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外資系面接の英語|落ちる理由はスコアじゃない

ビジネス英語

書類が通った連絡と一緒に、面接が英語であることを知らされる。日程は来週で、動かせない。TOEICのスコアは持っているのに、何から手をつければいいのか分からないまま日だけが減っていく——そんな経験はないでしょうか。

「外資系面接 英語」と検索すると、定番のフレーズ集や想定質問集が並びます。ただ、本当に知りたいのは、フレーズの丸暗記ではなく、限られた時間で何から手をつければ間に合うか、ではないでしょうか。

元航空会社勤務の林さんは、転職活動を始めた矢先に面接の予定が入りました。

転職を考え始めた時に急に英語面接の予定が入って、このまま準備せずに英語面接を受けたらグダグダになってしまうと心配していました

渡米を控えていた方は、その前に英語での面接と履歴書の書き方を教わっています。2人とも、英語力を上げてから臨んだのではなく、面接という場面に絞って準備しました。

いずれも英語コーチングスクール・ミライズの受講者です。公式サイトでは200件以上の体験談を本人の言葉のまま公開しており、転職や海外赴任を機に学んだ方の声も載せています。この記事では、外資系企業の英語面接でつまずく3つの壁と、その対処法をお伝えします。

落ちる理由はスコアではない

まず、外資系企業で実際に必要とされる英語のレベルから確かめます。エンワールド・ジャパンの「外資越境転職」調査 第二弾(外資系企業従業員400名・日系企業従業員400名/2024年10月28日〜11月1日)によると、日系企業に勤める人の55%が「上級以上・ネイティブレベルの英語が必要」だと考えていました。

ところが、実際に外資系で働いている人の答えは違います。英語が必要だと答えたのは74%。そのうち66%は「初級・中級レベル」で対応しています。

思っているレベルと、実際に要るレベルがずれています。スコアを上げてから臨むという発想そのものが、この場面では合っていません。

経験者が困ったのは「暗記していない質問」

では、実際に英語面接を受けた人は何に困ったのか。スキルアップ研究所(学研グループ)の「就活・転職における英語面接の実態調査」(n=200/経験者150名・受ける予定50名/2025年12月)で、経験者が挙げた困りごとの1位は「想定外の質問に詰まった」、2位は「深掘り質問に対応できなかった」でした。

どちらも、用意した答えが通用しなかった場面です。同じ調査では、実際に効果があった対策も聞いています。

対策件数
ロールプレイ(模擬面接)58件
想定質問の暗記28件

暗記の2倍が模擬面接です。 検索して出てくる想定質問集は、この表の下の段にあたります。

なお、これから英語面接を受ける予定の方のうち、60%が「不安」と答えています(「やや不安」「非常に不安」の合計)。不安は多数派です。

面接の予定は、決まってから準備する時間が少ない

例えば、さきほどの林さんは、セブ島留学から帰国して転職活動を始めた矢先に面接の予定が入りました。

この方の場合、面接は「急に」入っています。普段の英語学習のように、何ヶ月もかけてスコアを伸ばしてから臨む形にはなりません。日程を動かせない前提で、限られた時間に何を優先するかを決めることになります。

優先順位は、上の数字が教えてくれます。 暗記より、声に出して人とやりとりする形。ただし、それを本番までにどう組むかは、いま何でつまずいているかによって変わります。

つまずく場所は3つに分かれる

面接特有の準備は、レジュメの書き方、本番での話し方、限られた時間の使い方の3つに分かれます。

つまずいている場所起きていること読む章
① 書類で強みが伝わらない文法は正しいのに、何を達成したかが見えない次の章
② 本番で自信を持って話せない用意した答えは言えるが、想定外で止まるその次の章
③ 準備する時間がない何から手をつけるかが決まらない3つ先の章

