気づきも述べています。
ボキャブラリーの部分をもう少し自分で勉強してくれば、より効率的に英語力を伸ばせたのではないかなと思っています。
語彙は自習し、講師との時間は分からない点の確認に使うことで、さらに効率よく学べたのではないかと振り返っています。
英語を使い続ける環境と、ほかの受講者との交流
グローバルプロジェクトを担当するコンサルタントの方は、英語力を伸ばすため3週間のセブ島留学に参加しました。
留学を選んだ理由は、主に2つありました。
一つは、日常的に英語を使う環境へ入れることです。発音や返答の速さ、場面に合った表現を練習するには、実際に英語を使う機会が必要だと考えていました。
もう一つは「日本では会えないような他業種の方たちと出会える」という点です。英語学習だけでなく、異なる仕事をする人と交流できる点にも魅力を感じていました。
彼の体験は、初期段階では困難でした。本人はこう振り返っています。
最初の1週間は、慣れるのにかなり苦労しました。1時間目から7時間目まで授業があって、正直先生がよく使っていた頻出単語もよくわからず、ちょっとなに言っているんだろうと思っていた時期もありました。
最初は、1日7時間の授業に慣れるだけでも苦労しました。それでも、講師のサポートを受けながら学習を続けました。
ただ先生たちも本当に根気強くよく教えてくださるので、なんとか2週目あたりから、波に乗り出し、3週目も波に乗って無事に卒業することができそうです。
2週目頃から授業に慣れ、3週間の学習を終えられる見通しを持てるようになりました。
発音・返答の速さ・場面に合った表現を練習する
TOEIC学習のあとに練習したい力を、3つに整理します。
Layer 1 - Sound(正確な音の産出)
- 自分の口から出す音が、相手に正確に伝わるレベル
- テストでは測定されない
- 仕事では、初対面の相手にも聞き取ってもらえる発音が必要になる
- 向上方法:音声トレーニング+ネイティブによる即時フィードバック
Layer 2 - Reaction(即時性・瞬発力)
- 会議で「返答までの時間」が長いほど、会話のテンポや相手の印象に影響しやすい
- TOEIC L&Rでは測定されない
- 現場では「その場で理解し、返せるか」の証明になりやすい
- 向上方法:実時間での会話訓練+スピード感を要求される環境
Layer 3 - Usage(文脈適応力・現場表現)
- 会議で「この発言をしたいが、どう言えばいいか」という瞬時の判断
- テストでは測定されない
- 仕事では、その場に合った伝え方を選ぶ必要がある
- 向上方法:実務環境での反復+多業種の人間関係
仕事で英語を使うには、語彙や文法に加えて、発音・返答の速さ・場面に合った表現を練習する必要があります。
あなたがTOEIC後に進むべき学習を診断する
以下の5つの質問に答えてみてください。当てはまるものが3つ以上あれば、あなたはTOEIC後のステップに進むべき人です。
- 発音について「自分の英語が通じているか不安」と感じる
- 瞬発力について「会議で返答までに時間がかかる」と感じる
- 現場表現について「教科書にない言い回しが分からない」と感じる
- 実務では「自信を持って発言する」ことが難しい
- 「TOEIC後、何をすべきか」という学習方向が不明確
判定:3つ以上当てはまるなら、TOEIC後の次のステップパターンです。スコアの先に積むべき訓練の方向性が見えています。
複数当てはまるなら、最後のまとめで確認される学習の選択肢があなたの現状を変えるはずです。では、あなたがTOEIC後に進むべき学習は、どのように選べばよいのか。最後にまとめます。
まとめ——TOEICの勉強は無駄ではない。次は話すための練習へ
TOEICのために身につけた語彙や文法、リスニング・リーディングの力は、英語を使うための土台になります。スコアを取るまでの努力が無駄だったわけではありません。
ただし、TOEIC L&Rでは、自分の英語が相手に伝わるか、その場ですぐに返答できるか、状況に合った表現を選べるかまでは測れません。スコアと仕事での実感に差があるのは、英語力がないからではなく、必要な力とテストで測る力が異なるためです。
まずは、仕事のどの場面で困っているのかを確認しましょう。発音が伝わらないのか、返答までに時間がかかるのか、場面に合った表現が出てこないのか。課題によって、必要な練習は変わります。
次に、その力を実際に使う練習を増やします。発音なら、声に出して相手に伝わるかを確認する。返答の速さなら、会議や商談に近い状況で会話を繰り返す。表現力なら、仕事で使う場面を想定して練習します。
とくに発音や会話は、自分だけでは課題に気づきにくいものです。講師などからフィードバックを受けながら修正することで、TOEICで身につけた知識を、仕事で使える英語へつなげていけます。
