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カタカナ英語とは|通じない単語の例と、母音・強弱・つながりのずれ

発音ノウハウ
カタカナ英語とは|通じない単語の例と、母音・強弱・つながりのずれ

カタカナ英語とは、英単語をカタカナの音のまま読む、日本語なまりの発音です。和製英語との違い、通じない理由、volume・salad・message など日常とビジネスでよく間違える単語の例を解説します。

カタカナ英語とは、英単語をカタカナの音のまま読む、日本語なまりの発音のことです。

つづりと意味は合っていても、音が日本語のままなので、英語を話す相手に通じにくくなります。カタカナ読みと英語の音は、主に次の3つの所でずれています。

  1. 母音を足す:子音のあとに「ウ」「オ」などを足して読む(strike を「ストライク」と5つの音で読む)
  2. 強弱をつけない:単語の中で強く読む所が英語とずれる(hotel は、2つ目の tel を強く読む)
  3. 音をつなげない:単語を1つずつ区切って読む(Check it out. を「チェック・イット・アウト」と読む)

「ノートパソコン」のように、日本で作られた言葉は和製英語と呼ばれ、言葉そのものが英語にありません。この記事では、発音の問題としてのカタカナ英語を、通じない単語の例と一緒に解説します。3つのずれは、カタカナ読みで何がずれるかの章で、音声を聞きながら確かめられます。

本題の前に、3問

カタカナで読むと、英語の音とどこが違うでしょうか。

近いと思う答えを押すと、答えと音声が出ます。

strike

hotel

Check it out.

カタカナ英語は、3つの所でずれる

カタカナ読みのくせを、音から直す

カタカナ読みは、母音を足す・強弱をつけない・音をつなげない、の3つでずれます。シャベリッシュでは、英語の母音と子音を正しく出す練習から始めます。録音した発音は、日本人コーチと外国人講師が聞いてアドバイスします。

▶ 発音から始める練習の進め方を見る

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カタカナ英語とは|英単語をカタカナの音のまま読む、日本語なまりの発音

カタカナ英語とは、「日本語訛りで発音される英語」のことです。

後に紹介する「和製英語」と同じ意味で使う場合もあります。ただ、本記事では、「英単語のスペルと意味は合っているけれど、発音が日本語のカタカナのまま」というケースをカタカナ英語と呼んでいます。

表の英単語を押すと、英語の音声が流れます。カタカナの読み方と比べながら聞いてみてください。

カタカナ英語

英単語

発音記号

アポイントメント

appointment

/əˈpɔɪntmənt/

ボランティア

volunteer

/ˌvɑlənˈtɪr/

アルコール

alcohol

/ˈælkəˌhɔːl/

表の単語は、次のボタンで聞けます。

  • appointment
  • volunteer
  • alcohol

例えば、主にビジネスなどでの約束を「アポイントメント(アポ)」といいますよね。

「アポイントメント」は、カタカナ英語では /apointomento/ と読みます。しかし、正しい英語の発音 /əˈpɔɪntmənt/ とは、大きな違いがあります。ちなみに「アポ」という略語も日本独特のもので、どちらも英語話者には通じません。

「ボランティア」も、本来の発音は/ˌvɑlənˈtɪr/(ヴァーランティーア)です。「アルコール」は /ˈælkəˌhɔːl/(アルカホール)となるため、カタカナ英語のままでは通じません。

和製英語との違い|和製英語は日本で作られた言葉、カタカナ英語は発音の問題

カタカナ英語が、日本語訛りで話される英語であるのに対し、和製英語は、日本で作られた英語のような言葉を指します。

和製英語

英単語

ノートパソコン

laptop

ペットボトル

plastic bottle

ガソリンスタンド

gas station

例えば、「ノートパソコン」と言いたい時、「note PC」と言っても通じません。「laptop」というのが正しい英語表現になります。ちなみに「パソコン」という略語も通じません。

