ネイティブな発音とは|英語らしく聞こえる音・リズム・音の変化と目指す目安

ネイティブな発音とは、英語の音・リズム・音の変化の3つがそろった発音です。日本語と英語の違い、近づくためのルールと、一つ一つの音、強弱と抑揚、音のつながりの順に目指す目安を解説します。
ネイティブな発音とは、英語の音を出し分け、英語のリズムで、単語をつなげて話す発音のことです。
- 音:日本語にない母音・子音を出し分ける(cat の /æ/、think の /θ/ など)
- リズム:強く読む所と弱く読む所、文の終わりの上げ下げ(アクセント・イントネーション)
- 音の変化:単語と単語がつながる、弱くなる(リンキング・リダクション)
3つのうち、最初に身につけたいのは一つ一つの音です。音を出し分けられると、聞き返されにくくなります。そのうえでリズムと音の変化を足すと、英語らしく聞こえるようになります。
この記事では、3つの要素と日本語との違い、どこまで目指せばよいかを、例文の音声付きで解説します。強く読む所と上げ下げの聞き分けクイズは、イントネーションの節のあとにあります。
本題の前に、3問
ネイティブは、どう読むでしょう。
近いと思う答えを押すと、答えと音声が出ます。
I like it.は、どう聞こえる?
強く読むのは、別の音節でした
アイ ライク イット・アイライキット(2つ目を強く読む)
object「反対する」の意味で読むとき、強く読むのは?
強く読むのは、別の音節でした
ob・ject(2つ目を強く読む)
Excuse me?語尾を上げると、どんな意味?
強く読むのは、別の音節でした
すみません・もう一度言って(2つ目を強く読む)
解説
3問とも、単語の意味や文法を知っているだけでは答えにくい問題です。1問目は音の変化、2問目と3問目はリズムの問題です。どれも、この記事の章で音声付きで確かめられます。

音・リズム・音の変化を、順に練習する
最初に身につけたいのは、一つ一つの音です。シャベリッシュでは、英語の母音と子音を正しく出す練習から始めます。録音した発音は、日本人コーチと外国人講師が聞いてアドバイスします。
ネイティブな発音とは|英語の音・リズム・音の変化の3つがそろった発音
「ネイティブな発音」と聞くと、話す速さや、かっこいい声を思い浮かべるかもしれません。ネイティブらしく聞こえるかどうかは、音・リズム・音の変化の3つで決まります。
3つは、それぞれ別のことをしています。表の2列目の下の行は、日本語との違いです。単語や文を押すと、音声が流れます。
要素 | 何をしているか | 例 |
|---|---|---|
音母音・子音 | 一つ一つの音を出し分ける日本語にない母音・子音が多い | cat think |
リズムアクセント・イントネーション | 強く読む所を分け、文の終わりを上げ下げする日本語は抑揚が少なく、平坦に読む | photograph Excuse me? |
音の変化リンキング・リダクション | 単語をつなげ、弱い所を短く読む日本語は書いた通りに1音ずつ読む | I like it. give her a book |
表の単語は、次のボタンで聞けます。
- cat
- think
- photograph
- Excuse me?
- I like it.
- give her a book
たとえば I like it. を、カタカナで「アイ ライク イット」と読むと、3つとも日本語のままになります。1語ずつ区切り、ク・トのように母音を足し、どの語も同じ強さで読むためです。
英語では、like を強く読み、it を弱く短く読みます。like と it はつながり、「アイライキット」のように聞こえます。
押すと発音が流れます。聞いたら、まねして声に出してみましょう。
- I like it.私はそれが好きです。

このあとの章では、3つの要素を「ネイティブ発音に近づくためのルール」で、日本語との違いを「日本語と英語の大きな違い」で解説します。そのあとで、どこまで目指せばよいかを考えます。
ネイティブ発音に近づくためのルール
まずは、ネイティブのような発音に一歩近づくために必要な英語の音のルールについて解説します。
フォニックス
フォニックスとは、英語の音と文字の関係性に法則を見出す学習法です。例えば、「A」は「エー」ではなく「ェア(/æ/)」と覚えることになります。

