英語のプレゼン|テンプレの丸暗記ではなく、同じ内容を発表する機会を複数持つことが大事
来月、英語でプレゼンをすることになった。スライドは何とかなる。でも、口頭の英語が不安で、フレーズ集を検索している。原稿を全部書いて丸暗記すべきか、それとも...。英語でのプレゼンを目前にした人の頭の中は、だいたいこのような状態ではないでしょうか。
「英語 プレゼン」で検索すると、Introduction→Body→Conclusionの構成テンプレと、使えるフレーズの一覧が出てきます。どれも正しい。でも、テンプレを知っても「本番で頭が真っ白になったら」という不安は消えません。知りたいのは、実際にやった人がどう準備して、本番で何をしたのかではないでしょうか。
外国人のお客さまに物件を売る仕事をしている不動産仲介の井上さんは、プレゼンテーションクラスに3回参加し、3回目はスクリプトを持たずに話しています。1回目から原稿なしだったわけではなく、原稿を全文書くところから始めています。毎週プレゼンをする環境を選び、最も伸びた技能に「断トツでスピーキング力」を挙げた営業職の上原さんという方もいます。
井上さんと上原さんはいずれも、ミライズの受講者です。公式サイトには200件以上の体験談が本人の言葉のまま公開されており、プレゼンを通じて英語力を伸ばした人の話も数多く残っています。この記事では、その言葉から、準備の進め方と、本番でやっていたことを整理します。
英語プレゼンの不安は2つ——「構成・表現」と「原稿がないと話せない」
英語プレゼンの不安は、構成やフレーズのスキル不足と、本番で話が出てこなくなる不安の2種類。前者はテンプレで解決しますが、後者は実践でしか解決しません。
構成とフレーズはテンプレで解決できる
英語プレゼンの基本構成——Introduction(導入)→Body(本題)→Conclusion(締め)——の型は市場の標準です。「使えるフレーズ120選」のような教材が上位を独占しているのは、構成とフレーズを知ることが最初のハードルだからです。これらは正しい情報であり、学ぶ価値があります。
導入では、そのプレゼンの目的を15秒で伝えます。「本日は3つのポイントをお伝えします」と言ってから本題に入る。本題では各ポイントを2〜3分ずつ説明し、データやエピソードで根拠を示す。締めでは『以上のポイントから、我々が取るべき行動は次の通りです』というように、聞き手に次にしてほしいことを伝えます。この流れは、営業資料から経営説明会まで、業界を問わず機能します。
構成が分かれば、スライドに沿って話を組み立てることはできます。冒頭のあいさつ、話す順番の予告、締めの一言は、決まった言い方を用意しておけます。ここまでは教材とネット検索で足ります。
残る不安「原稿がないと話せない」
しかし、構成とフレーズを知ってもなくならない不安があります。それは、本番の場面で生じる想定外への対応です。
兼平さんは、勉強会で発表する内容を英語にしてみる、という課題をレッスンで受けた経験を語っています。兼平さんの場合、プレゼンはレッスンの課題として出ています。
実際の本番では、何が起きるか。質疑応答で想定と違う質問が飛んでくる。スライドの表示が途中で止まり、時間が進まない。その焦りの中で、暗記していた原稿の単語が出てこなくなる。原稿を丸暗記するところまでで準備を止めていると、こうした場面で対応する手がありません。
自分の部屋で覚えた原稿は、人前で緊張した状態では思い出しにくくなります。本番では、心拍数が上がり、視線が聞き手に向き、予想外の質問も来ます。暗記だけに頼っていると、こうした場面で対応できません。だから「原稿がないと話せない」という不安が残ります。
フレーズを増やせば話せるようになると思う人もいます。ただ、実際にプレゼンをやった人は、別の準備をしています。
原稿なしで話せた人も、原稿を全文書くところから始めていた
この記事で見ていくのは、フレーズ検索で止まらずに実際にプレゼンをやった人たちです。そのうち、原稿なしで話すところまでを記録に残しているのは井上さん1人です。その1人も、最初から原稿なしで話せたわけではありませんでした。
不動産仲介で外国人クライアント対応に当たる井上さんは、セブ島留学で毎週金曜に開かれるプレゼンテーションクラスに3回参加しました。そして「最後は英語のスクリプトを持たずにやってみました」と語っています。スクリプトを「持たずに」やってみた、と書けるのは、それ以前の回では持っていたということです。