ペットボトルやガソリンスタンドも、英語のように聞こえますが、日本で生まれた言葉なので、英会話の中で使っても理解してもらえないでしょう。

和製英語は日本生まれの言葉なので、海外で通じないのは当たり前です。

しかしカタカナ英語が英語話者に通じないのは、発音の問題です。英単語として正しいぶん、むしろコミュニケーションに支障が生じる可能性があるのです。

カタカナ英語が通じない理由|音の数・単語の強弱・文の抑揚が日本語と違う

日本語と英語が持つ音の数の違い

英語は、日本語より圧倒的に音の数の多い言語です。下の図は、日本語と英語の母音と子音の数です。

日本語と英語の音の数:母音は日本語5つ・英語16種類、子音は日本語16個・英語24個

日本語の母音は5つ、子音は16個あります。それに対し、英語の場合は、母音が16個、子音は24個もあります。

英語の母音の数も、数え方で変わります。この記事では16個としていますが、シャベリッシュの公式サイトでは、英語の母音を15種と数えています。どちらの数え方でも、日本語の5つより、ずっと多いことに変わりはありません。

つまり、英語の発音には、日本語のカタカナで表せない違いが多数あるということになります。例えば、日本語では1つの「ア」として認識されている音が、英語では4種類の「ア」として区別されています。

日本語の「ア」に聞こえる4つの音

また「hat(帽子)」と「hut(小屋)」は、カタカナ英語ではどちらも「ハット」と表現されます。しかし、英語では前者は /hæt/、後者は /hʌt/ と、「違う音の単語」として認識されます。

hat と hut の音声を聞き比べてみてください。hat は口を横に広げた「ア」、hut は口をあまり開けない短い「ア」です。

押すと発音が流れます。聞いたら、まねして声に出してみましょう。

  • hat帽子 /hæt/
  • hut小屋 /hʌt/

カタカナ英語で話していると、このような誤解を生む単語が連続することになり、英語話者とのコミュニケーションに支障が生じる可能性があるのです。

試してみる:カタカナでは同じに書く2つの単語を、聞き分けられるか

hat と hut のように、カタカナで書くと同じになる単語の組は、ほかにもあります。音声を聞いて、どちらの単語かを選んでください。6問用意しました。答えると、2つの単語を聞き比べられます。

聞き分けクイズ

正解 0 / 6

第1問 / 6問

聞こえたのはどちらでしょうか。

単語のアクセントの種類が違う

日本語は「ピッチ・アクセント」の言語であるのに対し、英語は「ストレス・アクセント」の言語といわれています。

日本語の標準語では「雨」と「飴」の違いを音の高低で区別します。これを「ピッチ・アクセント」といいます。

それに対し英語は、「REcord(記録)」と「reCORD(記録する)」といった違いを、音の強弱で表現します。そのため、正しい場所にストレス(強勢)を置くことを意識していないカタカナ英語では、時に違う単語の意味が伝わってしまいます。その結果、誤解を生む可能性があるのです。例えば、「object」という単語は、「OBject」と最初の音節を強く読むと「物体」という意味の名詞になります。一方、「obJECT」と2番目の音節を強く読むと「反対する」という意味の動詞になります。このような区別は日本語にはないものです。そのため、「I OBject to the new policy.(私は新しい政策に反対です)」などと発言したとします。すると英語話者は、「私、物体……」と聞こえる発言に強い違和感を覚えるかもしれません。

object は、文の中でも強く読む所で意味が変わります。2つの文の音声を聞き比べてみてください。

押すと発音が流れます。聞いたら、まねして声に出してみましょう。

  • I object to the new policy.私は新しい政策に反対です(obJECT:動詞)
  • What is that object?あの物体は何ですか(OBject:名詞)