フォニックスを学ぶ利点は、正確な発音を身につけやすくなるということです。
そもそも、発音に悩みを抱える日本人が多いのは、英単語のスペルから連想されるカタカナ英語に気を取られてしまうからです。
フォニックスを利用すると、カタカナ英語に引っ張られず、英語を耳から学ぶことができるため、自然な形で英語の発音を学ぶことができます。
発音記号
発音記号は、言語の正しい発音を忠実に示した記号のことです。
英語は、スペルと発音が一致しないことが多い言語です。しかし、発音記号を把握していれば、知らない単語に出会った時も、その発音が分かるようになります。
例えば「people」という単語は /ˈpiːpəl/ となります。
押すと発音が流れます。聞いたら、まねして声に出してみましょう。
- people/ˈpiːpəl/人々
アクセント
英単語は、正しいアクセントで発音しないと意味が通じないことがあります。
アクセントとは、単語を音節に分けた時、特定の音節を強く発音することです。例えば、「photograph(写真)」は、「pho・to・graph」の3音節に分かれます。最初の音節「pho」にアクセントを置かないと不自然になります。また、「object」という単語は、「ob・ject」の2音節に分かれます。「OB・ject」と最初の音節を強く発音すると「物体」という意味になります。それに対し、「ob・JECT」と2番目の音節を強く発音すると「反対する」という意味になってしまいます。
「object」のようにアクセントの位置によって意味が変わってしまう単語は、ほかにもたくさんあります。正しいアクセントを心がけましょう。
押すと発音が流れます。聞いたら、まねして声に出してみましょう。
- photographPHO・to・graph 写真
- an objectOB・ject 物体
- I object.ob・JECT 反対します
同じ object でも、前を強く読むか後ろを強く読むかで、意味が変わります。強く読む所は、少し長く、高く、はっきり読みます。
音声変化
英語の発音には、それぞれの英語の音や単語の中だけではなく、フレーズ内にも「音声変化」のルールがあります。その代表格に、「リンキング」と「リダクション」があります。
リンキング

リンキングとは、会話のスピードやリズムを整えるために単語と単語を繋げて発音することを指します。
具体的には、【子音で終わる単語】と【母音で始まる単語】が連続する場合です。最初の単語の語尾と次の単語の語頭がくっついて、1つの音として発音されます。
例えば、「part of a challenge」というフレーズを発音する時です。「パート・オブ・ア・チャレンジ」と単語を個別に発音しても、英語話者には通じません。
「part」の「t」と「of」の「o」、さらに次の「a」がくっついて「パートヴァ……」とリンキングさせると、自然な発音になります。
押すと発音が流れます。聞いたら、まねして声に出してみましょう。
- part of a challenge課題の一部
リダクション

