大人の英語やり直し|「何も覚えていない」の確かめ方と、続く環境の選び方
学生時代に3年以上は英語を勉強した。そこから20年、30年、人によっては50年が空いている。「今から始めても、ついていけるのか」「そもそも何も覚えていないのではないか」——始める前に、その2つが引っかかって手が止まる。そんな経験はないでしょうか。
「大人 英語 やり直し」と検索すると、中学英語からやり直す、毎日30分続ける、といった進め方が並びます。進め方は見つかります。残るのは、自分の場合はどうなのか、という部分です。何がどれだけ残っているのか。ブランクが長いぶん、人より時間がかかるのか。ここは、記事を読んでも分かりません。
では、やり直したいと思ったまま手をつけていない人は、どれくらいいるのでしょうか。AI英会話アプリを運営する株式会社ベンドが、英語を学んだ経験がない英語初心者の社会人を対象に実施した「社会人の英語未学習に対する後悔に関する実態調査」(n=200、2026年1月22日〜1月29日)によると、英語を勉強してこなかったことを「非常に後悔している」18%、「やや後悔している」58.5%で、合わせて76.5%が後悔していると答えています。英語初心者に限った調査なので、社会人全体の数字ではありません。それでも、やり直しを考える段階の人の多くが、すでに一度は悔しさを感じているところから始めていることは読み取れます。
実際に始めた方がいます。娘さんの会計事務所で総務を担当し、学生時代を最後に英語から離れていた主婦の方は、ブランクを「50年以来とかですかね」と話しながら、1週間のプログラムに参加しました。学生時代の授業を最後に勉強していなかったパーソナルトレーナーの三井さんは、3ヶ月後に海外ドラマの台詞が聞き取れるようになったと話しています。定年退職後に学習を始めた仮屋さんは、独学に限界を感じたところから2ヶ月続けました。3人とも、始める前に不安が消えていたわけではありません。
3人はいずれも、英語コーチングスクール・ミライズの受講者です。公式サイトには200件以上の体験談が本人の言葉のまま公開されています。この記事では、その中からブランクのある状態で再開した方の話をたどり、残っているものを確かめる方法と、続けられた人が選んでいた環境の条件をお伝えします。
「今さら」と迷っている段階では、まだ何も減っていない
やり直しを考えるとき、多くの人が同じところで止まります。ブランクがあっても身につくのか、という問いです。この問いに、始める前に答えを出すことはできません。答えは、始めたあとにしか出てきません。
大事なのは、迷っている状態が特別ではないということです。記録に残っている人たちも、不安を消してから始めたわけではありませんでした。
迷いを消してから始めた方は、いない
会計事務所で総務を担当する主婦の方は、娘さんの勧めで1週間のプログラムに参加しました。参加前の気持ちを、こう話しています。
「英語ができないのに来るという決断をし、怖いかなと思ってたんですけど、あんまり考えない性格のせいか、全く怖くなかったですね」
この方が読者に向けて残しているのは、来てよかった、ではありませんでした。
「是非考えすぎずに来た方がいいです、私みたいに!」
考えを固めてから動く、の逆です。ただし、この方は反省も同時に話しています。
「ただ、もっと自分で勉強してから来たら良かったかもと思いました」
教材を読み終わらないまま出発したことを、後から振り返っています。行けば全部うまくいく、という話ではありません。準備が足りなかった部分は本人が自覚していて、それでも参加自体は勧めています。
三井さんの場合も、不安を抱えたまま始めています。大学時代に留学を考えたものの、学業の都合で長期の留学は難しく、そのときは見送りました。社会人になってから学習を始めるときに、こう感じていたと話しています。
「ボキャブラリーが少ないのに、毎回50分のレッスンをやり遂げられるのかという不安もありました」
不安の中身がはっきりしている点が共通しています。何となく不安なのではなく、続けられるか、ついていけるか、という具体的な形をしています。
「使う場面が先にある」方は、迷いの期間が短い
主婦の方の場合、勤務先の会計事務所には外国のお客様の来社があり、外国の方から電話がかかってくることもあります。本人はその状況をこう説明しています。聞き取れないのだが、一応とる。だから、少しは英語に触れる機会がある——という順序です。