文脈である程度分かってもらえる可能性もあります。ただ、それだけ相手の理解力に負荷をかけてしまうことになり、コミュニケーションが円滑に進まない可能性があります。

文章や会話のイントネーション(抑揚)の付け方が異なる

文章や会話のイントネーション(抑揚)も日本語と英語では違います。

日本語は抑揚が少なく、基本的に平板な調子で発音する言語です。それに対して英語では、イントネーションが非常に重視されます。文法によって決まっていたり、イントネーションによって話者の意図が大きく変わったりします。

例えば、「You like fish.」という文を、「You LIKE fish?」というイントネーションで発音したとします。すると、「魚が好きだったの?(嫌いだと思ってたよ)」といったニュアンスになります。一方で、「You like FISH?」というイントネーションだと、「魚なんか好きなの?(私は大嫌いだよ)」というニュアンスになります。つまり、イントネーション次第で話者の意図が大きく異なってしまうのです。日本語では、このような区別はありません。イントネーションの違いで文の意味の違いが生じない日本語の感覚でカタカナ英語を話してしまうと、思わぬ誤解を生みかねないのです。

カタカナ読みで何がずれるか|母音を足す・強弱をつけない・音をつなげない

前の章では、通じない理由を、音の数・単語のアクセント・文のイントネーションの3つから見ました。この章では、カタカナで読んだときに、1つの単語や1つの英文の中で何が起きているかを、例で確かめます。

たとえば I like it. を、カタカナで「アイ ライク イット」と読んだとします。すると、1つの短い英文の中で、母音を足す、強弱をつけない、音をつなげない、の3つのずれが同時に起きます。

I like it. のカタカナ読みと英語らしい読み方:英語では母音を足さず、like を強く読み、like と it がつながる

カタカナ読みは、子音のあとに母音を足す。strike は、英語では1音節、カタカナでは5つの音

日本語のカタカナは、「ン」と「ッ」を除くと、どの文字も母音で終わります。そのため、英語では子音だけで発音する所にも、「ウ」や「オ」を足して読んでしまいます。

たとえば strike は、英語では1つの音のかたまり(音節)で、ひと息に読みます。カタカナの「ストライク」は、s・t・k のあとに母音を足して、ス・ト・ラ・イ・ク の5つの音で読みます。

次の表は、カタカナ読みで母音を足しやすい単語です。表の英単語を押すと、音声が流れます。

カタカナ

英語

母音を足している所

ストライク

strike

ス・ト・ク(s・t・k のあと)

デスク

desk

ス・ク(s・k のあと)

ミルク

milk

ル・ク(l・k のあと)

テキスト

text

キ・ス・ト(k・s・t のあと)

ベッド

bed

ド(d のあと)

スタッフ

staff

ス・フ(s・f のあと)

表の単語は、次のボタンで聞けます。

  • strike
  • desk
  • milk
  • text
  • bed
  • staff

表の6つの単語は、英語ではどれも1音節です。母音を足して読むと、音の数が増え、相手には別の単語のように聞こえることがあります。このあとのビジネスの章で、staff について「語尾に母音はつかず」と説明しているのも、同じずれです。

直すときは、子音のあとに母音を入れず、短く切って言うことを意識します。desk なら、最後の s と k を、「ス」「ク」ではなく、息の音だけで言います。

カタカナ読みは、強く読む所が英語とずれる。英語は、1つの単語の中で1か所を強く長く読む

英語の単語には、強く長く読む所(アクセント)が1か所あります。通じない理由の章で見た record や object のように、強く読む所がずれると、相手は単語を聞き取りにくくなります。

カタカナで覚えた単語は、その調子のまま読むと、英語と違う所を強く読んだり、どこも強く読まなかったりします。次の表の単語は、大文字の所を強く読みます。

カタカナ

英語

強く読む所

ホテル

hotel

hoTEL(2つ目)

イベント

event

eVENT(2つ目)

パーセント

percent

perCENT(2つ目)

アイデア

idea

iDEa(2つ目)

イメージ

image

IMage(1つ目)

コンテンツ

content

CONtent(1つ目)