リダクションとは、会話のスピードやリズムを整えるために単語や音節の発音を簡略化する現象のことです。
リダクションについて理解するには、まず「内容語」と「機能語」について把握する必要があります。
「内容語」とは、名詞・動詞・形容詞など、文の意味を伝える単語です。それに対して「機能語」とは、代名詞・冠詞・前置詞など、文の形式や構造をサポートする役割を持つ単語です。
英文の中では機能語はよくリダクションを起こします。例えば「give her a book」というフレーズでは、代名詞「her」はリダクションを起こします。/ɡɪvər/のように/h/が脱落して弱い「アー」として「give」にくっつきます。
「going to」を「gonna」、「want to」を「wanna」と省略するのもリダクションの1種です。
そのほかにも、子音が脱落したり、ストレスを置かない音節が脱落・短縮されることがあります。
押すと発音が流れます。聞いたら、まねして声に出してみましょう。
- give her a bookher の h が消え、give にくっつく
- going to
- gonnagoing to を短くした形
- want to
- wannawant to を短くした形
イントネーション
イントネーションとは、音程やリズム、音量、速度などを組み合わせて使う音声の調子のことです。話し手が文や単語の意味(意見、疑問、命令)を強調したり、感情(皮肉、驚き、興奮)を表現したりするために使います。
イントネーションは文の種類によって決まるケースと、話し手の意図を表現するケースがあります。
文の種類でイントネーションが決まるパターンとしては、肯定文・Wh疑問文は語尾のイントネーションを下げます。Yes/No疑問文では、語尾のイントネーションを上げます。
文が「and」や「or」を含む場合は、「and/or」の前はイントネーションを上げ、最後にイントネーションを下げます。
また、話者の感情を表す例としては、「Excuse me.」という文があります。「Excuse me.⤵︎」と下がり調子のイントネーションで読むと、「すみません」という意味になります。「Excuse me?⤴︎」と上がり調子で読むと、「(聞こえなかったので)もう一度言ってもらえますか」というようなニュアンスになります。
さらに、「Excuse me!?⤴︎」と強い上がり調子で読むと、憤慨しているニュアンスになってしまうので注意しましょう。

押すと発音が流れます。聞いたら、まねして声に出してみましょう。
- Excuse me.語尾を下げる:すみません
- Excuse me?語尾を上げる:もう一度言ってもらえますか
試してみる:音声を聞いて、どちらに聞こえるか当ててください
アクセントとイントネーションの聞き分けを、6問用意しました。4問は強く読む所、2問は語尾の上げ下げの問題です。答えると、2つの読み方を聞き比べられます。
聞き分けクイズ
正解 0 / 6
第1問 / 6問
聞こえたのはどちらでしょうか。
不正解でした
聞こえたのは「dessert」でした
dessert
des・SERT
desert
DES・ert
第2問 / 6問
聞こえたのはどちらでしょうか。
不正解でした
聞こえたのは「Excuse me?」でした
Excuse me?
語尾を上げる
Excuse me.
語尾を下げる
第3問 / 6問
聞こえたのはどちらでしょうか。
不正解でした
聞こえたのは「増加(IN・crease)」でした
an increase
IN・crease
to increase
in・CREASE
第4問 / 6問
聞こえたのはどちらでしょうか。
不正解でした
聞こえたのは「記録する(re・CORD)」でした
to record
re・CORD
a record
REC・ord
第5問 / 6問
聞こえたのはどちらでしょうか。
不正解でした
聞こえたのは「You're ready.」でした
You're ready.
語尾を下げる
You're ready?
語尾を上げる
第6問 / 6問
聞こえたのはどちらでしょうか。
不正解でした
聞こえたのは「贈り物(PRES・ent)」でした
a present
PRES・ent
to present
pre・SENT
6問中 0問 正解でした
聞き分けにくかった問題は、自分でも同じ強さや同じ調子で読んでいるかもしれません。シャベリッシュでは、アクセント・イントネーション・リズムも、音を分解して鍛える学習項目に入れています。進め方はシャベリッシュの特長で紹介しています。
日本語と英語の大きな違い
そもそも英語は、その発声の仕方と聞こえ方、そして根本的に音の種類が大きく異なります。日本語と英語で共通している音の出し方はすでに習得済みなので、特に意識することはありません。一方で、英語にあって日本語にない音を習得したり、日本語にあって英語にないクセを抑えたりするのは意識的にトレーニングを積む必要があります。
では、何を意識すればいいのか?ここでは、日本語と英語の違いについて押さえておくべきポイントを解説しています。
母音子音の数
英語は、日本語に比べて圧倒的に音の多い言語です。
日本語の場合、母音は「ア」「イ」「ウ」「エ」「オ」の5つ、子音は16個です。

