Linking(リンキング)とは|英語の単語を繋げて読む4つのルールと例文

リンキング(Linking)とは、英語の単語と単語を繋げて読むことです。つなぎ目の音の組み合わせで分かれる4つのルールと例文、リダクションやアメリカンTとの違いを解説します。
リンキング(Linking)とは、前の単語の終わりの音と、次の単語の始めの音をつなげて発音することです。
日本語では「音の連結」とも呼びます。英語を繋げて読むと、find out は「ファインド・アウト」ではなく「ファインダウ」に近く聞こえます。リンキングが起きるのは、主に次の4つの組み合わせです。
- 子音+母音:2つの音がつながり、1つの音になる(find out)
- 子音+子音:前の子音を止めて、後の子音だけを発音する(big game)
- 母音+母音:間に y か w の音が入る(I ate out・go on)
- 子音+y:t・d・s・z と y が合わさり、別の音に変わる(Did you)

押すと発音が流れます。聞いたら、まねして声に出してみましょう。
- part of a challenget と o、f と a がつながる
- find-out「ファインダウ」に近く聞こえる
linking は、link(つなぐ)に -ing がついた語で、もとの意味は「つなぐこと」です。発音の話では、単語と単語の音をつなげて読むことを指します。この記事では、4つのルールを例文の音声付きで解説します。聞き分けのゲームは、4つのルールの章の最後にあります。
本題の前に、4問
この2語のつなぎ目は、どうなるでしょう。
近いと思う答えを押すと、答えと音声が出ます。
find out(d と o)
強く読むのは、別の音節でした
そのままつながる・前の音を止める・間に音が入る・別の音に変わる(1つ目を強く読む)
big game(g と g)
強く読むのは、別の音節でした
そのままつながる・前の音を止める・間に音が入る・別の音に変わる(2つ目を強く読む)
go on(o と o)
強く読むのは、別の音節でした
そのままつながる・前の音を止める・間に音が入る・別の音に変わる(3つ目を強く読む)
Did you(d と y)
強く読むのは、別の音節でした
そのままつながる・前の音を止める・間に音が入る・別の音に変わる(4つ目を強く読む)
解説
4問の答えは、すべて違いました。つなぎ目の音が子音か母音か、y が続くかで、つながり方が変わります。この4つが、リンキングの4つのルールです。くわしくは、すぐ下の章で、例文の音声と一緒に確かめられます。

4つのつなぎ方を、自分で言えるように練習する
つなぎ方を知っても、自分で音をつなげて言えないと、会話では使えません。シャベリッシュでは、リンキングやリダクションなどの音の変化を、専用教材と外国人講師のレッスンで練習します。
リンキングとは|英語の単語と単語を繋げて読む4つのルール
概要:
会話のスピードやリズムを整えるために単語と単語を繋げて発音することを指します。
リンキングのルールは、前の単語の最後の音と、次の単語の最初の音の組み合わせで、4つに分かれます。下の表で全体を見てから、1つずつの詳しい説明に進んでください。表の例を押すと、音声が流れます。
ルール | 何が起きるか | 例 |
|---|---|---|
1. 子音+母音find の d と out の o | 2つの音がつながり、1つの音になる | find outclean up |
2. 子音+子音big の g と game の g | 前の子音を止めて、後の子音だけを発音する | big gamewhat time |
3. 母音+母音go の o と on の o | 間に y か w の音が入る | I ate outgo on |
4. 子音+yDid の d と you の y | 2つが合わさり、チュ・ジュ・シュの音に変わる | Did you know?Bless you! |
表の単語は、次のボタンで聞けます。
- find out
- clean up
- big game
- what time
- I ate out
- go on
- Did you know?
- Bless you!