表の単語は、次のボタンで聞けます。

  • hotel
  • event
  • percent
  • idea
  • image
  • content

このあとの日常英会話とビジネスの章にも、強く読む所がずれやすい単語があります。volume・message・career・evidence です。単語を覚えるときは、意味と一緒に、どこを強く読むかを辞書の音声で確かめます。強く読む所の決まりは、ストレスと音節の記事で解説しています。

カタカナ読みは、単語を1つずつ区切る。英語は、子音で終わる単語と、母音で始まる単語をつなげて読む

カタカナで英文を読むと、単語ごとに区切って読みます。英語では、子音で終わる単語のあとに、母音で始まる単語が続くと、2つの音がつながります。これをリンキングといいます。

たとえば Check it out. は、「チェック・イット・アウト」ではなく、「チェキラウ」のように聞こえます。check の k と it がつながり、it の t は、アメリカ英語では弾くような軽い音になります。最後の t は、ほとんど聞こえません。

押すと発音が流れます。聞いたら、まねして声に出してみましょう。

  • Check it out.チェキラウ(ふつうの速さ)
  • Check it out.ゆっくり
  • Pick it up.ピキラッ(ふつうの速さ)
  • Pick it up.ゆっくり
  • Not at all.ナラロー(ふつうの速さ)
  • Not at all.ゆっくり

3つとも、単語だけなら知っている人が多い英文です。それでも、つながった音で話されると、聞き取れないことがあります。カタカナで1語ずつ覚えた音と、実際に話される音が違うためです。

自分では、区切って読んでいることに気づきにくいものです。受講して、そのくせを指摘された受講生もいます。

映画制作の仕事で、海外のクルーと英語で話す佐野さんは、20年以上、独学で英語を学んできました。受講すると、カタカナで発音していることと、1単語1単語をぶつ切りで読んでいることを指摘されたそうです。どちらも、受講前には自分で気づいていなかった癖でした。

佐野さん(シャベリッシュの前身サービス「ハツオン」の受講生)の体験談より 体験談を読む

音のつながり方の4つの決まりは、リンキングの記事で解説しています。

3つのずれは、長い英文になるほど重なる

短い単語なら気をつけて言えても、長い英文を話すときは、カタカナ読みに戻りやすくなります。母音を足す、強弱をつけない、音をつなげない、の3つが、1つの文の中で重なるためです。

ドバイと大阪で会社を経営するH.Tさんは、ドバイで生活するにも、英語を使う機会がとても多くありました。ところが、母語が英語の人と話すと、リスニングが追い付きません。長い文章になると、どうしてもカタカナ英語になってしまうことが、受講のきっかけだったそうです。

H.Tさん(シャベリッシュの前身サービス「ハツオン」の受講生)の体験談より 体験談を読む

どのずれが自分の英語で多いかは、人によって違います。このあとの日常英会話とビジネスの章の表で、音声と自分の読み方を比べてみてください。

単語を区切って読むくせを直したいなら、日本人コーチ×外国人講師のW体制で教える英語コーチング「シャベリッシュ」がおすすめです。日本語にない音は、自分で発せない限り、聞いても認識できません。だから、音から作り直します。

英文の聞こえ方について詳しく知りたい方は、こちらからシャベリッシュのトップページをご覧ください。I met him at a cocktail party. などの3つの英文を、日本語読みと英語読みで並べて紹介しています。

3つのずれを直したあと、英語らしく聞こえる発音をどこまで目指すかは、ネイティブな発音の記事で解説しています。

日常英会話でよく間違えるカタカナ英語|volume・salad・oven など5語

以下に、日本人が日常生活で発音を間違えがちなカタカナ英語の例を挙げます。

表の英単語を押すと、音声が流れます。発音記号は、アメリカ英語の書き方でそろえています。

カタカナ英語

英語表現

ボリューム

volume /ˈvɑljum/

サラダ

salad /ˈsæləd/

ツイッター

twitter /ˈtwɪtər/

クレジットカード

credit card /ˈkredɪt kɑrd/

オーブン

oven /ˈʌvən/

表の単語は、次のボタンで聞けます。

  • volume
  • salad
  • twitter
  • credit card
  • oven

「ボリューム(音量)を下げてください」という時の「volume」は、「ヴァリュム」のように発音しないと通じません。語頭の「v」と、アクセントの位置に気を付けて発音しましょう。