押さえておきたいのは、井上さんが原稿を避けたのではなく、原稿を作るところから入っている点です。1回目から原稿なしで挑んだ、という話ではありません。
ここから言えるのは、順序だけです。原稿を全文書いて丸ごと覚えることから始め、同じクラスに3回参加し、最後の回はスクリプトを持たずに話しています。1回目に原稿を作ったことは、3回目に原稿なしで話す妨げにはなっていません。
なぜそうなったのかは、井上さんの言葉からは分かりません。3回で誰でも同じところまで行けるという話でもありません。ただ、「原稿に頼るのは良くない」と考えて最初から原稿なしで挑むより先に、通れる順序が1つある——そう読めます。
構成やフレーズを知ることと、実際に話すことの間には、原稿を書く作業と、人前で話す経験の2つがあります。では、原稿はどう作り、どう練習するのか。次の章で見ていきます。
準備の型——スクリプトを書く・添削を受ける・声で覚える
英語のプレゼン準備は、スライドを作ることではなく口頭英語を作ること。スクリプトを全文書く→添削を受ける→声で覚える、この3段階で「話す言葉」を作ります。
スクリプトは全文書いていい
「スクリプトに頼るのは恥ずかしい」と思う人もいます。ただ、井上さんは全文を書くところから始めていて、「とても効果的だった」と書いているのは、英語を文章で丸ごと覚える機会そのものです。単語やフレーズ単位ではなく、文章のまとまりで覚えます。ふだんの学習では、この機会をなかなか作れません。
スクリプト作成の現場では、スライド1枚につき話す文章を2〜3文で構成します。「1文1メッセージ」が原則で、言い切りの強い表現で書きましょう。複文を避けて短く区切っておけば、一息で言い切れます。
難しい単語や業界用語は、自分が使える語に置き換えます。講師に添削してもらう前に「この単語、本当に自分は使える?」と確認してください。読んで分かる単語と、その場で口から出る単語は別です。原稿を書く段階で、口から出る語だけに絞っておきます。
全文書くことは、原稿なしで話せなくなる原因ではありません。原稿なしで話す前に通る段階です。
添削と録音で「声」で覚える
スクリプトを書いた後は、ネイティブや講師に添削を受けます。文法の間違いを直すだけではなく「話す時の自然な言い回し」に調整してもらうことが大切です。
ここでやるのは、書いたスクリプトを目で覚えるのではなく、耳と口で覚えることです。
IT・海外戦略のYさんは、プレゼンの準備でこう工夫しています。
プレゼンの準備で資料作成をするのに英語を使ったり、後はJesy先生に読んでもらった英語のスクリプトの録音をずっと聞いて、綺麗な発音を自分に取り入れようと努力しています
録音練習の流れは、正しい音源→自分の録音→聞き比べ、です。まず講師に読んでもらった正しい音の録音を何度も聞く。その後、自分も同じスクリプトを読み、自分の音声も記録しておく。二つを聞き比べると、自分の発音や抑揚が講師と違う箇所が明確に分かります。確認するのは、イントネーション(文末の音の上げ下げ)と、単語のどこを強く読むかの2つです。Yさんは録音を「ずっと聞いて」と書いています。1回や2回では足りません。繰り返すうちに、講師の読み方に近い読み方で言えるようになります。
本番で言葉が出てこないときも、繰り返し聞いた音を手がかりにできます。文字で思い出せなくても、読み方のほうから出てくることがあります。
質疑応答への備え
本番には予期しない質問が来ます。全てに答えられなくても大丈夫です。想定問答を3つ用意して、答えられない質問が来たときの返し方を決めておくだけで、負担は大きく軽くなります。
用意するのは3つです。答えが分からないときは「詳しくは調べて後ほどお答えします」。すぐに答えられないときは「回答時間をいただきたいのですが」。発表の範囲外のときは『それはこの場面のテーマとは少し異なるので、別の機会にお答えします』。この3つを決めておくだけで、本番の焦り方が変わります。
セルフ診断. あなたの準備はどこまで進んでいるか
以下の5つの質問から、自分がどの段階にいるか確認してください。
診断Q1:スライドは英語で作れるが、口頭で説明する英語が出てこない → スクリプト作成の段階にいます。スライドの内容を、言葉で説明する文章に書き直しましょう。1スライド2〜3文が目安。難しい単語は自分の語彙に置き換えること。
診断Q2:スクリプトは書いたが、読み上げると棒読みになる → 添削と音の練習の段階です。講師に添削を受けた上で、その講師の音声録音を繰り返し聞きましょう。最低10回は聞き直して、自分の録音と聞き比べながらイントネーションとアクセント位置を修正していきます。