詳細規則:
1. 子音+母音 (C+V)
【子音で終わる単語】と【母音で始まる単語】が連結する場合、それが一つの音として発音される
例題:
※当メディアは、別途記載のない限りアメリカ英語の発音を基本としています
押すと発音が流れます。聞いたら、まねして声に出してみましょう。
- find-out/faɪndˈaʊt/
- hold-on/hoʊldɑn/
- beautiful-eyes/bjutəfəlaɪz/
- clean-up/klinʌp/
- job-offer/ʤɑbˈɔfər/
2. 子音+子音 (C+C)【子音で終わる単語】と【子音で始まる単語】が連結する場合、最初の子音を発音せず、ホールドして溜め、後の子音だけを発音する
例題:
※当メディアは、別途記載のない限りアメリカ英語の発音を基本としています
- big-game/bɪˈɡeɪm/
- can-never/kæˈnɛvər/
- good-day/ɡʊdeɪ/
- take-control/teɪkənˈtroʊl/
- what-time/wɑtaɪm/
3. 母音+母音 (V+V)
【母音で終わる単語】と【母音で始まる単語】が連結する場合。組合せによって、間に/j/や/w/のような滑らかな音として発音される
この記事の /y/ は、発音記号では /j/ と書く音です。日本語のヤ行の始まりに近い音で、/j/ と /y/ は同じ音を指しています。
3-1. /eɪ/, /iː/, /aɪ/, /ɔɪ/ で終わる単語に/y/が挿入される
例題:
※当メディアは、別途記載のない限りアメリカ英語の発音を基本としています
- I-ate out/aɪyeɪt aʊt/
- I’ll buy-it/aɪl baɪyɪt/
- May-I come-in?/meɪyaɪ kʌmɪn/
3-2. /oʊ/, /uː/, /aʊ/ で終わる単語に/w/が挿入される
例題:
※当メディアは、別途記載のない限りアメリカ英語の発音を基本としています
- go-on/ɡoʊwɑn/
- I know-it/aɪ noʊwɪt/
- Do-I need?/duwaɪ nid/
4. 子音+/y/
t・d・s・z で終わる単語のあとに、you や your が続くと、2つの音が合わさって別の音に変わります。組み合わせは次の4つです。

4-1. /t/ + /y/ = /tʃ/
例題:
※当メディアは、別途記載のない限りアメリカ英語の発音を基本としています
- Don’t-you like it?/doʊntʃu laɪk ɪt?/
- Didn’t-you visit her?/ˈdɪdəntʃju ˈvɪzət hɜr?/
- Haven’t-you heard?/ˈhævəntʃu hɜrd?/
4-2. /d/ + /y/ = /dʒ/例題:
※当メディアは、別途記載のない限りアメリカ英語の発音を基本としています
- Did-you know?/dɪdʒu noʊ?/
- Would-you help?/wʊdʒu hɛlp?/
- made-your bed/meɪdʒʊər bɛd/
4-3. /s/ + /y/ = /ʃ/例題:
※当メディアは、別途記載のない限りアメリカ英語の発音を基本としています
- Bless-you!/blɛʃu!/
- Press-your hand together/prɛʃʊər hænd təˈɡɛðər/
- Guess-your age/ɡɛʃʊər eɪʤ/
4-4. /z/ + /y/ = /ʒ/
例題:
※当メディアは、別途記載のない限りアメリカ英語の発音を基本としています
- How’s-your trip?/haʊʒʊər trɪp/
- She says-you’re okay/ʃi sɛʒʊr ˌoʊˈkeɪ/
- When’s-your birthday?/wɛnʒʊər ˈbɜrθˌdeɪ/
試してみる:つなぎ目に入る音を聞き分けてください
ルール3の「間に入る音」と、ルール4の「変わった音」を、6問用意しました。音声を聞いて、つなぎ目に聞こえた音を選びます。答えると、2つの英文を聞き比べられます。
聞き分けクイズ
正解 0 / 6
第1問 / 6問
聞こえたのはどちらでしょうか。
不正解でした
聞こえたのは「w の音(/w/)」でした
go on
/w/
I ate out
/j/
第2問 / 6問
聞こえたのはどちらでしょうか。
不正解でした
聞こえたのは「y の音(/j/)」でした
I ate out
/j/
Do I need?
/w/
第3問 / 6問
聞こえたのはどちらでしょうか。
不正解でした
聞こえたのは「y の音(/j/)」でした
May I come in?
/j/
I know it
/w/
第4問 / 6問
聞こえたのはどちらでしょうか。
不正解でした
聞こえたのは「ジュ(/dʒ/)」でした
Did you know?
/dʒ/
Don't you like it?
/tʃ/
第5問 / 6問
聞こえたのはどちらでしょうか。
不正解でした
聞こえたのは「チュ(/tʃ/)」でした
Don't you like it?
/tʃ/
Would you help?
/dʒ/
第6問 / 6問
聞こえたのはどちらでしょうか。
不正解でした
聞こえたのは「シュ(/ʃ/)」でした
Bless you!
/ʃ/
How's your trip?
/ʒ/
6問中 0問 正解でした
聞き分けにくかった組は、自分でもつなげて言えていないかもしれません。シャベリッシュでは「発せない音は、聞き取れない」という考え方で、まず音を作るところから練習します。進め方はシャベリッシュの特長で紹介しています。
リンキング・リダクション・アメリカンTの違い|つながる・消える・t の音が変わる
英語の音の変化には、リンキングのほかに、リダクションとアメリカンTがあります。3つとも、単語を1つずつ読んだときと違う音になるため、聞き取りにくさの原因になります。違いは、音がつながるのか、消えるのか、t の音が変わるのかです。
音の変化 | 何が起きるか | 例 | 詳しい解説 |
|---|---|---|---|
リンキング音の連結 | 前の単語の終わりと、次の単語の始めの音がつながる | find out | この記事 |
リダクション音の脱落・弱化 | 弱く読む音が、短くなったり消えたりする | I want to go. | |
アメリカンT | t の音が、ラ行に近い音になったり、消えたりする | water |
表の単語は、次のボタンで聞けます。
- find out
- I want to go.
- water
リダクションの例の I want to go. は、want to の t が弱くなって消え、「アイワナゴウ」に近く聞こえます。アメリカンTの例の water は、t がラ行に近い音になり、「ワーラー」に近く聞こえます。