saladは、スペルを見ても分かりますが、語尾に「a」はつきません。アクセントの位置にも注意しましょう。

Twitterは、英語では「ツイッター」ではなく、「トゥィラー」のような発音になります。英語本来の発音が、カタカナ英語と全然違うことが分かると思います。

Twitter は、2023年に名前が「X」に変わりました。twitter は、「(鳥が)さえずる」という意味の英単語としても使われます。

クレジットカードの場合、日本人は「カード」を強く読みがちですが、英語では複合名詞やそれに近い名詞句は、最初の名詞を強く読むことが多いです。また、最初のcreditは、クレジットではなく「クレディ」のようになります。「di」の発音とともに、最後の「t」が消失することに注意しましょう。

ovenは、敢えてカタカナで表現するならば「アヴン」のような発音になります。

ビジネスでよく間違えるカタカナ英語|message・digital・career など5語

以下は、ビジネスの現場で日本人が間違えがちなカタカナ英語の例です。

表の英単語を押すと、音声が流れます。強く読む所(発音記号の ˈ の直後)にも注意して聞いてみてください。

カタカナ英語

英語表現

メッセージ

message /ˈmesɪdʒ/

デジタル

digital /ˈdɪdʒɪtəl/

キャリア

career /kəˈrɪr/

エビデンス

evidence /ˈevɪdəns/

スタッフ

staff /stæf/

表の単語は、次のボタンで聞けます。

  • message
  • digital
  • career
  • evidence
  • staff

メッセージという言葉は、日本人は「セー」を強く発音しがちですが、実際には「メ」を強く発音し、「メッセジ」のような音になります。

digital という言葉は、「デジタル」では通じないので、「ディジタル」のように発音しましょう。

careerは、「カリーアー」のように、特に「リー」を強く発音します。「キャ」を強く発音するカタカナ英語では通じないので注意しましょう。

evidenceは、「エ “ビ” デンス」と「b」の発音ではなく、「v」の発音を心がけましょう。ストレスも「デ」ではなく、「エ」に置くことが大事です。

staffの語尾は、カタカナ英語では「hu」という語尾になりがちですが、実際には「f」の発音であり、語尾に母音はつかず、子音も違います。

日本語で表記するカタカナの固定概念にとらわれないようにしましょう。

カタカナ英語のデメリット|伝わらない・直しにくい・聞き取れない

カタカナ英語を習得してしまうと、実際に英語を話すうえで様々なデメリットがあります。

伝えたいことが伝わらない

英語でプレゼンなどをする場合、言いたい内容についてある程度準備していくことが多いですよね。しかし、せっかく正しい英語表現を把握していても、発音がカタカナ英語のままでは、コミュニケーションが上手くいかない可能性があります。

特にビジネスシーンでは、会議やプレゼンで発言内容を何度も聞き返されたりして、仕事が進まないという事態になりかねません。

正しい発音がしづらくなる

カタカナ英語が一度しみついてしまうと、正しい発音に直すのに時間がかかり、新しい英単語や表現を覚えるのも二度手間になってしまいます。

また、英語には「th」など、カタカナで表現できない音が多く、日本語にない発音の習得に苦労する原因にもなります。

リスニングが上達しにくい

英語の発音を学ぶには、正しい英語の音を理解する必要があります。

英語の音の仕組みを理解して、初めて自分で発音できるようになりますし、自分で発音できるようになると、英語はぐんと聞き取りやすくなるのです。

そして逆を言えば、発音できない音は聞き取れないのです。

発音できない音は聞き取れない

そのため、カタカナ英語を習得してしまうと、自分の発音が通じにくくなるだけでなく、リスニングも上達しにくいという事態につながります。

カタカナ英語から抜け出す練習方法|フォニックス・発音記号・声に出す練習

カタカナ英語から脱却し、正しい英語の発音を習得するにはどうしたらよいのでしょうか。おすすめの勉強法を紹介します。

この章で紹介する3つは、カタカナで覚えた音を、英語の音に置き換えるための勉強法です。音読やシャドーイングを進める順番と、1日の練習の目安は、英語の発音をよくする練習方法の記事にまとめています。