一方、英語には16種類もの母音があります。子音も24個と日本語よりかなり多いです。
英語の母音の数は、数え方によって変わります。この記事では16種類と数えています。シャベリッシュの公式サイトでは、英語の母音を15種、子音を24種と数えています。記号ごとの読み方は、英語の発音記号の記事で一覧にしています。
そのため、英語には日本語にない音も多く、発音するのが難しいと感じる人が多いようです。
イントネーション
日本語は、比較的抑揚が少ない言語で、全般的に平坦なイントネーションで発音されます。
しかし、英語は全体として抑揚が大きい言語です。文法によってイントネーションが決まっていたり、話者の感情を表すのにイントネーションを用いたりします。
日本人には感情をイントネーションで表したりする習慣がなく、英語との違いに戸惑う人も多いようです。
音のつながりと脱落
日本語では、文章で書かれた通りの発音がなされ、音がつながったり、脱落したりすることはほとんどありません。しかし、英語では音の連結(リンキング)や脱落(リダクション)が頻繁に起こります。例えば、「I like it.」という文は、「アイ ライク イット」と発音すると、ネイティブスピーカーには通じません。
「like」の語尾と「it」の語頭がリンキングして、「アイライキット」といった発音になります。日本語ではこのような現象が起こらないため、戸惑う人も多いかもしれません。
押すと発音が流れます。聞いたら、まねして声に出してみましょう。
- I like it.アイライキット のように聞こえる
ここまでの違いを、表にまとめます。どれも、日本語の読み方のままでは英語らしく聞こえない所です。
比べること | 日本語 | 英語 |
|---|---|---|
母音の数 | 5つ(ア・イ・ウ・エ・オ) | 16種類(数え方で15種とすることもある) |
子音の数 | 16個 | 24個 |
抑揚 | 少なく、平坦に読む | 大きく、文の種類や気持ちで変わる |
音のつながりと脱落 | ほとんど起こらない | 頻繁に起こる |
音の数の違いは「音」、抑揚の違いは「リズム」、つながりと脱落の違いは「音の変化」の問題です。この記事の最初に挙げた3つの要素は、どれも日本語と英語の違いから生まれています。
英語の音の変化まで身につけるなら、日本人コーチ×外国人講師のW体制で教える英語コーチング「シャベリッシュ」がおすすめです。母音15・子音24、リンキングやリダクションなどの音声変化を、専用教材と外国人講師のレッスンで習得します。
音の変化の学び方について詳しく知りたい方は、こちらから特長をご覧ください。ネイティブのナチュラルスピードでどう聞こえるかを、3つの英文の日本語読みと英語読みで紹介しています。
ネイティブの発音はどこまで目指すか|一つ一つの音、強弱と抑揚、音のつながりの順に近づく
「ネイティブのような発音」を目指すとき、最初から3つの要素をすべて完璧にする必要はありません。この記事では、身につける順番を3つの段階に分けて考えます。
シャベリッシュでも、最初の段階で音を作るところから始めます。公式サイトの学習の工程表では、最初の土台構築(目安1.5〜2ヶ月)で、英語特有の音・リズムを習得します。