ここには、やり直しを考えている人にとって使える確認事項が入っています。すでに英語が出てくる場面が自分の生活の中にあるかどうか、です。あるなら、練習の目的をその場面に固定できます。電話をとる、来客に一言かける、といった単位まで下ろせば、何をできるようにするのかが決まります。
反対に、場面が思いつかない状態で始めると、目標が「英語ができるようになる」のままになります。この状態では、どこまでやれば足りたのかが判定できません。判定できないものは、続けにくくなります。
三井さんの場合は、大学時代に留学を考えたという経緯が、その役割を果たしていました。
「一度留学を本気で考えていたのですが、学業の都合上、長期の留学は厳しく、結局そのときは諦めてしまった」
10年近く残っていた保留が、社会人になってからの再開理由になっています。使う場面でも、やり残しでも構いません。始める前に、自分の側に理由の実物があるかどうかを確認しておくと、迷う期間は短くなります。
迷いは、始める前には解けない
不安の中身が具体的であるほど、頭の中だけでは答えが出ません。50分のレッスンをやり遂げられるかどうかは、1回受けてみれば分かります。逆に、受けないかぎり何年考えても分かりません。
ここで確認しておきたいのは、迷っている期間に失われているものです。学生時代に積んだ知識は、迷っている間に減っているわけではありません。減っているのは、確かめる機会のほうです。
では、その知識は実際にどれくらい残っているのか。次の章では、確かめ方を見ていきます。
「何も覚えていない」かどうかは、思ったより早く確かめられる
ブランクがあるから知識は消えている、と考えている方は多いはずです。ただ、消えているかどうかを実際に確かめた人は、そう多くありません。確かめないまま消えていると仮定している状態です。
音では分からなくても、文字にすると分かることがある
主婦の方のレッスン初日の様子が、この確かめ方をそのまま示しています。
「レッスンでは先生が話していることが全く分からなくて、そうするとパソコンで文章を打ってくれます。そうすると、なんとなく分かるので、そこからまた話して」
聞いても分からない。文字で見ると分かる。この2つが同じ時間に起きています。ここから分かるのは、単語や文法の知識が消えているのではなく、音から意味にたどり着く経路のほうが働いていない、ということです。
講師の対応についても、具体的に話しています。
「何回も言葉に詰まって、先生もなんとか理解しようとしてくれて。言葉を覚えたての1~2歳の子供と話すように話してくれるんです」
これは1人の例です。全員が同じ形で確かめられるとは限りません。ただ、聞き取れなかった内容を文字にしてもらう、という確かめ方自体は、誰でも同じようにできます。
残っているものを確かめる5問
いま自分に何が残っているかは、次の5問でおおよそ見当がつきます。当てはまるものを数えてください。
- 英語の歌を聞いても、単語がひとつも拾えない
- apple、happy、beautiful を見ても、発音が思い浮かばない
- be動詞や三単現の s について、習った記憶そのものがない
- 子どもに英語がどういうものかを説明できない
- 昔の教科書を見ても、勉強した覚えがまったくない
4つ以上当てはまるなら、確かめる場所としては、初心者向けの基礎から入るのが早い段階です。1つでも「何となく覚えている」があれば、そこが残っている部分です。やり直しは、そこからの再開になります。
確かめるだけなら、独学より人がいる場所のほうが早く済む
自分で確かめようとすると、合っているかどうかの判定も自分でやることになります。判定に自信が持てないぶん、確かめた気にならない状態が続きます。
長年ピアノの講師をしていた仮屋さんは、定年退職後、教材を使った独学から始めています。
「CDのネイティブ音声を聞いても何を話しているのか全く聞き取れず、独学での学習に限界を感じていました」
聞き取れない、までは自分で分かります。その先の、なぜ聞き取れないのかは、自分では分かりません。ここから先を短くするために、人の力を借りる、という順序です。
仮屋さんは、2ヶ月受けたあとに何をするかも決めています。