フォニックスを学び練習する

フォニックスの読み方:アルファベット26文字の基本の音

フォニックスとは、発音と文字の関係性を学ぶ音声学習法です。もともとは、英語圏の子どもたちに読み書きを教えるために開発されました。

先にアルファベットの発音を学ぶことで、初めて見た単語でも読むことができるようになります。

全アルファベットの読み方・発音のコツについてはフォニックスの記事でも解説しています。

発音記号を覚える

発音記号とは、言語の発音を体系的かつ忠実に表すために開発された記号です。

英語は綴りと発音が一致しないことも多いので、正しい英語の発音を学ぶには、発音記号を覚えることが不可欠です。

たとえば、「daily(毎日の)」と「dairy(乳製品)」という単語を比較してみましょう。カタカナ英語で考えると、どちらも似たような印象を受けてしまいますよね。しかし実際は、「daily」の発音は /ˈdeɪli/(デイリィ)です。それに対し、「dairy」の発音は /ˈderi/(デアリィ)です。

daily と dairy の音声を聞き比べてみてください。dairy は、ei のあとに r が入るため、音の動きが変わります。

押すと発音が流れます。聞いたら、まねして声に出してみましょう。

  • daily毎日の /ˈdeɪli/
  • dairy乳製品 /ˈderi/

このような違いを把握するには、発音記号を学ぶのが最も効率的といえます。

発音記号について詳しく知りたい方は、発音記号一覧の記事も参考にしてください。

声に出して練習する

正しい発音を身につけるには、実際に声に出して練習することが不可欠です。

独学でトレーニングする方法としては、音声教材付きのテキストを使って、お手本の音声を真似する方法があります。YouTubeチャンネルで配信されている動画の利用も考えられます。

ただし、フィードバックをくれる第三者がいないと、自分の発音のどの部分が間違っていて、どう改善すればいいか自分自身で気づく必要があります。

自分の発音のどこがカタカナ読みのままかは、録音して聞き返しても、なかなか分かりません。自分の耳も、日本語の音に置き換えて聞いてしまうためです。

カタカナ英語から抜け出すところから始めたいなら、英語コーチング「シャベリッシュ」がおすすめです。週1回の日本人コーチ面談と、外国人講師レッスンで、発音矯正・ロールプレイなどの実践練習を行います。

コースの選び方について詳しく知りたい方は、こちらからプラン・料金のページをご覧ください。「まず音から立て直したい。カタカナ英語を脱却したい」など、いつまでに何ができるようになりたいかで選ぶ目安を紹介しています。

カタカナ読みのくせを音から直す英語コーチング「シャベリッシュ」

シャベリッシュとは:音から始めて、仕事で話せるまで練習する英語コーチング

シャベリッシュは、ビジネスのための英語コーチングです。商談・交渉・プレゼンなどで、自然な会話ができることを目指します。公式サイトの言葉では「最短2ヶ月からの完全トークトレーニング」です。

「発せない音は、聞き取れない」という考え方から、練習を3つのステップで進めます。音を作る、反射に変える、実戦で仕上げる、の順です。

最初の音を作る段階では、母音15・子音24の音と、リンキング(音のつながり)やリダクション(音の脱落)などの音の変化を練習します。この記事で見た、母音を足す、強弱をつけない、音をつなげない、の3つのずれは、どれもこの段階で扱う内容です。