1つの文の中では、3つの変化が同時に起きることもよくあります。Did you know I got a new job? では、Did と you がつながって「ジュ」に変わります。また、got と a では、t がラ行に近い音になります。

- Did you know I got a new job?「ディジュノウ・アイガラニュージョブ」に近く聞こえる
発音のルール全体は、英語の発音ルールの記事で7つにまとめています。この記事では、そのうちのリンキングを、4つのルールと例文で詳しく扱っています。
単語のつながりまで聞き取りたいなら、日本人コーチ×外国人講師のW体制で教える英語コーチング「シャベリッシュ」がおすすめです。母音15・子音24、リンキングやリダクションなどの音声変化を、専用教材と外国人講師のレッスンで習得します。
音の変化の学び方について詳しく知りたい方は、こちらから特長をご覧ください。First of all が「ファーストゥヴォール」と聞こえる例で、リンキング・リダクション・プロソディの3つの音声現象を紹介しています。
英語の発音の練習方法
英語の正しい音を習得するには、以下のステップがあります。

まずは正しい音を理解する
ネイティブの英語を何度聞いても分からなかったのに、テキストで見ると意外と簡単なことを言っていて拍子抜けしたことはありませんか?
見ればわかるはずの英語が聞こえない理由は明確で、正しい音を発することができていないからです。
人間の脳には「発音できない音は聞こえない」という特性があります。日本語にはない英語の音は、脳が雑音と理解してしまうため入ってこないのです。
英語と日本語の発音の違いと正しい発音の仕方を理解することが、リスニング力の大幅な向上の近道になります。