「現状だと一部ゆっくり話してもらったり、簡単な単語に置き換えたりしてもらって理解できている状況なので、基礎の部分をもう一度学び直す予定でいます」
2ヶ月終えた時点でも、ゆっくり話してもらえば分かる段階だと自分で言っています。そのうえで、次にやることを基礎の学び直しに決めている。確かめる、から、次にやることを決める、までが1つの流れになっています。
やり直しで最初に必要なのは、勉強の量ではありません。いまどこにいて、次に何をやるのかを1つ決めることです。これは1回測れば決まります。
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ここからは、ブランクの長さが異なる3人の話を並べます。読んでいただきたいのは、期間ではなく、最初に何を報告しているかです。
ブランク50年・1週間. 「帰ってからも続ける」まで
主婦の方は、学生時代を最後に英語を勉強していませんでした。普段の生活で英語を使う機会も「ほとんどないですね」と話しています。参加したのは1週間のプログラムです。
初日は、聞き取りができないところから始まりました。1週間後に話しているのは、次の内容です。
「勉強用のCDを聞いて少し勉強してから、スカイプ英会話をやろうかなと思っています。何もやらないのはもったいないので」
1週間で話せるようになった、とは言っていません。言っているのは、帰ってからも続ける、です。しかも、いきなりオンライン英会話に入るのではなく、教材のCDで少し勉強してから、という順序を自分で決めています。1週間で分かったのは英語そのものより、次に自分が何をやればいいかのほうだった、と読めます。
ブランク6年・2ヶ月. スコアで気づいてから
外資系企業でコンサルタントとして働くY.Nさんは、学生時代から6年のブランクを経て英検2級を受験しました。
「スピーキングとリスニングの点数がとても低くショックを受けました」
読む・書くではなく、話す・聞くの点数で差が出ています。Y.Nさんはこの結果を、次のように受け止めました。
「今後仕事でも英語を使っていく上で、スピーキング力とリスニング力の改善は必須だと感じていたところ」
ここで選んだのが、発音に絞った2ヶ月のプログラムでした。スピーキングとリスニングの両方を一度に練習するのではなく、発音という1つに絞っています。2ヶ月後には、バイリンガルの友人から発音について声をかけられたことを、変化として挙げています。
ブランクがある状態で再開するとき、やることを全部並べると量で止まります。Y.Nさんの話で参考になるのは、点数が低かった2領域のうち、共通して効く1つに絞った点です。
学生時代の授業以来・3ヶ月. 聞き取りのほうが先に動いた
三井さんは、学校での授業以来、英語を勉強してきていませんでした。3ヶ月受講した時点で、こう話しています。
「受講してまだ3ヶ月ですが、いまでは海外ドラマの台詞も少しずつ聞き取れるようになったんですね。単語がわかるようになり、耳もわかるようになっていったことで、いままでなんとなく聞いていた洋楽も、意味がストンと入ってきたりと、リスニング力が上達したことを日々実感しています」
発音を学ぶプログラムで、先に変わったと報告しているのは聞き取りのほうです。
3人に共通しているのは、報告の順序
3人が最初に報告しているのは、話せるようになったことではありません。1週間の人は「続ける気になった」、6年ブランクの人は「他人に気づかれた」、3ヶ月の人は「聞き取れる範囲が広がった」です。いずれも、話す量が増えたという話の手前にあります。
ここで注意したいのは、この3人が3人分の例でしかないことです。ブランクの長さは関係ない、と読める記録ではありません。1週間で誰でも続ける気になる、3ヶ月で誰でも聞き取れる、とも言えません。分かるのは、ブランクの長さが最初の変化を止めた例が、この3人の中にはなかった、というところまでです。
続いた人が語っているのは、勉強法ではなく「褒められたこと」でした
再開したあとに残る問題は、続くかどうかです。ここについては、3人の言葉がはっきり一致しています。続いた理由として挙げているのは、教材でも勉強法でもありませんでした。
三井さん. 正解・不正解がない教材だったから続いた
三井さんは、続けられた理由をこう説明しています。
「講師の方がとにかく褒めてくれるので、高いモチベーションを維持して取り組むことができます」
そして、その裏返しも具体的に語っています。