どれが自分に当てはまるかで、次にやることが変わります。 該当する章に進んでください。

壁① 英文レジュメで「自分の強み」が伝わらない

外資系企業の選考では、英文レジュメ(職務経歴書)の提出を求められることがほとんどです。多くの人がここでつまずきます。 日本語の職務経歴書とは、書き方の発想そのものが違います。発想が違えば、文法が正しくても伝わりません。

「正しい英語」と「伝わる英語」は別物

先ほどの林さんも、この壁にぶつかりました。こう話しています。

転職活動をするにあたって自分の経歴をレジュメ(履歴書)にまとめるのが難しいです

その理由についても、より具体的に語っています。

自分でレジュメを書こうとすると日本人らしさが出てしまって、正しい英語を使っていても強調するべきポイントがずれてしまっていることがある

文法は正しくても、何を前面に出すべきかの感覚が、日本語の書き方のままになっています。この方が言う「強調するべきポイント」のずれは、書き方の癖から来ています。担当した業務を漏れなく並べる書き方に慣れていると、業務の一覧にはなっても、そこで何を達成したかが見えません。

この発想の切り替えは、独学では難しいところです。自分では十分に成果を書けているつもりでも、第三者から見ると業務内容の説明に終始していて、成果が見えづらいということが起こりがちです。

日本語で書いた職務経歴書をそのまま英訳しても、この違いは埋まりません。英語に訳す前に、どの成果を数字で示せるかを整理し直す作業が必要になります。

この方は、転職活動を進める中で、レッスンの中で講師に英文レジュメをチェックしてもらうことで、この壁に対処しました。自分では気づけない「強調すべきポイントのずれ」を、第三者の目で直してもらったのです。

1回書いて終わりではなく、フィードバックを受けて書き直す、という往復を経ることで、少しずつ「伝わる書き方」が身についていったといいます。

例えば、ワーキングホリデーを控えていた小林さんも、レッスンの中でこう振り返っています。

ロールプレイの授業やレジュメ作成など、即戦力になる英語の授業があったのも大変良かったです。

レジュメ作成は、面接対策の一部として扱われることが多い項目です。英文レジュメは、正しい英語で書けているかより、何を強調しているかが読み手に伝わるかが重要です。自分だけで完結させず、第三者に見てもらう機会を作ることが、この壁への一番の近道になります。書き直すたびに指摘をもらえる環境があれば、次のレジュメでは同じ指摘を繰り返さずに済みます。

人に見せる前に、自分でできること

第三者に見てもらうのが一番ですが、その前に自分で1回通せる手順があります。

  1. 職務経歴を、担当した業務ではなく「達成したこと」で1行ずつ書き直す。 「〜を担当」で終わっている行は、達成が書けていない行です
  2. 各行に数字を1つ入れられないか探す。 人数、金額、件数、期間、削減率。1つも入らない行は、成果ではなく作業を書いています
  3. 書き終えたら、英語に訳す前に日本語のまま読み返す。 日本語で成果が見えない行は、英語にしても見えません

この3つを通してから人に見せると、指摘が「英語の直し」に集中します。順番が逆だと、内容の話と英語の話が混ざって、直す回数が増えます。

英文レジュメの完成度が高いほど、書類選考は通過しやすくなります。ただ、レジュメがどれだけ整っていても、面接本番でうまく話せるとは限りません。書類の完成度と、話す力は別のスキルです。

レジュメが整っても、本番で自信を持って話せるかは、また別の壁になります。

壁② 面接本番で自信を持って話せない

TOEICなどのスコアを持っていても、面接本番で自信を持って話せるとは限りません。

自信のなさの中身は、人によって違います。単語や文法が足りないと感じている場合もあれば、知識ではなく、自分の発する音が相手にどう届いているか分からないことが原因の場合もあります。後者だった方から見ていきます。

スコアがあっても、話す自信は別に育てる必要がある

独学でTOEIC845点と英検準一級を取った古庄さんが長年コンプレックスを感じていたのは、自分の発音でした。スコアは取れていても、その音が合っているかどうかを確かめる手段がなかったためです。