段階 | 身につけること | 練習のやり方の記事 |
|---|---|---|
1一つ一つの音 | 日本語にない母音・子音を出し分ける聞き返されにくくなる | |
2強弱と抑揚 | 強く読む所を分け、文の終わりを上げ下げする意味と気持ちが伝わる | |
3音のつながりと脱落 | 単語をつなげ、弱い所を短く読む自然に聞こえ、速い英語も聞き取れる |
段階1の音が出し分けられると、「発音を学習する」の節にあるとおり、聞き返されることが減ります。段階2の強弱と抑揚で、どの語が大事か、質問なのか、という意味と気持ちが伝わります。段階3の音のつながりと脱落まで身につくと、英語らしく聞こえるだけでなく、速い英語も聞き取れるようになります。
どの段階まで目指すかは、英語を使う場面で決めます。たとえば、会議で発言したいなら、まず聞き返されずに伝わる段階1と2が目安になります。映画や雑談の英語を聞き取りたいなら、段階3の音の変化まで練習します。
受講生の中にも、全部を完璧にしなくても、ネイティブの発音に近づいたと話す人がいます。
経営者として活躍する北島さんは、忙しくて自己学習の時間が取れないことがありました。そんなときは、トレーナーに「最低限ここの発音だけ意識してやってみましょう」と、押さえる所を絞ってもらったそうです。部分的に意識して発音するだけでも、かなりネイティブの発音に近づけたことに感動したそうです。Flap T や Silent T のルールを一度学ぶと、一気にネイティブっぽく発音できたことにも驚いたと話しています。
北島さん(シャベリッシュの前身サービス「ハツオン」の受講生)の体験談より 体験談を読む
獣医師の中村さんは、「英語をネイティブのようにカッコよく喋りたい」と考えて、発音を学びました。自分がネイティブのように発音できるようになると、ネイティブの英語が聞き取れるようになったそうです。重要なことを言いたいときに発声される音や、音のつながりなど、「音の聞き方」も細かく理解できたと話しています。
中村さん(シャベリッシュの前身サービス「ハツオン」の受講生)の体験談より 体験談を読む
2人の話のとおり、どの段階から練習するかを決めると、限られた時間でもネイティブの発音に近づけます。音読やシャドーイングを、どの順番で、1日どれくらい進めるかは、英語の発音をよくする練習方法の記事で紹介しています。録音して聞き比べる毎日の練習は、英語の発音を良くする方法の記事にまとめています。
英語がどこまで変わるかを確かめたいなら、日本人コーチ×外国人講師のW体制で教える英語コーチング「シャベリッシュ」がおすすめです。赴任・登壇・商談など、期日があるなら、そこから逆算して学習を設計します。
受講生の発音の変化について詳しく知りたい方は、こちらからシャベリッシュのトップページをご覧ください。受講生の発話が、どう変わったかを、受講前と受講後の動画で聞き比べられます。
ネイティブ発音を習得するためのコツ
では、実際にネイティブのような発音を習得するためには、具体的にどういったトレーニングをすればいいのでしょうか。効果的に習得するためのコツと併せて紹介します。
発音を学習する
英語の発音を学ぶと、単に「発音が良くなる」だけでなく、英語の四技能(読む・書く・聞く・話す)をバランスよくアップさせることができます。

まず、英語の発音を学ぶと、リーディング力がアップします。英語の発音を習得するには、英文を意味のまとまりでとらえる必要があるため、文をどこで区切って読めばいいか分かるようになります。その結果、読解速度が向上するのです。
次に、英語の正しい発音を学ぶと、ライティングの時に、英語音声を手がかりにする習慣がつくので、意味的・文法的に自然な文が書けるようになります。
さらに、英語の正しい発音を学ぶことで、リスニング力もアップします。 英語の音それぞれや、音声変化・発声方法などを自分で発音できるようになることで、それらの音が聞き取れるようになります。自分で発音できるからこそ、その音を聞き取れるようになるのです。

そして、英語の発音を学ぶと、スピーキング力がアップします。話した内容が分かってもらえなかったり、聞き返されたりすることがなくなり、自信をもって自分の意見を発信することができるようになります。
つまり、英語の発音を学ぶことで、発音自体がネイティブに近づきます。それだけでなく、英語力も総合的にアップし、よりネイティブに近い発言ができるようになるのです。
発声する
正しい英語の発音を習得するには、実際に声に出してトレーニングする必要があります。
少し恥ずかしく感じられるかもしれません。ただ、頭の中でイメージするだけでなく、実際に口を動かして発音することで、自分の発音の改善点が浮き彫りになります。
効率的な発声の練習方法
ここでは具体的な発声トレーニング方法について紹介します。
この章では、練習の種類ごとの特徴を紹介します。音読からシャドーイングへ進む順番と、1日の練習の目安は、英語の発音をよくする練習方法の記事で詳しく紹介しています。
音読
英語の発音トレーニングとして最もシンプルなのは音読です。英文を声に出して読むだけでなく、「シンクロリーディング」や「シャドーイング」というトレーニング方法があります。
シンクロリーディングは、流れてくる英語音声に、自分の声を重ねるようにして音読するトレーニング方法です。
音声を聞きながら発音をトレーニングするので、スピーキング力とリスニング力を同時に鍛えることができます。
シャドーイングは、流れる音声を追うように発音していくトレーニングです。音読やシンクロリーディングと違って、スクリプト(書き下し文)は見ず、音声だけを頼りにその音声を影(シャドー)のように追いかけます。
初心者には少しハードルの高いトレーニング法です。ただ、シンクロリーディングよりさらにリスニングに集中しながら発音する必要があるため、非常に高い学習効果が期待できます。