診断Q3:覚えたはずの原稿が、人前に立つと緊張で飛ぶ → 実践回数を増やす段階にいます。本番の緊張で言葉が出なくなるのは、準備不足ではなく経験不足です。メモを見る許可をあらかじめ自分に出しておき、同じテーマで3回やる機会を設計しましょう。
診断Q4:発音が伝わっているか不安で、プレゼン時に声が小さくなる → 音の矯正が必要な段階です。Yさんのように講師の録音を繰り返し聞いたうえで、声の大きさも練習します。リハーサルの段階から、意識して大きく話してください。
診断Q5:質疑応答が怖くて、プレゼン自体を避けたい → 想定問答と、答えられないときの返し方を用意する段階です。完璧に答えることを目指さず、「確認して後で返す」という選択肢を持つだけで心持ちが変わります。返し方を3つ用意し、本番前に何度も口に出して練習してください。
準備の型が分かったら、次は実例です。原稿を持って始めた井上さんが、3回目に原稿なしで話すまで。
実録——井上さんが、3回目にスクリプトなしで話すまで
福岡で不動産仲介の仕事をしている井上さんには、数年前から、外国人のお客さまが古い戸建てを買いたいという問い合わせが届くようになりました。日本人には値がつきにくい物件でも、外国人のお客さまは高い値段で買います。そこで、英語でスムーズに話せるようになりたいと考えました。
「海外のお客さまとお会いした時に、最初はスモールトークから始めたり、会話を弾ませたり。スムーズなコミュニケーションができるようになればいいなと思った」。それが、セブ島留学でプレゼンテーションクラスに参加した動機です。
1回目. スクリプトを作り込んで挑む
実務と直結した英語が必要だからこそ、レッスンの準備段階では井上さんに寄り添うのが担任の先生でした。「不動産に関して話す時も、プレゼンテーション(※1)をすると決めた時も、Core Teacher(※2)が事前に入念に調べた上で、レッスンを進めてくれたので、本当に手抜きがないなと思いました」と井上さんは語っています。
先生が不動産の知識を調べたうえで、プレゼンの原稿作成から一緒に進めています。
1回目は、手元に原稿があります。全文を書いて覚えるところから始めていて、多くの人が想像する「プレゼンの準備」と同じ範囲です。
2回目・3回目. 記録にあるのは「最後は持たずに」だけ
1回目の準備は、ここまで見てきたとおりです。では2回目、3回目に何が起きたのか。
井上さんはこう述べています。
3回、参加しましたが、最後は英語のスクリプトを持たずにやってみました
残っているのは、この一文だけです。2回目に原稿をどう直したのか、3回目にスクリプトを置くと決めた理由は何だったのか——そこは語られていません。同じクラスに3回参加し、最後の回はスクリプトなしで話しています。確認できるのは、この順序です。
だから、ここから先はあなたが自分で設計する部分になります。1回目の本番で言葉に詰まった箇所や、思い出すのに時間がかかった箇所は、終わった直後にメモへ書き出しておきます。その部分を「もう少し短く」「別の単語で」と原稿に反映しておけば、2回目は同じ場所で止まりにくくなります。原稿を見ないで話すかどうかは、そのあとに決めれば十分です。
井上さんはこう述べています。「なかなか『英語を文章で丸々覚えよう!』という機会はないですよね、とても効果的だったと思います」。さらに「それから、プレゼンテーションも良い経験になりました」とも書いています。
井上さんが題材にしたのは、不動産という自分の実務でした。仕事で使う内容を英語にしておけば、そこで覚えた言い方は、そのまま商談でも使えます。プレゼンのためだけに用意した英語で終わりません。
あなたがやるなら
もしプレゼンを控えているなら、次の順序を参考にしてください。
1回目は原稿ありでいい。 市販のテンプレートや暗記フレーズではなく、自分の仕事の内容に合わせて全文を書きます。井上さんも、先生と一緒に不動産の内容を英語にしています。自分の仕事の言葉を英語にする作業が、そのまま準備になります。
同じテーマで2回・3回と繰り返す機会を作る。 社内の勉強会、レッスン内での再発表、同僚への説明など、形式は問いません。1回目から3週間後に社内発表をする、というように日付を決めてカレンダーに入れておきます。「いつかやる」を「○月×日にやる」に変えておけば、2回目・3回目の予定が先に決まり、1回目でうまくいかなくても次があります。