「これがもし正解、不正解があるようなテキスト教材での学習だったら、楽しく続けられていなかったと思います。何かしら問題を解いて不正解だと、『やっぱり自分は英語ができないんだ』とモチベーションが下がる要因になりかねないじゃないですか」
大人がやり直すとき、不正解は情報ではなく評価として受け取られやすい、ということです。学生時代の点数の記憶が近いところにあるほど、この受け取り方は強くなります。
三井さんは、3ヶ月を終えた時点での位置づけについても話しています。
「英語も同じで、ここまでやったら終わりというのがなく、学べば学ぶほど、新しいことを知れて、自分の視野が広がっていきます」
そして、続け方についてはこう言っています。
「せっかく3ヶ月間続けてきて学んだことを無駄にせず、これからも毎日5分でも10分でもいいから英語を学び続けたいと思っています」
毎日5分でも10分でもいい、という単位です。3ヶ月やり切った人が次に置いている基準がこの量であることは、これから始める人にとって参考になります。最初から1日1時間を設定すると、達成できなかった日が不正解として積み上がります。三井さんが避けているのは、まさにその形です。
仮屋さん. 初心者のまま2ヶ月続いた理由
長年ピアノの講師をしていた仮屋さんは、定年退職後に娘さんの勧めで英語を始めました。最初は独学で、聞き取れずに行き詰まっています。受講後については、こう話しています。
「うまく発音ができた時や質問に対する答えに正解した時に講師が自分のことのように目一杯褒めてくれるんですよ。それがとても嬉しくて」
続けて、その先で起きたことも話しています。
「そうやってレッスンを重ねていき自分自身が発音できる音が増えていくと、初めは聞き取れなかった英語が少しずつ聞き取れるようになってきて、それが嬉しくて楽しくて」
もうひとつ、仮屋さんが挙げているのは日本人トレーナーの存在です。
「日本人トレーナーの存在にとても助けられました。日本語には無い音の出し方など分からない時に日本語で質問してすぐに日本語で答えが返ってくる。この即問題解決できる環境があったことが大きかったです」
外国人講師のレッスン中は、語彙の問題で説明を理解しきれないことがあった、とも話しています。放置していたらレッスンだけが先に進んでいた、という言い方です。褒められることと、分からないままにしないこと。仮屋さんはこの2つを並べて挙げています。
大人のやり直しで詰まりやすいのは、分からない点を質問する言葉自体が英語で出てこない場面です。日本語で聞ける相手が同じ環境の中にいるかどうかは、始める前に確認できる条件です。
吉田さん. 指摘されることと、褒められることは両立する
吉田さんが挙げているのは、指摘の側面です。
「自分では発音しているつもりでも出来ていない部分を的確に指摘してもらった時」
褒める環境と、指摘のない環境は違います。吉田さんの話では、指摘を受けたうえで、レッスンの終わりには言えるようになっている、という流れになっています。そのあと、退院する患者から声をかけられた場面を挙げています。
「自信をもって会話をするなかで患者さんから退院される日に”My favorite nurse”と言ってもらえたことは今でも心に残っています」
あなたがやるなら. 判定を自分でやらない場所を選ぶ
独学で勉強法を試す場合、うまくいっているかどうかの判定も自分でやることになります。判定に確信が持てない状態が続くと、やめる理由のほうが先に見つかります。
3人が挙げているのは、判定を人に任せられたことです。先週より良くなった、その音は出せている——この判定が外から来ると、続ける理由が自分の中に残ります。選ぶときは、教材の中身より、判定を誰がやるのかを先に確認してください。
変化が見えるまでの時間は、1日に英語を使う量で変わる
最後に、期間の話をします。同じ「3ヶ月」でも、1日に英語を使う時間が違えば、中身は変わります。
集中して使う環境の場合
ミライズ留学では、1日に6〜8時間、英語を使う時間があります。転職を機に2ヶ月のセブ島留学に参加したコンサルティングファームで働いていた方は、留学前は英会話の経験がないところから始めています。
「英会話も全くいったことのない初級者でしたが、拙いながらも英語で自分の意見を伝えることを徹底的にトレーニングしてもらえたので、英語を話す抵抗がほぼなくなりました」