録音して、お手本と聞き比べる手順は、英語の発音を良くする方法の記事で紹介しています。この記事の例文の音声も、音読とシャドーイングのお手本に使えます。
YouTube動画
YouTubeチャンネルなどの動画配信サービスには、英語の発音を指導する動画が数多くアップされています。
そういった動画の多くでは、ネイティブが実際の発音をお手本として示してくれます。そのため、音声と同時に口の形をマネしながらトレーニングをすることができます。
ただし、自分の発音が実際にネイティブに通用するのか、どこを改善すればいいかは判断がつきづらいのが難点です。
発音矯正アプリ
スマートフォン向けの英語学習アプリには、自分の英語の発音を採点してくれるものがあります。
お手本となるネイティブの音声を聞きながらフレーズを真似して発音すると、合格・不合格、または100点満点で評価されます。
さらに、どの部分がネイティブの発音と異なるかをフィードバックしてくれます。
ただし、アプリの判定が100%正確とは言い切れません。
オンライン英会話
オンライン英会話では、英語話者相手に実際に英語を声に出して練習する機会が与えられます。
そして英語講師から、英語話者に通じる発音かどうか、一定のフィードバックを得ることができます。
しかし、英語講師は日本語を話せないことが多く、誤った発音を「どう改善すればいいか」について具体的なフィードバックをもらえないことが多いです。
発音矯正コーチング
発音矯正に特化したコーチングサービスでは、受講生個人個人の苦手分野に合わせてレッスンの内容をオーダーメイドしてもらえる場合が多いです。
苦手分野に対して、どのように改善すればいいか適切なフィードバックがもらえます。そのため、短期間で発音を矯正し、ネイティブに近い発音を習得することができます。
音・リズム・音の変化を順に練習する英語コーチング「シャベリッシュ」