3回目に「見ない」練習をする。 言葉が出てこなかったら見ていい、と先に決めておきます。完璧を目指す必要はありません。井上さんも、3回目を「持たずにやってみました」と書いています。最初から原稿なしと決めるのではなく、何回目に原稿を見ないで話すかを自分で選ぶ。そう決めておくほうが、始めやすくなります。
井上さんの場合は、毎週金曜にプレゼンの場がありました。では、その場をどう作るか。次の章で見ていきます。
実践の場の作り方——毎週の発表・チームでの登壇・課題化
発表には、準備と本番の両方が入っています。では、その場をどう作るのか。実際にプレゼンを繰り返した3人の話から、3つの作り方をご紹介します。
型1. 定例の場を持つ|次の発表日が決まっていると、1回で決めなくてよくなる
化学メーカーの研究職から営業職へ移った上原さんは、セブ島留学を決めた理由を、こう話しています。
プレゼンテーションもしたかったので、毎週プレゼンテーションをする機会を設けているミライズ留学に魅力を感じ、入学することを決意しました
実際に留学2週目はどうだったか。「1週目で金曜にあるプレゼンテーションクラスで発表を終え、週末は海等でアクティビティを楽しみ、2週目を迎えた頃には色々感覚を掴めて来た部分もあって、落ちついて英語学習に集中出来ました」。
上原さんが書いているのは、1週目の金曜に発表を終え、2週目には落ち着いて学習に集中できた、というところまでです。毎週の予定に発表が入っていれば、1回目が終わった時点で次の日程が決まっています。1回で決めなくてよくなります。
上原さんは、留学で最も伸びた技能を聞かれて「断トツでスピーキング力が自分の中で伸びたと感じています」と答えています。毎週プレゼンをする環境を選び、その環境で最も伸びたと感じたのがスピーキングでした。分かっているのはここまでです。
あなたがやるなら
社内やチームで、月1回の英語発表の枠を作ります。営業が月1で業界ニュースを英語で報告する、各部門が四半期で成果を英語で共有する、といった形です。社内で作れないなら、自分が受けているレッスンや勉強会に発表の場があるかを確認します。オンラインの勉強会で月1回5分話す、でも構いません。上原さんのように毎週できなくても、月1以上の日程を先に押さえておきます。
型2. チームで分担する|1人で全部話さなくていい
電気メーカー営業の渡辺さんは、留学中に3人でプレゼンをしています。記録には、こうあります。
なかなか無い形式でのプレゼンでしたが、チームワーク良くとても面白いプレゼンテーションで、会場もとても盛り上がっていました
3人でチームを組み、自社商品の紹介を共同で実施しています。1人で全部話す場合と比べて、自分が話す量は3分の1になります。
渡辺さんは留学の目的を「僕の場合は、一つの目標であった英語でのコミュニケーションの部分でも成長を感じてみたかったんだよね」と語っています。
初めてのプレゼンで負担が大きいのは、最初から最後まで1人で話すと考えるからです。分担すれば、自分が話す範囲は決まります。話していない間に、自分のパートを確認する時間もあります。
質疑応答で答えにくい質問が来たときも、詳しい人に回すことができます。なお、渡辺さんが書いているのは、3人で分担したこと、「チームワーク良くとても面白いプレゼンテーション」だったこと、会場が盛り上がったことまでです。分担が何をもたらしたかまでは書かれていません。
あなたがやるなら
次のプレゼンで、初回は同僚と分担して1パートだけ英語で話す。質疑応答は事前に「この質問は私が、こっちはあなたが」と分担を決める。完璧を目指す必要はありません。1人で全部やらずに1回終えておくと、次に1人でやるときにどれくらい準備が必要かが分かります。
型3. 課題として組み込む|仕事の発表資料を、そのまま英語にする
IT業界でスクラムマスターとして働く兼平さんは、英会話レッスンでプレゼンの課題を受けています。「勉強会とかで発表をするプレゼンの内容を英語でしてみるという課題が出たこともあります」。
実務の勉強会で発表する資料を、そのまま英語にする。教材が、教科書の例文ではなく自分の仕事の内容になります。覚えた表現は、そのまま次の仕事でも使えます。
兼平さんはいま、海外の勉強会での英語登壇を目標に挙げています。レッスンの課題として始めたプレゼンが、自分の目標として語られるようになっています。
あなたがやるなら