とにかく発声練習をする
音を理解するには、発音の反復練習が欠かせません。日本語でも同じですが、子どものころに発音しづらかった言葉も何回も発話することによって正しく発音することができるようになります。
最初は言いなれない英単語でも、スムーズに発音できるまで繰り返し練習しましょう。
リンキングを練習するときは、英文の中のつながる所に、先に印をつけてから声に出します。手順は3つです。
- 子音で終わる単語と、母音で始まる単語が並ぶ所に、下線を引きます。
- お手本の音声を聞き、下線の所がどう聞こえるかを確かめます。
- 下線の所を切らずに、1つの音のつもりで声に出します。
押すと発音が流れます。聞いたら、まねして声に出してみましょう。
- Pick it up.pick と it、it と up がつながる
- Turn it off.turn と it、it と off がつながる
- Can I have a cup of coffee?can と I、have と a、cup と of がつながる
受講生の中にも、リンキングを繰り返し練習して、聞こえ方が変わった人がいます。
映画制作の仕事で、毎日海外のクルーと英語で話す佐野さんは、2つの音がつながって発音されるリンキングが苦手でした。毎朝1時間を確保し、レッスンのスライドを印刷して、苦手な所を繰り返し練習したそうです。音のつながりを理解できたことで、リスニング力が大幅に上がったと話しています。
佐野さん(シャベリッシュの前身サービス「ハツオン」の受講生)の体験談より 体験談を読む
イギリス駐在を控えて受講したN.Fさんは、英語をしっかり学習する前に学びたかった内容だと振り返っています。ある程度勉強してからだと、単語同士の音がつながるリンキングを、覚え直さなくてはいけないからです。
N.Fさん(シャベリッシュの前身サービス「ハツオン」の受講生)の体験談より 体験談を読む
第三者にフィードバックをもらう
発音を上達させるためには第三者からどこが間違っているかを指摘してもらうことも近道です。一人で発音の練習をしていても自分の間違いに気づくことはとても難しいものです。さらに、間違った発音方法が一度身についてしまうと改善に時間がかかってしまいます。
自分の英語がつながって聞こえているかを、人に確かめてもらいながら練習したい方へ。英語コーチング「シャベリッシュ」がおすすめです。受講中は、録音した発音は、日本人コーチと外国人講師が聞いてアドバイスします。
無料カウンセリングについて詳しく知りたい方は、こちらからご覧ください。予約は30秒で完了し、どの音や表現から練習するかまで一緒に考える相談の例を紹介しています。
第三者に自分の発音を客観的に指摘してもらうことで改善点が明確になり、より早く上達させることができます。
リンキングなどの音の変化から練習する英語コーチング「シャベリッシュ」