シャベリッシュは、ビジネスのための英語コーチングです。商談・交渉・プレゼンなどで、自然な会話ができることを目指します。公式サイトの言葉では「最短2ヶ月からの完全トークトレーニング」です。
「発せない音は、聞き取れない」という考え方から、練習を、音を作る、反射に変える、実戦で仕上げる、の3つのステップで進めます。
最初の音を作る段階では、母音15・子音24の音と、リンキング(音の連結)やリダクション(音の脱落)などの音の変化を練習します。公式サイトでは、アクセント・イントネーション・リズムも、音を分解して鍛える学習項目に入っています。この記事で見た、音・リズム・音の変化の3つを、順に練習できます。母音の数え方は、この記事の16種類と少し違います。
専用の教材と外国人講師のレッスンで、音を直しながら進めます。日本人コーチと外国人講師のW体制で、週次で伴走します。音の練習の進め方は、シャベリッシュの特長で詳しく紹介しています。
体験談で紹介した北島さん・中村さんのように、受講した方の体験は、受講生の声で読めます。
ネイティブな発音に関するよくある質問
Qネイティブな発音とは、どんな発音ですか?
英語の音を出し分け、英語のリズムで、単語をつなげて話す発音です。この記事では、音(母音・子音)、リズム(アクセント・イントネーション)、音の変化(リンキング・リダクション)の3つに分けて解説しています。
Qカタカナ英語が通じにくいのは、なぜですか?
1語ずつ区切り、母音を足し、どの語も同じ強さで読むためです。たとえば I like it. を「アイ ライク イット」と読むと、ネイティブスピーカーには通じにくくなります。英語では like と it がつながり、「アイライキット」のように読みます。
Qネイティブの発音は、どこまで目指せばよいですか?
英語を使う場面で決めます。まずは一つ一つの音を出し分け、聞き返されずに伝わる発音を目指します。次に強弱と抑揚、そのあと音のつながりと脱落を身につけると、より英語らしく聞こえます。
Q大人になってからでも、ネイティブのような発音は身につきますか?
正しい方法でトレーニングすれば、身につけられます。日本語にない音も多いため、それなりの時間は必要です。部分的に意識して発音するだけでも、ネイティブの発音に近づいたと話す受講生もいます。
Q英語の母音は16個ですか、15個ですか?
数え方によって変わります。この記事では16種類と数えています。シャベリッシュの公式サイトでは、英語の母音を15種、子音を24種と数えています。
Qネイティブの英語が聞き取れないのは、なぜですか?
音のつながりや脱落など、音の変化が起きているためです。「発音を学習する」の節にあるとおり、音の変化を自分で発音できるようになると、その音も聞き取れるようになります。シャベリッシュも、「発せない音は、聞き取れない」という考え方で練習を組んでいます。
ネイティブに近い発音を人に習う前に確かめること|目的に合わせてくれるか・経費にできるか・卒業後に続けられるか
ここまでで、ネイティブらしく聞こえる3つの要素と、どこまで目指すかを見てきました。練習方法の章の「発音矯正コーチング」のように、苦手に合わせて人に直してもらう方法もあります。ここでは、人に習う前に確かめることを3つ紹介します。どれも、ミライズのほかの記事で紹介している方法です。