直近の日本語プレゼンを1本選んで、その最初のスライド(または1パート)だけでも英語化してみましょう。その1枚を、上司やレッスンの先生に見せて英語をチェックしてもらいます。自分の仕事の内容なので、そのまま会議でも使えます。
そのスライドを、チーム内の勉強会で話してみます。最初は1スライド2分で十分です。1回やっておけば、次は3スライド、その次は実際の会議、と範囲を広げやすくなります。
では、プレゼンをやった人は、その後の英語について何を書いているのか。最後に記録を見ます。
「知っている英語」を、話せる英語に。シャベリッシュの無料カウンセリングでは、スピーキングの現在地診断と、期日から逆算した学習プランをお持ち帰りいただけます。無料カウンセリングを予約するプレゼンをやった人の英語は、その後どう変わったか
ここまでに登場した人たちが、プレゼンのあとに何を書いているのかを並べます。
上原さんが最も伸びたと書いているのはスピーキング
毎週のプレゼンクラスに参加した営業職の上原さんは、最も伸びた技能にスピーキングを挙げています。イントネーションやアクセントを学び、「それらを非常に気をつけて話すようになりました」とも続けています。
伸びた理由までは書かれていません。分かるのは、毎週プレゼンをする環境を選んだこと、そこで最も伸びたと感じたのがスピーキングだったこと、話し方に意識が向いたことの3点です。
毎週の発表が話し方を意識するきっかけになった、と読める記録です。ただし上原さんは留学中に他の学習もしていて、プレゼンだけが理由だとは書かれていません。
通訳の内藤さんも「やってみて、意外と出来る」と書いている
日韓通訳の仕事をしている内藤さんは、こう書いています。
次にグループレッスンの中で練習させてもらったプレゼンテーションのおかげでプレゼンテーション力が付いたことですね
そして「やってみて、意外と出来るのだと気付くことも出来ました」と続けています。
通訳は、話された言葉を正確に別の言語にする仕事です。プレゼンは、自分で用意した内容を自分で話すので、同じ言葉の仕事でもやることが違います。その内藤さんが「意外と出来る」と書いています。
「十分に準備できてから」と考えている人には、参考になります。やってみるまで、自分がどこまでできるかは分かりません。
兼平さんは、いまの目標に英語での登壇を挙げている
レッスンの課題として勉強会資料の英語化に取り組んだ兼平さんは、いまの目標をこう語っています。「海外の勉強会に参加する機会があれば、英語で登壇して話してみたいなと思います」。
最初、プレゼンはレッスンから出された課題でした。それが、いまは自分の目標として語られています。英語そのものの力だけでなく、プレゼンに対する見方が変わっています。
井上さんは、3回のプレゼンを「とても効果的だったと思います」と書いています。もともとの目的は、外国人のお客さまとスムーズに話せるようになることでした。その目的に向けて、原稿を書き、声に出し、最後は見ないで話す、という3回を経ています。
3人が書いているのは、英語そのものの変化だけではありません。上原さんは最も伸びた技能としてスピーキングを挙げ、内藤さんは「意外と出来る」と書き、兼平さんは次の目標に英語での登壇を挙げています。プレゼンをやる前と後で、英語に対する見方が変わっています。
まとめ|原稿は全文書いていい。原稿なしで話せた人も、そこから始めていた
英語プレゼンの不安は2種類あります。構成とフレーズはテンプレと教材で埋められますが、埋まらないのは「原稿がないと話せない」ほうです。この記事で見た記録は、原稿を早くやめる方法ではなく、原稿を全文書いたうえで発表の回数を重ねた順序でした。
準備でやっていたことは3つです。スライド1枚につき2〜3文の目安で、スクリプトを全文書く。講師に添削を受け、読んでもらった音声と自分の録音を聞き比べて、目ではなく耳と口で覚える。答えられない質問の返し方を、あらかじめ3つ決めておく。
そのうえで、同じ内容を発表する機会を複数回持っています。井上さんは留学中のプレゼンクラスに3回参加し、1回目を全文暗記の原稿で臨み、3回目はスクリプトを持たずに話しました。これは1人の例なので、3回やれば誰でも原稿なしで話せるという話ではありません。ただ、1回目に原稿を全文書いたことが、3回目に原稿なしで話す妨げにはならなかった——そう読める記録です。
発表の機会は、社内の発表枠、チームでの分担、実務資料の英語化のどれかで作れます。何回目で原稿なしにできるかは人によって違います。まずは1回目を原稿ありでやると決めて、2回目をいつやるかをカレンダーに入れるところからです。