シャベリッシュは、ビジネスのための英語コーチングです。商談・交渉・プレゼンなどで、自然な会話ができることを目指します。公式サイトの言葉では「最短2ヶ月からの完全トークトレーニング」です。
「発せない音は、聞き取れない」という考え方から、練習を、音を作る、反射に変える、実戦で仕上げる、の3つのステップで進めます。
最初の音を作る段階では、母音15・子音24の音と、リンキング(音の連結)やリダクション(音の脱落)などの音の変化を練習します。特長のページでは、リンキングを「単語の語尾と語頭がつながって、ひとつの流れとして発音される現象」と説明しています。
専用の教材と外国人講師のレッスンで、音を直しながら進めます。日本人コーチと外国人講師のW体制で、毎週の練習に伴走します。音の練習の進め方は、シャベリッシュの特長で詳しく紹介しています。
受講生の受講前と受講後の話し方は、公式サイトのトップページの動画で聞き比べられます。受講した方の体験は、受講生の声で読めます。
Linking(リンキング)に関するよくある質問
Qなぜ発音から学ぶことが英語学習の最短距離なのですか?
正しい発音を学ぶことで、「話す」「聞く」「読む」「書く」の4つのスキルの上達を加速させるからです。英語を話す相手が聞き取りやすく、正確な発音で発話することで、コミュニケーションがスムーズになります。また、英語の正しい発音を理解することで、英語を聞き取る能力が向上します。逆に自分が発音できない音は聞き取ることができません。更に、正しい発音学習は、単語やフレーズなどの語彙習得の定着や文法理解の向上にもつながります。
Qアメリカ英語の発音を基準としているのはなぜですか?
世界基準としてのアメリカ英語を学ぶことで、その他の英語アクセントへ応用する際の基礎になるためです。世界中にはさまざまな英語が存在しています。ただ、アメリカ英語はビジネスや教育現場で最も使われているアクセントの1つであり、アメリカ英語の発音が世界基準と認識されています。
Q英語の発音を独学するのは難しいですか?
一般的に母国語以外の言語の発音を習得することは、難しいとされています。特に英語と日本語では、母音や子音の数やそれらの発声方法が大きく異なります。そのため、正しい英語発音の習得には、「正しい学習方法」と「多くの時間」が必要となります。また、自分一人で発音の間違いに気づくことは非常に難しく、第三者からの専門的かつ適切なフィードバックをもらうことが必要不可欠となります。
Q正しい発音はどれくらいの期間で身につきますか?
英語発音の習得の速さには個人差があります。ただ、十分な学習時間と正しい学習方法で取り組むことによって、数ヶ月から数年程度で正しい発音を身につけることができます。しかし、よりネイティブに近い発音を習得するためには、継続的な努力と練習が欠かせません。英語話者とのコミュニケーションや、実際に話す環境での練習を重視しましょう。
Qリンキングとは何ですか?
前の単語の終わりの音と、次の単語の始めの音をつなげて発音することです。日本語では「音の連結」とも呼びます。find out が「ファインダウ」に近く聞こえるのは、d と o がつながるためです。
Qlinking には、発音のほかにどんな意味がありますか?
linking は、link(つなぐ)に -ing がついた形で、もとの意味は「つなぐこと」です。ウェブサイトのページ同士をリンクでつなぐことも、linking と呼びます。発音の話では、単語と単語の音をつなげて読むことを指します。
Qリンキングは、どんなときに起きますか?
主に4つの組み合わせで起きます。子音+母音、子音+子音、母音+母音、子音+y です。前の単語の最後の音と、次の単語の最初の音を見ると、どのつながり方になるかが分かります。
QMay I come in? は、どう発音しますか?
May と I は母音どうしなので、間に y の音が入り、「メイヤイ」に近く聞こえます。come と in は子音+母音なので、「カミン」とつながります。全体では「メイヤイカミン」に近い音です。
Q日本語にもリンキングはありますか?
日本語にも、前の音と次の音がつながって音が変わる例があります。たとえば「反応」は「はん」と「おう」がつながって「はんのう」と読み、「観音」は「かんのん」と読みます。これを連声(れんじょう)といいます。日本語では一部の言葉に限られるため、英語のリンキングは意識して練習する必要があります。
Qリンキングを練習するには、どうすればいいですか?
英文の中で、子音で終わる単語と母音で始まる単語が並ぶ所に、下線を引きます。お手本の音声を聞き、下線の所を切らずに声に出します。録音してお手本と聞き比べると、切れ目が入っていないかを確かめられます。
リンキングを会話で使う練習|録音して聞き比べる・3語の文から言う・使う場面の英語に絞る
ここまでで、リンキングの4つのルールを、例文の音声で見てきました。ただ、例文でつなげて言えても、自分の会話の中で使えるとは限りません。ここでは、覚えたつながりを会話で使うための練習を3つ紹介します。どれも、英語学習のほかの記事で紹介している方法です。