特長のページでは、単語を区切って覚えた音と、実際に話される音の差を生む現象として、3つを挙げています。リンキング(音の連結)、リダクション(音の脱落・弱化)、プロソディ(抑揚・リズム・強弱)です。

教材は専用のもので、外国人講師のレッスンで音を直しながら進めます。日本人コーチと外国人講師の2人が、毎週の練習に伴走します。音の練習の中身は、シャベリッシュの特長にまとまっています。

受講の前と後で話し方がどう変わったかは、トップページの受講前と受講後の動画で聞けます。受講した方の体験は、受講生の声で読めます。

カタカナ英語に関するよくある質問

Q

カタカナ英語とは何ですか?

A

英単語をカタカナの音のまま読む、日本語なまりの発音のことです。つづりと意味は合っていても、音が日本語のままなので、英語を話す相手に通じにくくなります。

Q

カタカナ英語と和製英語の違いは何ですか?

A

カタカナ英語は、英語にある単語を、カタカナの音で読む発音の問題です。和製英語は、ノートパソコンやペットボトルのように、日本で作られた言葉です。英語には、その言葉自体がありません。

Q

カタカナ英語は、なぜ通じないのですか?

A

英語は日本語より音の数が多く、カタカナでは書き分けられない音があるためです。さらに、子音のあとに母音を足す、強く読む所がずれる、単語を区切って読む、の3つのずれが起きます。

Q

カタカナ英語になりやすい単語には、どんなものがありますか?

A

日本語として定着している単語です。たとえば message・career・evidence は強く読む所が、strike・desk は母音を足す所がずれやすい単語です。

Q

カタカナでふりがなを振って練習してもよいですか?

A

音を思い出す手がかりとしては使えます。ただし、カタカナでは、子音だけの音や、強く読む所を書き表せません。ふりがなは補助にとどめ、お手本の音声と聞き比べて直します。

Q

カタカナ英語を直すには、何から始めればよいですか?

A

よく使う単語を1つずつ選び、辞書の音声で、音と強く読む所を確かめるところから始めます。そのあと、短い英文で、単語をつなげて言う練習に進みます。

カタカナ英語を仕事の英語で直していく工夫|自己紹介を音まで仕上げる・議事録と突き合わせる・伝わったかで数える

ここまでで、カタカナ読みで通じない単語の例と、母音・強弱・つながりの3つのずれを確かめてきました。ただ、ずれを知っても、仕事で英語を話す場面で直せるとは限りません。ここでは、仕事の英語の中でカタカナ読みを直していくための工夫を3つ紹介します。どれも、英語学習のほかの記事で、受講者の実例とともに紹介している方法です。

名前や社名を聞き返されたくないなら、自己紹介文を書いて直してもらい、名前と社名の音まで声に出して仕上げる。

たとえば、初めて会う海外の取引先への自己紹介です。名前、社名、担当している仕事の説明には、カタカナで覚えた言葉が多く入ります。化学業界で経営管理を担当していたTさんは、イギリスへの赴任を前に、自己紹介文を準備しました。レッスンを受けるまでは「実際にどのように発音するかは全く分かっていませんでした」と振り返っています。

そんなときに「自己紹介文」を先に書いて仕上げておくと、最初の一言でつまずきにくくなります。自己紹介は、英語の場面で唯一、全文を事前に書き切れるからです。文法の正しさは添削が担保し、伝わる音は発音練習が担保します。

例文を暗記するのと違って、この方法では、自分の言葉で書いた文を、音のレベルまで仕上げます。Tさんがとくに練習したのは、名前と社名でした。イギリスの同僚や取引先に、最初に聞き返されたくない部分だからです。手順は3つです。

  1. 自分の仕事の1文を含む自己紹介文を書きます。挨拶・名前・仕事・締めの4部品で、5〜6文が目安です。何を・誰に・どこで、が分かる文にします。
  2. その文を誰かに見せて、直してもらいます。オンライン英会話の講師でも、英語のできる同僚でも構いません。
  3. 直してもらった文を、名前と社名の発音も含めて、何度も声に出します。緊張した中でも自然に出てくるまで練習します。