習う場所を選ぶなら、自分の仕事と目的に合わせてくれるかを確かめる。最初のカウンセリングで聞き取る中身を見る。
たとえば、英語の苦手意識をなくしたい人もいれば、仕事の実務に対応したい人も、きっかけを作りたい人もいます。ラリーのドライバーとして働く方は、もともと英語に苦手意識があり、そのきっかけ作りとしてセブ島留学を決めました。目的は、人によってまったく違います。
そんなときに「自分の仕事・目的に合わせてくれるか」を確かめると、習い始めてからのずれを防げます。英語コーチングの効果は、自分の状態・目的に合わせて設計されているかで大きく変わるためです。ネイティブのような発音を目指す場合も、苦手な音や英語を使う場面は、一人ひとり違います。
金額で選ぶのと違って、この方法では、どの段階から・どのアプローチで進めるかを個別に判断してくれるかを見ます。確認するのは、次の3点です。
- 最初のカウンセリングで、英語レベル・職業・目標をどこまで詳しく聞き取るかを見ます。
- その情報をもとに、個別のカリキュラムが組まれるのか、既成カリキュラムの組み合わせなのかを確かめます。
- レッスン中の進捗を見て、学習内容を柔軟に調整できるのかを聞きます。
この記事の段階で言えば、一つ一つの音から始めるか、強弱と抑揚から始めるかは、人によって違います。最初の会話で、自分の苦手な音まで聞き取ってくれるかを確かめてください。確かめ方は、英語コーチングで後悔する人の共通点の記事で紹介しています。
仕事のために発音を習うなら、経費にできるかを5問で確かめる。英語を使う相手と場面を先に書き出す。
たとえば、海外仕入先との商談や、英文契約書の確認、外国人のお客様への対応が、今の仕事に実際にある個人事業主の方です。ただ、英語が仕事に役立つ歯科医師でも、英会話の研修費を必要経費と認められなかった公表裁決があります。「仕事に役立つ」だけでは、通らないのです。
そんなときに「セルフチェック5問」を使うと、自分のケースが経費計上の候補になるかを判定できます。経費にできるかどうかは、英語が業務に直接必要であることと、それを記録で示せることの2つで決まるためです。練習方法の章のオンライン英会話や発音矯正コーチングを、仕事のために受ける場合に使えます。
「いつか役立つ」と考えて申し込むのと違って、この方法では、「今、業務で必要」と示せる状態かを確かめます。次の5問に答えます。
- 英語を使う相手(取引先・顧客・仕入先)を具体的に挙げられるか
- 英語が必要な業務場面(商談・資料確認・メール対応・契約書確認)が直近1年に実際にあったか
- レッスンの目的を「事業のため」と一文で書けるか(旅行や趣味が主な目的ではないか)
- 領収書・支払明細を保管しているか
- 業務利用と私的利用を、日誌や案件メモで分けて示せるか
5問のうち、YESが多いほど経費計上の説明材料が揃っています。NOが2問以上なら、按分するか見送りを検討する段階です。個別の判断は、最終的に税理士や所轄税務署に確認することをお勧めします。判定の仕方は、オンライン英会話を経費にする条件は2つの記事で紹介しています。
習い終えたあとが不安なら、卒業後に自分で続けられる仕組みがあるかを確かめる。学び方・教材・相談先の3つを見る。
たとえば、コーチングの期間が終わったあと、どの教材で、どのアプリで、どの方法で続けるかが決まっていないことがあります。「終わったら何をすればいいか分からない」という状態です。
そんなときに「卒業後に自分で続けられる仕組み」を確かめると、期間中に身につけた発音を手放さずに済みます。コーチングは英語力を上げるための集中的な支援であって、終わりではないためです。続けられない状態は、期間中に積んだ効果そのものを目減りさせます。
期間中の内容だけを見るのと違って、この方法では、終わったあとの学習まで確かめます。確認するのは、次の3点です。
- 学び方そのものを教える設計になっているかを確かめます。知識だけでなく、学習方法まで教えているかを見ます。
- 卒業後の教材・リソースが提案されるかを確かめます。どの教材で、どのアプリで、どの方法で続けるかの提案があるかを見ます。
- 卒業後も相談できる仕組みがあるかを確かめます。学習に迷ったときに質問できる窓口やコミュニティがあるかを見ます。
ネイティブのような発音を身につけるには、まとめの章にもあるとおり、それなりの時間が必要です。3ヶ月・6ヶ月で英語が完成するわけではありません。選ぶときには、卒業後の学習をどう設計しているかまで確認してください。確かめ方は、英語コーチングで後悔する人の共通点の記事で紹介しています。
まとめ|ネイティブな発音は、音・リズム・音の変化を1つずつ身につけて近づく
英語には、日本語にない音も多く、イントネーションなどにも違いがあります。そのため、日本人がネイティブのような発音を習得するには、それなりの時間が必要です。
しかし、正しい方法でトレーニングすれば、ネイティブのような発音を身につけることができます。
ネイティブのようなかっこいい発音を身につけると、自信を持って自分の意見を発信できるようになります。英語でのコミュニケーションも楽しくなります。
英語の発音の知識を身につけたら、まずは実際に声に出して発音を練習してみてはいかがでしょうか。
ネイティブな発音は、音・リズム・音の変化の3つでできています。まずは一つ一つの音を出し分け、次に強弱と抑揚、そのあと音のつながりと脱落を身につけると、英語らしく聞こえるようになります。この記事の聞き分けクイズで、強く読む所と語尾の上げ下げを聞き分けられるかを試してみてください。
シャベリッシュは、「発せない音は、聞き取れない」という考え方で練習を組む英語コーチングです。日本人コーチと外国人講師の2人が、毎週の練習を一緒に見直します。無料カウンセリングでは、英文の例題を1つ聞き、聞き取れない理由を担当者が説明します。そのうえで今の英語のレベルを確かめ、自分に合う学習の方法を相談できます。予約は30秒で完了します。無料カウンセリングを予約する

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