自分の英語がつながっているか分からないなら、録音して聞き比べる。音読を4つのステップで回す。
たとえば、find out や Did you know? を練習したとします。自分の声がお手本どおりにつながっているかは、話している最中には判断しにくいものです。自分の音を客観視するといっても、何をすればいいか分かりにくいものです。教材を選ぶ、お手本を聞く、声に出す、録音する。どれから手をつけるかでも迷います。
そんなときに「音読」の手順を決めておくと、毎日同じ形で回せます。
話しながら自分の耳で確かめるのと違って、録音すれば、自分の音を外から聞けます。ベンチャーキャピタル代表の林龍平さんも、最初のレッスンで自分の英語を聞いて「こんなにひどいのか」と驚いたと話しています。自分の音を客観的に聞くことが、変化のきっかけになります。音読は以下のステップで回します。
- 単語と文法が8割わかる教材を選ぶ
- お手本の音声を2回聞く
- 音を真似て、自分でも声に出す
- 録音して、お手本と聞き比べる
教材の理解度を8割に置くのは、それを下回ると、意味が分からないまま音だけを追う状態になり、繰り返しても定着しないからです。リンキングの練習なら、4で聞き比べるときに、単語と単語の間に切れ目が入っていないかを聞きます。時間帯を固定すると、始めるまでの迷いが消えます。毎日決まった時間に、同じ手順で回してみてください。録音の使い方は、英語が恥ずかしいの記事で紹介しています。
長い文になるとつながりが崩れるなら、3語の短い文から口に出す。5語、短い文章の順に長くする。
たとえば、Did you know? は言えても、長い文になると、単語を1つずつ区切って読んでしまうことがあります。広告代理店のセールスマネージャーとして働く方も、留学の前は、3ワード、5ワードを繋げるだけが限界という感じだったと語っています。
そんなときに「3ワードで言い切る練習」から始めると、日本語を経由する時間がないまま、英語が瞬間的に出ます。マンツーマンの先生は長い文を求めず、3ワード程度の短い文で十分としていました。
完璧な文を作ってから話すのと違って、この方法では、文法の正確さより口を動かす量を増やします。正確さより速さが原則です。3ワード×100回と、完璧な長文×10回では、前者の方が反射速度を高める傾向があります。よく出す反応パターンほど、無意識に出るようになるからです。段階は3つです。
- 「I like coffee」「Market is growing」のような、3ワード程度の短い文を口に出します。
- 3ワードに慣れたら、「I like coffee very much」のように、5ワードに増やします。
- 5ワードに慣れたら、「I like coffee because it’s warm」のような、短い文章にします。
Market is growing は、market の t と is の i がつながる、子音+母音の組です。短い文でつなげて言えたら、そのまま5ワード、短い文章へ広げていきます。文が長くなるのは結果であって、目標ではありません。短い文で何度も繰り返した形が、長い文でも出るようになります。段階の進め方は、英語の反射神経は才能ではないの記事で紹介しています。
- Market is growing.t と is がつながる
練習する英文が多すぎるなら、使う場面を1つ決める。その範囲を声に出し、通じるかを人に確かめる。
たとえば、オリンピック関連で英語を使う仕事を目指す佐藤さんには、英語を使う場面がたくさんあります。選手のインタビュー、表彰式、競技中のアナウンスなどです。同じ「英語を使う」でも、競技中のアナウンスと控室でのアテンドでは、必要な英語が違います。
そんなときに「使う場面」を1つ決めると、覚える言葉が数十語に絞られます。全部を想定すると、準備が終わりません。
教材を選ぶところから始めるのと違って、この段階で決めるのは、教材ではなく範囲です。発音は身体の動作なので、目で追うだけでは変わりません。手順は3つです。
- 使う場面を1つ決めます。本番の前後にある、準備と確認のやりとりまでを範囲に入れます。
- 決めた場面で使う言葉を書き出し、声に出します。読むのではなく、声に出すことが条件です。
- 通じるかを人に確認します。自分の声は、頭蓋骨を通して届く音も混ざって聞こえるため、自分だけでは判定しにくいからです。
この記事のルールも、決めた範囲の英語に当てはめて練習できます。たとえば打ち合わせで使う Can I ask a question? なら、can と I、ask と a が、子音+母音でつながります。自分の実感と、外から見た変化はずれるため、つながって聞こえるかは人に確かめます。範囲の絞り方は、アスリートが英語を始められない3つの理由の記事で紹介しています。
- Can I ask a question?can と I、ask と a がつながる
まとめ|リンキングは、つなぎ目の音の組み合わせで4つに分かれる
リンキングは、前の単語の終わりの音と、次の単語の始めの音をつなげて発音することです。つなぎ目の音が子音か母音か、y が続くかで、つながる・止める・間に音が入る・別の音に変わる、の4つに分かれます。
まずは、この記事の例文の音声をまねて、つなげて声に出してみてください。聞き分けのゲームで、つなぎ目に入る音を聞き分けられるかも試せます。
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