この記事の3つのずれは、社名や製品名のカタカナにも起きます。声に出す前に、辞書の音声で、強く読む所と母音を足していないかを確かめておきます。自己紹介の組み立て方は、ビジネス英語の自己紹介の記事で紹介しています。

会議で聞き取れない単語があるなら、議事録と自分のメモを突き合わせる。止まった理由を分けて、次の会議の前に確かめる。

たとえば、英語の会議で、相手が言った単語を聞き逃したとします。あとで議事録を見ると、data や schedule のように、カタカナでは知っている単語だった、ということがあります。

そんなときに「議事録との突き合わせ」をすると、自分が繰り返し止まる箇所が見えてきます。カタカナで覚えた単語は、英語の音で話されると、知っていても聞き取れないことがあります。

会議のたびに反省するだけと違って、この方法では、聞き取れなかった理由を分けて書き残します。準備と振り返りを書き残すと、次に何を確かめればよいかが決まります。手順は3つです。

  1. 会議が終わって議事録が共有されたら、自分のメモと照らし合わせます。
  2. ズレがあれば、その箇所に印をつけて、なぜ聞き取れなかったのかを分けます。固有名詞だったのか、声が重なった場面だったのか、自分の発音に意識が向いて集中が切れていたのかを確かめます。
  3. 次に同じメンバーと会議をする前に、聞き取れなかった単語や表現を確認します。

印をつけた単語の中に、カタカナで知っている単語があれば、それがこの記事の3つのずれの候補です。辞書の音声で、カタカナの読み方とどこが違うかを確かめます。会議の前と最中の工夫も含めて、英語の会議についていけないの記事で紹介しています。

カタカナ読みが気になって話せないなら、「伝わったか」で数える。話す場を週1回持ち、伝わったことを先に3つ数える。

たとえば、英文を読む力はあるのに、話すときに、自分の発音がカタカナ英語に聞こえていないかが気になって、言葉が止まる人がいます。正しい英文を知っている人ほど、自分の口から出る不完全な文が許しにくくなります。

そんなときに、採点の基準を「正しかったか」から「相手に伝わったか」に変えると、同じ発話が成功体験に変わります。不完全な文でも、相手は理解していることが多いからです。

毎回の会話を正しさで採点するのと違って、この方法では、会話の最中には採点も修正もしません。相手に伝わるまで出し続けます。手順は3つです。

  1. 話す場を週1回確保します。オンライン英会話でも、社内の英語話者との雑談でも構いません。1回30分で十分です。
  2. 終わった後の振り返りでは、「伝わったこと」を先に3つ数えます。
  3. 文法の振り返りは会話中ではなく、できれば翌日、熱が冷めた後にまとめてテキストを見直します。

伝わらなかった単語が出てきたら、翌日の見直しのときに、その単語の音を辞書で確かめます。会話の最中に直そうとしないことで、話す回数を減らさずに、カタカナ読みの単語を1つずつ見つけられます。採点の切り替え方は、英語が読めるけど話せないの記事で紹介しています。

まとめ|カタカナ英語は、母音・強弱・つながりのずれを直すと通じやすくなる

カタカナ英語がどんなものか、そしてどのように改善すればいいか分かっていただけたでしょうか。

せっかく単語と文法の知識を勉強したのに、発音がネックになって英語が通じないというのは、非常にもったいないことです。

ぜひ、正しい発音を手に入れて、英語でのコミュニケーションを円滑にし、ビジネスや人生で成功を掴んでください。

カタカナ英語とは、英単語をカタカナの音のまま読む、日本語なまりの発音のことです。通じにくくなる主な所は、子音のあとに母音を足す、強く読む所がずれる、単語を区切って読む、の3つです。

まずは、この記事の聞き分けクイズで、カタカナでは同じに書く単語を聞き分けられるかを試してみてください。

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