スコアは取れていても、実際に人前で話すとなると、自分の声を録音して聴くのも苦痛だったといいます。

人前で英語を話すことへの抵抗感が、スコアとは別に残っていたということです。読む・書く力はテストで測れますが、話すときの発音や間の取り方は、テストのスコアには表れません。

筆記のスコアが高い人ほど、この差にあとから気づくことがあります。読解や文法には自信があっても、いざ声に出すとなると勝手が違います。

この方は、発音を基礎から鍛え直すレッスンを受け、2か月ほどで発音の改善を実感しました。例えば、日本語にない「R」と「L」の区別、「T」と「D」の破裂音の違い、「M」「N」「NG」の鼻音の違いは、日本語母語話者が特に自信を持ちにくい部分です。

こうした音を1つずつ確認し、指摘を受けながら直していく過程で、少しずつ自信がついていったといいます。

その結果について、こう話しています。

ハツオンを受講して自分の英語が大好きになり、英語面接の際も自信をもって受け答えができたのを覚えています

発音への不安がなくなったことで、面接での受け答えそのものにも余裕が生まれています。変わったのは英語力の総量ではなく、自分の音に対する確信のほうでした。

自信のなさの原因を切り分ける

スコアと「話せる自信」は別物です。 スコアが高くても自信が持てない人もいれば、スコアがそこまで高くなくても、発音への不安が解消されただけで面接に臨めるようになる人もいます。

自分の自信のなさが、単語や文法の知識不足から来ているのか、発音や話すこと自体への抵抗感から来ているのかを、まず切り分けてみる価値があります。

前者は覚えれば解決しますが、後者は声に出して練習し、フィードバックをもらう時間が必要です。この切り分けをせずに単語や文法だけ復習していると、面接本番になっても自信のなさは変わらないままになります。

特に発音への不安は、参考書を読むだけでは解消されません。実際に声に出して、どこがずれているかを指摘してもらう機会が要ります。

自信のなさの原因が発音にあるなら、そこを鍛え直すことで対処できます。

原因がどちらかを、今夜10分で確かめる

想定質問を1つ選び、答えを声に出して録音します。そのうえで、録音を聞きながら次の2つを分けます。

  • 言いたいことが出てこなかった → 単語と言い回しの不足。用意すれば埋まります
  • 言えてはいるが、自分の音が気になって止まった → 発音への不安。用意しても埋まりません

前者なら、その質問で使う言い回しを書き出して覚えれば済みます。後者は、声に出して人に聞いてもらう時間が要ります。先に切り分けておかないと、埋まらないほうに時間を使うことになります。

レジュメと自信、この2つを整えるには、まとまった準備時間が必要になります。では、その時間が取れないときはどうすればいいのでしょうか。

壁③ 準備する時間・機会がない

面接までの残り時間がかなり限られていると、いったい何から手をつければいいか分からなくなります。

ここで有効なのが、本番を想定した実践形式の練習を、面接の前に一度でも経験しておくことです。

本番前に一度、似た場面を経験しておく

渡米を控えていた方は、アメリカでのインターンや就労を見据えて、渡航前にセブ島でのレッスンを受けました。こう話しています。

私は、今後アメリカでインターンをしたり、英語を使って働く機会があるので、英語での面接や履歴書の書き方を教えてもらいました

この方が強調しているのは、本番前に一度経験しておくことの安心感です。

実際にアメリカで実践する前にミライズ留学で経験ができたのでとても安心です

ぶっつけ本番で臨むのと、一度でも似た場面を経験しておくのとでは、当日の落ち着きがまったく違います。

初めての場面を本番でいきなり経験するのと、一度リハーサルを経てから本番に臨むのとでは、心構えそのものが根本的に変わってきます。

準備時間が限られているときほど、独学で全範囲をカバーしようとするより、実際の面接に近い形式で1回でも練習しておく方が効果的です。

時間が1日しかないときの順番

全部はできません。残り時間が短いほど、削る順番を先に決めます。

  1. 想定質問を3つに絞る(志望動機/これまでの実績/なぜこの会社か)。5つ以上は本番で混ざります
  2. その3つだけ、声に出して録音する。書いて覚えるのは本番で出てきません
  3. レジュメに書いた成果を、口頭で言えるようにする。面接官はレジュメを見ながら聞きます。書いた内容と言うことがずれると、そこを掘られます