同じ方が、そのあとにこう続けています。すぐに流暢に話せるほど甘くはないが、続ければ着実に伸びると学んだ、という趣旨です。短期間で完成した、とは言っていません。
大学卒業後に英語の塾講師を経て商社で働いていたAIさんは、英語の知識がある側の受講者です。それでも「自分では、そんなに英語が出来ている感覚がない」と話しています。留学中の変化として挙げているのは、次の点でした。
「英語面で言うと、コミュニケーションの表現方法が広がりましたね。相槌の打ち方や会話の切り返し等ですね。会話を繋ぐ言葉を多く学びました。」
知識の量ではなく、会話をつなぐ部分が増えた、という報告です。
週に数回の環境の場合
三井さんの3ヶ月は、週に数回のレッスンでの3ヶ月です。仮屋さんの2ヶ月、Y.Nさんの2ヶ月も同じ形です。1日中英語を使う環境と比べると、同じ月数でも英語に触れる合計時間は大きく違います。
どちらが良いという話ではありません。確認しておきたいのは、記事やSNSで見かける「◯ヶ月で変わった」の中身が、環境によって別物になるということです。自分の予定に合う環境を選んだうえで、その環境での目安を見てください。
続いた理由として、英語以外のことを挙げている方もいる
コンサルティングファームで働くA.Sさんは、変わった点として英語力ではなく、学ぶ理由のほうを挙げています。
「フィリピン人講師達の話を聞くと、日本では考えられない環境や家族の問題を沢山抱えていて、苦労していることを知りました」
続けて、こう話しています。
「フィリピン人講師達が努力して今の仕事を得ていることを目の前で見て」
この話から言えるのは、学習が続く理由が英語の中だけにあるとは限らない、というところまでです。同じ環境に行けば同じ気持ちになる、という話ではありません。ただ、やり直しを長く続けている方の話には、点数や到達度以外の理由が出てくることが多い、という傾向は読み取れます。
最初の1ヶ月にやることは、3つに絞れる
ここまでの話から、始めてすぐの方がやっていたことを取り出すと、次の3つになります。
- 聞き取れなかった文を、文字で確認する —— 主婦の方が講師にやってもらっていたことです。独学でも、英語音声を字幕付きで見直せば同じことができます。文字で分かるなら、必要なのは音の練習で、単語の暗記ではありません
- 次にやることを1つだけ決める —— 仮屋さんは2ヶ月終えた時点で「基礎の学び直し」と決めています。やることを複数並べず、1つに絞ると、続いたかどうかを自分で確認できます
- 判定してくれる相手を1人決める —— 講師でも、英語を使う同僚でも構いません。先週より良くなったかどうかを、自分以外が言える状態にしておきます
3つとも、教材を買い足さなくてもできます。逆に、この3つが決まらないまま教材だけ増やすと、やっているかどうかの判定が全部自分に戻ってきます。
「何ヶ月で変わる」と言い切れる根拠はない
ここまで挙げた人たちの期間は、1週間から2ヶ月、3ヶ月とばらついています。全員が同じ順序をたどったわけでもありません。何ヶ月で変わる、と読める記録ではないことは、はっきりさせておきます。
そのうえで、全員に共通していることが1つあります。始める前に不安が消えた人は、1人もいませんでした。
まとめ|確かめてから決める、の順番でいい
大人が英語をやり直すとき、「今さら」という迷いは、始める前に解決できません。50分のレッスンをやり遂げられるか、何が残っているか——どちらも、1回やってみれば分かる種類の問いです。
この記事に出てきた人たちがやったことは、次の3つに整理できます。
- 残っているものを確かめる —— 聞いて分からなかった文を文字で見る。文字で分かるなら、消えているのは知識ではなく、音から意味にたどり着く経路のほうです
- 判定を自分でやらない場所を選ぶ —— 続いた人が挙げているのは教材ではなく、先週より良くなったと外から言ってもらえたことでした
- 環境の条件を先に決める —— 1日6〜8時間の環境と、週に数回の環境では、同じ月数でも中身が違います。予定に合うほうを選んでから期間の目安を見てください
会計事務所で総務を担当する主婦の方が最後に残しているのは、準備不足の反省と、それでも来てよかったという2つでした。この2つは矛盾しません。準備が完璧になるのを待つ必要はない、というだけの話です。