残りの質問は、この3つの答えを組み替えれば大半に対応できます。

想定質問への回答を頭の中で用意しているだけでは、本番で言葉に詰まったときの対処までは身につきません。声に出して答え、聞き返される、言い直す、というやり取りを一度経験しておくだけで、本番での反応の速さが変わってきます。

頭の中で完璧な回答を用意していても、実際に声に出す段階で言葉がつかえることは珍しくありません。声に出す練習をしていたかどうかで、この差は大きく変わります。

全部を均等に準備する必要はない

限られた時間の中では、レジュメ・発音・話し方のすべてを均等に準備する余裕はありません。

その場合は、自分が一番不安な壁を1つ選び、そこだけでも実際に本番形式で練習しておくことをおすすめします。すべてに手をつけようとして中途半端になるより、1つに絞って本番形式で経験しておく方が、当日の実感としては効果があります。

複数の壁を同時に抱えていると感じるときほど、まず1つに集中する方が、結果的に準備全体の効率も上がります。焦って全部に手を出すより、確実に1つをきちんと終わらせる方が、残り時間の使い方も見えてきます。

短い時間でも、実際に声に出して練習した経験は、頭の中だけで準備した内容より本番で発揮しやすくなります。

面接直前になって焦って詰め込むより、限られた時間の中で優先順位をつけて動く方が、結果として当日の対応力につながります。焦って詰め込んだ知識は、緊張した本番の場では思うように出てこないことが多いものです。

準備時間が数時間しか取れなくても、優先順位さえ間違えなければ、まったく何もしないよりは当日の余裕につながります。

3つの壁に共通して言えることを、最後に整理します。

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3つの壁に共通するのは「声に出して、人に聞いてもらう」

レジュメ・自信・準備時間。3つは性質が違うように見えて、対処の形は同じです。

林さんはレジュメを講師にチェックしてもらい、古庄さんは発音の指摘を受けながら直し、渡米を控えていた方は面接そのものを練習しました。3人とも、自分一人では気づけない部分を外から指摘してもらっています。

自分の癖や不足は、自分では見えません。書いたものは「書けているつもり」で読み、話した音は「言えているつもり」で聞きます。ここだけは、外の目が要ります。

ただし、専門的なフィードバックでなければ意味がないわけではありません。家族や友人の前で想定質問に声に出して答えるだけでも、頭の中だけの準備とは別の負荷がかかります。 詰まる場所が本番より先に分かります。

どの壁から手をつけるか

迷ったら、自分が一番「これは無理かもしれない」と感じる部分からです。不安の大きい部分を後回しにすると、準備が進むほどそこが気になって、他の準備にも集中できなくなります。

3人とも、全部を同時に解決しようとはしていません。1つの壁に集中して、そこだけ対処しています。

まとめ|外資系面接の英語は、スコアでなく「準備の仕方」で決まる

外資系企業の英語面接で結果を分けるのは、英語力そのものより、準備の仕方です。

レジュメで自分の強みが伝わらない、本番で自信を持って話せない、準備する時間がない。この3つの壁は、それぞれ第三者の添削・発音の鍛え直し・本番想定の練習という形で対処できます。

急に決まった面接でも、3つすべてを完璧にする必要はありません。1つでも本番を想定した準備をしておけば、当日の臨み方は変わります。

スコアを積み上げてきた時間は無駄になりません。そこに、面接特有の準備を1つ足すだけで、当日の姿は変わってきます。

ここまで積み上げてきた英語力を、面接という場面でどう見せるか。それを考える時間が、合否を分ける準備になります。

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